2022年2月21日、アトラスの新作『ソウルハッカーズ2』の発売決定記念特番が同社のYouTubeチャンネル“atlustube”にて放送された。本記事では、本編に先駆けて放送された殺陣ショーの模様や、開発スタッフからのコメントをまとめてお届けする。
『ソウルハッカーズ2』は、アトラスの人気RPG『真・女神転生』シリーズのスピンオフである『デビルサマナー』シリーズの2作目、『デビルサマナー ソウルハッカーズ』の新作。前作は1997年11月13日、セガサターン向けに発売されており、じつに25年ぶりの復活となる。
番組では、そういった本作にいたる系譜や作品概要などを公開。本作では、従来の設定を残しつつも随所に新しい要素が散りばめられているのが特徴で、とくに主人公は、テクノロジーが生み出した電子生命体“Aion”のエージェントである女性のリンゴ(声:黒沢ともよさん)という、これまでにあまりなかったキャラクターとなっていた。
後半では本作のプロデューサー/ディレクターを務める石田栄司氏、平田弥氏が登場し、本作のキーワードとなる“Aion”などについて解説を行ったほか、PVで気になったシーンについてもトークを展開。併せて、バトルや謎の敵キャラクター、街についての情報が公開されていた。
番組内容については以下の記事を参照してほしい。
神田明神でリンゴが舞う! スペシャル殺陣ショー
本編に先駆けて、番組では主人公リンゴに扮したアクターたちによる殺陣ショーの模様が放送された。じつはこれ、東京の神田明神で行われたものの生中継。今回は特別に現地で取材させていただいたので、その模様をダイジェストで紹介していこう。
プロデューサー/ディレクターからのコメント
番組放送の前に、本作のプロデューサー/ディレクターを務める石田栄司氏、平田弥氏にミニインタビューを敢行。本作に懸ける思いなどを語っていただいた。
――3DS版から考えても約10年ぶりの新作ですが、いまの心境はいかがですか?
平田ようやく、ようやく発表できました。かなり長期間にわたって制作にあたってきたので、それを振り返ると感慨深いものがあります。
石田続編を希望する声がつねに多かったので、ほかのプロジェクトにいてもつねに頭の片隅にあるタイトルでした。それがこうして新作を出せることになって、ホッとしている一方でちゃんと皆さんの希望に添えたものになっているかどうか、怖い気持ちもあります(笑)。
――カウントダウンサイト発表後、ファンの方からの反響はいかがでしたか?(※インタビューは『ソウルハッカーズ2』発売決定記念特番の前に実施しました)
平田前作をプレイされている方は、世界観だとか悪魔がどうなるとか、本当にいろいろな想像をしてくださっていて、何も情報が出ていないのに熱い考察がくり広げられていましたね。一方で、まだプレイしたことがない方も少なからず興味を持ってくれていたようで、ドメインを発表しただけでこんなに反響がもらえるタイトルに関わってきたことに、あらためて喜びを覚えました。
石田僕自身『ソウルハッカーズ』のリアルタイムユーザーだったので、いちファンとしてもこの日を待ち望んでいました。ただ、もう年齢的にも僕のようにオリジナル版をプレイしていた人はそんなに残っていないかも……とひとりで寂しくなっていたんです。そうしたら、当時の思い出を語っている人もかなり見られて、うれしくなりましたね。
――『ソウルハッカーズ2』で注目してほしいポイントは?
平田『ソウルハッカーズ』の源流である『デビルサマナー』シリーズから続く、“悪魔”を巡る要素の数々です。さまざまな要素がすべて“悪魔”をキーワードに展開しています。デビルサマナーという生業がどのように悪魔を駆使していくのか。また、前作のビジョンクエストのようなシステムも入れています。見た目は大きく変わりましたが、根底にある変わらないものを感じていただきたいですね。
石田新しくなったキャラクター像にはぜひ注目していただきたいです。今回の主人公のリンゴは、女性の、みずからしゃべる主人公というこれまでになかったキャラクターです。全体の構図も変化していて、これまでの作品では人がテクノロジーを利用して戦うというものだったのが、今回はテクノロジー側が人の世界に介入するという、反対の構図になっています。同じ要素が登場する作品でありながら、構図を入れ替えたことでまったく新しい印象を持ってもらえると思います。
――それでは、最後にファンへのメッセージをお願いします。
平田必ず満足していただける作品をお届けします。前作をプレイしていた方も初めての方も、あと半年手ぐすねを引いて待っていてください!
石田オリジナル版から継承した要素や、当時深掘りしてほしいと望まれていた要素も深掘りして実装しています。その一方で、新しい主人公による新しい視点で、新しい体験をお届けしていきますので、期待していてください。