WB Gamesより、2021年10月12日に発売(※)された、プレイステーション4、プレイステーション5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)用ソフト『Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』(『B4B』)。

※デラックス・エディション、アルティメット・エディション(※ダウンロード販売のみ)は2021年10月8日発売

 本作はValveより発売されたFPS『Left 4 Dead』シリーズ(『L4D』)を制作したスタジオ、Turtle Rock Studiosによる新作FPSで、言わば『L4D』シリーズの精神的続編。人間側である“クリーナー”たちが、いわゆるゾンビの“リドゥン”を倒しながらゴールを目指していく。

 本記事では、『B4B』の特徴であるカードシステムについて解説。オススメカードやデッキ構築のコツを紹介していこう。

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『B4B』カードシステム解説。オススメカードや、デッキ構築のコツを伝授。強力なシナジーを生む組み合わせもご紹介
本記事は『Back 4 Blood』の提供でお届けします。

デッキについて

 カードは、機動力やリロードに関する“瞬発性”、ダメージなどに関する“制御”、防御力などに関する“強攻”、インベントリやお金になどに関する“幸運”の4種類に分かれている。

 キャンペーンではACT開始時に1枚、チャプターごとに1枚~数枚カードをデッキからドローし、選択することでクリーナーの能力をアップできる。キャンペーンでは物資ポイントを消費し、供給ラインからカードを購入しないと使用できない。

 スワームモードでは開始時に3枚がスターターカードになり、ラウンド開始ごとに4枚のカードを選択できる。スワームモードでは最初からすべてのカードを使用可能だ(一部カードは使用不可)。

デッキ構築のコツ

 デッキは最大15枚組みこめる。15枚未満でもキャンペーンやスワームモードに挑めるが、デッキが切れると、効果の弱い4枚の基礎カードがドローされるようになるので、カードが揃ってきたら必ず15枚で挑もう。

 デッキはランダムドローではなく、組み込んだ上から順番にドローされる。そのため、絶対に引いておきたいカードはデッキのいちばん上に置けば、かならずスターターカードとして入手できる。あとは優先度の高いカードを上に置いていくといい。

 デッキを編成する際には、とりあえず使いたいカードをピックアップして、15枚になってから順番を入れ替えよう。デッキメニューの左側にカーソルを合わせると、デッキの順番変更が可能だ。

デッキ構築の指針

 デッキは何かしらの能力に特化させたビルドを構築するのが基本だ。また、クリーナーの能力に合わせた構築も重要となる。

 たとえば近接が得意なホリーなら、近接攻撃に特化させたビルド。サポートが得意なドクならば、回復特化のサポートビルドを構築するといい。クリーナーは必ずしも自分が使いたいキャラクターが使えるわけではないので、複数用意しておくといい。

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おすすめのカード

 カードによっては、カードどうしの効果が合わさることで、より大きな効果を発揮する場合がある(いわゆるシナジー)。キャンペーンにおいてシナジーが発生するオススメの組み合わせや、単体で活躍できるいくつかのカードをピックアップして解説しよう。

1枚で強力な汎用カード

コンバットナイフ

  • 【コンバットナイフ】殴打をナイフでの近接攻撃に変更する

 銃をメインに使う場合にオススメ。パンチ(殴打)が高威力のナイフ攻撃に変わるため、近接キルをしやすくなる。近接キルで体力が回復する【闘争心】と組み合わせれば、ちょっとした体力回復も可能になるのが強力だ。

 ただし殴打のほうが攻撃範囲は広いので、リドゥンに囲まれた際に押し退けにくくなってしまう。メリット、デメリットはあるが、ビギナー難易度に挑戦する場合は非常に強力な1枚なので、入れておいて損はない。

前に立つな!

  • 【前に立つな!】かがんでいる間は、誤射ダメージを受けたり、与えたりしなくなる。体力+10

 ベテラン以降の難易度では必須級の1枚。しゃがみ状態ではフレンドリーファイアを受けることがなくなり、さらに自分もフレンドリーファイアしなくなるため非常に強力。ベテラン以降はフレンドリーファイアのダメージがあるので、欠かさず入れておきたい。ただし、ビギナーではフレンドリーファイアによるダメージがないため、あまり効果を発揮しない。

清潔な包帯

  • 【清潔な包帯】各チャプター開始時に外傷ダメージが10回復する

 体力最大値が下がってしまう外傷。ベテラン以降はもちろんのこと、ビギナーでもなかなかに手痛い要素。効果量はわずかだが、確実な回復方法のひとつなので、序盤に取得しておけば安定感がアップする。なお、現在ゲーム内のカード効果には“チームの外傷ダメージが回復する”と記載があるが、これはおそらく翻訳ミスで、じつは自分にしか効果がないのでご注意。

