CD Projekt RedのオープンワールドアクションRPG『サイバーパンク2077』で、プレイステーション5およびXbox Series X|S版が配信開始された。新世代機向けの体験版なども登場している。

 またこれに合わせて、プレイステーション4/Xbox One/PC版も含めてアップデート1.5が登場。各種調整が行われているほか、ゲーム中で借りられる4つの追加の住居が登場するなどのコンテンツ追加も行われている。

新世代機版は最大4K60FPSに対応。より高度な群衆AIの挙動やDualSense対応なども

 プレイステーション5とXbox Series X版では、より高速な描画を得られるパフォーマンスモードと、30fps(秒間30フレーム)になる代わりにより写実的な描写になるレイトレーシングモードの2種類を搭載。Xbox Series Sではパフォーマンスモードのみの対応となる。

  • PS5/Xbox Series X
    • パフォーマンスモード 4K解像度/60fps
    • レイトレーシングモード 4K解像度/30fps
  • Xbox Series S
    • パフォーマンスモードのみ 1440P解像度/30fps

 またXbox Series Sも含めて新世代機向けのビジュアルの改善が施されているほか、一般NPCが脅威に対して反撃してきたりクルマでUターンして逃げ出すといった、より高度な群衆AIの恩恵を得られる。

サイバーパンク2077
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077

 さらにプレイステーション5でのDualSenseコントローラーの各機能や空間オーディオ機能への対応なども行われるほか(後者はXbox Series X|Sでは実装済み)、新世代機版専用の隠し要素などもあるとか。プレイステーション4/Xbox Series X|Sからのセーブデータ引き継ぎにも対応しており、各プラットフォームでの引き継ぎ方法については公式サイトの新世代機版のページに掲載されている。

 なおプレイステーション5およびXbox Series X|Sの体験版は日本時間の2022年3月16日午前1時までの期間限定配信で、最大5時間のプレイが可能。製品版を購入した場合、進行状況の引き継ぎもできる。

サイバーパンク2077
サイバーパンク2077

パッチ1.5ではコンテンツ追加に加え、パークの全面的な再調整なども実施

 パッチ1.5は新コンテンツの追加と大幅な調整の双方が含まれる形となっており、恒例のパッチノートも日本語訳がすでに掲載されている。

ロマンスパートナーとともに目覚める新イベントなども

 コンテンツ追加の部分では、Vの新しい部屋や模様替え、また自室やセーフハウスで外見変更が可能になったのが地味に嬉しい部分。

  • Vの新しい部屋&模様替え
    • ノースサイド/コーポプラザ/グレン/ジャパンタウンに追加の住居を借りられるように
      • 引っ越しではなく同時所有が可能
      • 保管庫の内容は各住居間で共有
      • ただし猫のニブルスはついてこない
      • ジャパンタウンの部屋だとお香を焚けたりギターを弾けるなど、小さな追加ギミックが入っている
    • 自室のパソコンの“EZエステート”から模様替えを依頼できるようになった
  • Vの外見変更
    • 自室またはセーフハウスで外見を変更可能に
  • ジョニー・シルヴァーハンド用フォトモード
    • ジョニーとしてプレイしているパートでのフォトモード時のポーズなどが追加
  • マズルブレーキ(武器アタッチメント)
    • 武器の反動を大幅に軽減する。ウィルソンの大放出セールで購入可能になるほか、ストリートで発見できる
  • 武器スコープ
    • 新種が追加。ウィルソンの大放出セールで購入可能になるほか、ストリートで発見できる
  • ダラ・ポリテクニック アンブラ(武器・パワーアサルトライフル)
    • ウィルソンの大放出セールで購入可能になるほか、ストリートで発見できる
  • バジェット・アームズ ギロチン(武器・パワーSMG)
    • ウィルソンの大放出セールで購入可能になるほか、ストリートで発見できる

 アップデートの一環としてロマンス要素のあるキャラクターとのメッセージのやり取りやパートナーの家や部屋内で行えるアクションも追加されていて、パートナーと一緒に同じベッドで寝たり起きたりするといったイベントも増えているそうなので、これもなかなか楽しみだ。

パークや衣服改造パーツの再編によるリセットも。アップデート後はまずビルドの見直しを推奨

 各種調整でいくつか大きな部分をピックアップすると、まずはパークの全体的な調整が大きそう。コールドブラッド系やステルス系(後者は名前も“ニンジュツ”に)を中心に大きく再編されており、内容自体が変わっているものも。このためポイントの割り振りも一度強制リセットされて振り直しが必要になっている。

 そのほか、炎上・出血・毒ダメージなどの軽減や、衣類の改造パーツの調整や仕様変更(特定の改造パーツが特定の衣類タイプにしか装着できないように)にともなってパーツの付け直しが必要になっていたりもするので、アップデート後はまず装備や能力構成の見直しから始めるのをオススメする。

 アクション面では投げナイフの仕様などが変わり、“一定時間のクールダウンまたは投げた場所に行って拾うことで再回収可能”という形に。投げナイフ専用パークも追加されている。

 そして経済面では、より報酬などが上がる一方クルマなどの価格が下がって、もっと買い物を楽しめるようになるようだ。

 フィクサー関連では信頼度の概念が入っていて、序盤にナイトシティを徘徊しているとずっとホロコールがかかってくるようなことを避けるべく、フィクサーからのミッションを少しずつこなして信頼度が増すと段階的に受けられるミッションも増えるという形式に。また依頼系ホロコールをミュートして、代わりにテキストメッセージを受ける機能が追加されていたりもする。