BungieのアクションRPG『Destiny 2』で、2022年2月23日に配信予定の新エクスパンション“漆黒の女王”(The Witch Queen)のオンラインプレゼンテーションが行われた。本誌でも参加してデモプレイの映像などを見てきたので、その内容をご紹介しよう。

初代『Destiny』からの伏線も回収する、光と暗黒の物語の最終章の幕開け

 プレゼンでは、Bungieが定期的に公開している開発からの解説映像(ViDoc)を先行して見ることができた。

 “漆黒の女王”と“甦生のシーズン”は、シリーズで紡がれてきた“光と暗黒の物語”の最終章の幕開けという位置づけとなっており、初代『Destiny』からの伏線なども回収されていくという。

 今回ガーディアンたちの敵として立ちはだかるのは、これまでさまざまな形で暗躍してきた“サバスン”。プレイヤーは彼女が支配する“玉座の世界”がある火星へと向かうこととなる。

Destiny 2: 漆黒の女王
Destiny 2: 漆黒の女王

プレイヤースキルを使ってくる新たな敵、そして新たな難度

 サバスンの軍勢の“ルーセントブルード”と呼ばれる一団は、ガーディアンたちのように光の力によるスキルを使用してくるだけでなく、ハイヴゴーストによって復活もする。

 なので完全にトドメをさすには、復活が完了する前に残っているハイヴゴーストを破壊しないといけない。ハイヴゴーストの破壊自体は近付いてしまえばQTEで即座に行われるようだが、倒す際には周囲の状況や距離なども一応考慮した方がいいかもしれない。

Destiny 2: 漆黒の女王

 また漆黒の女王では“伝説”難度が追加され、ミッションで選択可能になる。こちらの実際のプレイは見ることができなかったのだが、「歯ぎしりしたくなるほどイライラする」ようなハードさと、その分の達成感や報酬があるものになるとか。なお伝説難度で相手する敵の強さなどはファイアチームの人数によって変動する。

新武器グレイブとクラフトシステム

 グレイブは本エクスパンションで登場する新たな武器タイプで、同じく新要素のクラフトシステムを通じて出会うことになる。

 “グレイブ”とは本来薙刀状の近接武器のことを指すが、今作のグレイブはそれだけでなく、中距離戦向きの投射武器にもなり、シールド機能もついているという1本で3役をこなす代物。

 実際のプレイ映像では、弾数は少なくリロードもそれなりにかかるものの、性能はなかなか強力。弾速は速くないので中距離から弾を当てつつ、ルーセントブルードたちを倒せるレベルまで削りきったら接近して近接武器として使い、そのままハイブゴーストも破壊するというような立ち回りをしていた。

 またシールド能力は、敵に迫られた状態で仲間がダウンしてしまった際に、前に出てシールドを展開して耐えている隙に復活させて退却する、といったことが可能になるという。

クラフトシステムではエキゾチック武器の作成も可能

 武器のクラフトは、火星の“居留地”にあるレリックで行え、グレイブ以外にもさまざまな武器を作成可能。またレジェンダリー武器だけでなくエキゾチック武器も作成できるものがあるという。クラフトシステムの概要は以下の通り。

  • 作成できるのは“パターン”(設計図)をアンロックしたもの
    • 新規作成と、作った武器の改造の双方が可能
  • フレーム/バレル/マガジン/Traitといったさまざまな部位ごとに特性を組み合わせて作成を行う
    • 各特性はドロップする武器の中で“ディープサイトの共振”と呼ばれる要素を持ったものを通じて行う
    • ディープサイトの共振を持った武器を使用して目標を達成すると、その武器が持つ特性を抽出してクラフトに使えるようになる
    • 特性には一旦武器を作ってレベルを上げてからでないと利用できないものがあるほか、上位の特性などは上位の素材が必要
  • これらとは別に、外見に作用する“記憶”と呼ばれる要素もある。これは高難度のプレイ要素の達成などを示すもの
    • 漆黒の女王のローンチ段階ではギャンビットで入手可能。オシリスの試練やナイトフォール(玄人)にも追加予定
  • 武器には作成日やその武器のレベルが記録され、使用していくことでレベルを上げてさらなる強化を付与できるようになる

 ポイントとしては、同種のアイテムのバリエーションを複数持っておいたり何本も作ってみたりするのではなく、1本作って気に入ったらそれを成長させていくという傾向の設計であること。アップデート等でメタ(流行の強い構成や能力など)が変わったらそれに合わせて特性を入れ替えて再形成できる、というものになっている。

 なお公式記事の日本語訳も本日あがっていて、そちらにはクラフトシステム以外の武器の仕様変更について解説されているので参照されたし。

Destiny 2: 漆黒の女王
Destiny 2: 漆黒の女王

 また漆黒の女王に合わせて、シーズン16では“Void 3.0”と呼ばれるボイドサブクラスの刷新なども行われる。これはステイシス(別のサブクラス)のようにコアとなるキーワードを選んで特化を行っていけるというもので、ViDoc映像ではその例をいくつか見ることができる。

Destiny 2: 漆黒の女王
Destiny 2: 漆黒の女王
Destiny 2: 漆黒の女王
Destiny 2: 漆黒の女王