アドレナリン分泌

  • 【アドレナリン分泌】スタミナ最大値+100%。スタミナ回復速度-75%。敵を倒すと即座にスタミナが10回復し、さらに5秒かけてスタミナが10回復する

 スタミナ回復速度が大きく減るが、敵を倒せば倒すほどにスタミナが回復する。ややピーキーな性能だが、銃メイン、近接メイン問わず強力だ。たとえば近接ならば敵を倒すほどにスタミナが回復するので、近接攻撃を長く続けられる。銃メインならば、殴打の押し返しでスタミナを消費しつつ、銃撃によりスタミナ回復ができるので、半永久的に殴打が使用可能。

 ただしダッシュを多用して移動すると、スタミナ回復速度の低下が仇となってしまう。移動でスタミナを消費していると肝心なときにスタミナがなくなってしまうので、あまりダッシュを使用しない、またはスタミナ回復速度の上がるカードと併用しよう。

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銃撃系

射撃ダメージアップ

  • 【銀の弾丸】ダメージ+10%。弾の貫通力+150%。変異体を倒した際にお金を5枚消費する
  • 【大口径弾】ダメージ+7.5%。弾の貫通力+100%。スタミナ効率-20%
  • 【賞金稼ぎ】変異体を倒すとお金を10枚獲得する(1チャプターにつき最大300枚まで)

 単純にダメージアップが狙えるほか、貫通力も大きくアップする2枚を採用。スタミナ消費が激しくなるデメリットはやや痛いが、さほど問題はなし。【銀の弾丸】の変異体を倒した際に銅貨を5枚消費するデメリットは【賞金稼ぎ】で相殺できるのでオススメ。

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メイン武器2丁装備

  • 【1つでは無意味】サブ武器のスロットにメイン武器を装備できるようになる。武器切り替え速度-25%
  • 【リロード管理】武器をしまうとリロードする。弾薬容量-15%
  • 【射撃用グローブ】武器切り替え速度+25%(スワームモードは+50%)
  • 【パワースワップ】残弾が少なくなってから0.75秒以内に武器を変更した場合、ダメージ+20%(5秒間)

 【1つでは無意味】は、メイン武器を2種類持てるようになるカード。ひとりでふたつのメイン武器を使用できるようになるため、幅広い立ち回りができるようになる強力な1枚。また、ダウン時はサブ武器で攻撃するが、このカードを装備しているとメイン武器でダウン時の攻撃が可能となる。ダウン中の体力がなくなるまで、半無敵状態の固定砲台になれるというのも大きな強みだ。

 【リロード管理】は武器変更後に時間をかけて、自動リロードしてくれるというもの(リロードにかかる時間はその銃の速度と同じ)。これにより、メイン武器を撃ち尽くしてつぎのメイン武器に変更し、撃ち尽くす間にしまったメイン武器のリロードが完了するため、メイン武器を延々と撃ち続けられるようになるのだ。さらに【パワースワップ】で威力もアップする。【1つでは無意味】で下がった武器切り替え速度を【射撃用グローブ】で補おう。

 アサルトライフルとアサルトライフルなど、ひとつの武器種を使うとあっという間に弾切れになるため、ライトマシンガンとアサルトライフルなど、別々の武器種を持つのも忘れずに。

『B4B』カードシステム解説。オススメカードや、デッキ構築のコツを伝授。強力なシナジーを生む組み合わせもご紹介
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『L4D』スタイル

  • 【クイックキル】射撃精度+50%。照準を覗けなくなる
  • 【マガジンカプラー】リロード速度+50%。照準を覗けなくなる
  • 【殺し屋の本能】弱点ダメージ+30%。照準を覗けなくなる
  • 【バイク用ヘルメット】ダメージ耐性+15%。体力+10。照準を覗けなくなる

 “照準を覗けなくなる”デメリットを持つカードの、4枚組み合わせ。単純に射撃精度が高いので、エイムせずとも比較的銃が当たりやすく、精密なエイムを苦手とする人にはもってこい。照準を覗いてのエイムはしないので広い視野を持てるほか、雰囲気はさながら『L4D』のような気持ちで遊べるのポイント。

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近接攻撃系

近接攻撃回復

  • 【闘争心】近接キルすると体力が2回復する
  • 【恐怖に立ち向かえ】2メートル以内にいるリドゥンを倒すと、一時的な体力を3得る
  • 【先陣の心得】近接キルで自分と付近のチームメイトに一時的な体力を1付与する
  • 【感覚麻痺】一時的な体力を得ている間、ダメージ耐性+15%

 近距離武器を使う場合は近距離戦でダメージを受けやすいので、回復効果のある【闘争心】は必須級。さらに【恐怖に立ち向かえ】で一時的な体力も得られるほか、【先陣の心得】でチームメイトにも一時的な体力を付与できる。そして一時的な体力を得ている間、【感覚麻痺】でダメージ耐性がアップ。敵集団をボコボコ殴っているだけでガンガン体力が回復するので、通常リドゥン戦にはうってつけだ。

