海外のインディーゲームスタジオDim Bulb Gamesが、『Museum of Mechanics: Lockpicking』PC英語版をSteamで配信開始。定価は1010円で、現在は発売記念セールの909円で販売されている。

 本作は、さまざまな海外ゲームの解錠(ロックピッキング)ミニゲームのメカニズムだけを24種類集めたという、ゲーム開発者/開発志望者向けの異色の教育的作品。1990年代の作品から最近のものまで、「鍵を開ける」という作業がどうミニゲームとして表現されてきたかを実際に試しながら学べるというわけだ。

 あくまでアイデア別の収集なので、往年の名作『Thief』やRPG『ザ エルダースクロールズ V: スカイリム』などの有名作品があったかと思えば、『Dust: An Elysian Tail』や『Pathologic 2』といったインディー作品のものも対応。めちゃくちゃニッチなのだが「あぁ、あっちではこういう表現してたけどこっちはこうなのか」と比較できるのも面白い。

Museum of Mechanics: Lockpicking
ロックピッキングの博物館ということで、博物館風にさまざまな解錠ゲームが陳列されている。あくまで教育目的がメインなのでグラフィックは簡素なもの。
Museum of Mechanics: Lockpicking
エルダースクロールズ/フォールアウトのベセスダ式。ピックを回転させて場所を探っていく。
Museum of Mechanics: Lockpicking
ベセスダ以前の初期フォールアウトだと、ステータスに応じてランダムに結果を導き出すテーブルトークRPG的な設計だ。

 なお、Itch.ioで無料公開されてきた本作にグラフィックの若干の強化や実績などの機能をいくつか追加したのがSteam版となる。Itch.io版はUnityのソースコードも公開されているので、さらにディープに学びたい人はそちらもチェックしてみるといいんじゃないだろうか。

Museum of Mechanics: Lockpicking
錠の中のタンブラーを動かしていくという作業になっているものも。