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近接攻撃効率アップ

  • 【ドーパミン大放出】近接攻撃速度+40%。近接攻撃スタミナ効率+40%。頑丈な敵にも近接攻撃を弾かれなくなる。照準を覗けなくなる
  • 【バーサーカー】直近4秒間の近接キル1回につき、近接ダメージ+10%。近接速度+10%。移動速度+5%
  • 【鋭いトゲ】近接ダメージ+25%。近接武器使用時のダメージ耐性+10%。弾薬容量-15%

 【ドーパミン大放出】と【バーサーカー】で、近接攻撃の速度が大きく上がり、通常リドゥンの対処がより素早くできるように。この3枚だけで攻撃効率が大きく変わるので、必ず入れておきたい。【鋭いトゲ】は弾薬容量の最大数が減ってしまうが、近接武器をメインに立ち回るので弾薬をほとんど必要としないため、気にすることはない。また、【ドーパミン大放出】の照準を覗けなくなるデメリットも、近距離で放つ必要のあるショットガンを使えば問題なし。先述の【アドレナリン分泌】の採用もオススメ。

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近接耐久アップ

  • 【バイク用ヘルメット】ダメージ耐性+15%。体力+10。照準を覗けなくなる
  • 【ハイドレーションパック】体力+25。弾薬容量-15%
  • 【ボディーアーマー】外傷耐性+25%。弾薬容量-15%

 体力やダメージ耐性、外傷耐性を大きくアップさせる3枚。照準を覗けなくなるデメリットは先述の通りショットガンを使えば基本問題なし。弾薬容量も同じ理由で、近接攻撃がメインなので気にすることはない。ただし【鋭いトゲ】とあわせると45%と、半分ほど弾薬が持てなくなるので、銃撃をより慎重におこなう必要がある。

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サポート系

メディック

  • 【衛生兵】使用速度+50%。チームメイト蘇生時に体力を追加で20回復する
  • 【湿布薬】医療アクセサリを使用すると、30秒かけて対象の体力がさらに20回復する
  • 【チャリティー精神】チームメイトを回復すると、自分にもその効果の50%を適用する
  • 【医療のプロ】救急キットとAEDが、15の外傷ダメージと1のエクストラライフを回復する
  • 【グループセラピー】医療アクセサリを使用すると、全チームメイトの体力が5回復する

 回復に特化した、ドクやマムに向いているカード群。ほかにもサポート系はあるが、この5枚はなるべく採用しておくのがオススメ。とくに【医療のプロ】は数少ない外傷ダメージ回復手段となっており、超強力。知らない人(いわゆる野良)とのプレイでは連携は難しいが、知人と遊ぶ場合は回復役に回復アイテムを渡してあげると回復効率がいい。

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変異体キラー

  • 【グレネードポーチ】オフェンスインベントリ+1
  • 【ダブルグレネードポーチ】オフェンスインベントリ+2。与ダメージ-10%
  • 【予備ポーチ】体力-10%。チームのオフェンスインベントリ+1
  • 【爆破のプロ】アクセサリダメージ+50%。弾薬容量-15%
  • 【改良型爆発物】アクセサリダメージ+75%。武器の切り替え速度-25%

 オフェンスアクセサリに特化したカード群。オフェンスアクセサリで強力なフラググレネードを、複数持てる&超火力を叩き出せる。そのため、トールボーイ系の固い特殊リドゥン、オーガやブレーカーといったボス系リドゥンにフラググレネードを投げまくれば一気に倒せるはずだ。フラググレネードが必要なので道中の探索で拾ったり、お金をフラググレネードにつぎ込む必要がある。

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オペレーター

  • 【死の烙印】目標設置をした変異体が、赤くハイライトされる。ハイライトされた敵はチーム全体で与えるダメージ+10%
  • 【オフェンススカベンジャー】付近にあるオフェンスアクセサリがハイライトされる。より多くのオフェンスアクセサリが出現する
  • 【サポートスカベンジャー】付近にあるサポートアクセサリがハイライトされる。より多くのサポートアクセサリが出現する
  • 【銅貨スカベンジャー】近くのお金がハイライトされる。より多くのお金の山が出現する

 いろいろなものがハイライトされ、アイテムをより多く取得できるカード群。回復アイテムのサポートアクセサリは生存率に直結しているほか、本作はオフェンスアクセサリが非常に強力なので、多く出現するメリットが非常に大きい。また、アイテムを直接買うために【銅貨スカベンジャー】でお金を貯めやすくなるのもいい。ハイライトは自分にしか分からないので、目標設置してチームメイトに教えてあげよう。【死の烙印】の効果を得るため、変異体への目標設置も忘れずに。単純にアイテムが増えるので、チーム全体に恩恵があるのもうれしいところ。

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