2021年10月17日(日本時間)、毎年恒例となった『マインクラフト』の祭典、Minecraft Live(マインクラフトライブ)がオンラインにて行われた。
開発元であるMojang Studiosより、『マインクラフト』のこの1年の取り組みと、今後のアップデートが紹介されるということで、ファンからの注目度も極めて高い本イベント。ここでは、プレスに向けて事前に行われたプレゼンテーションを交えながら、“『マインクラフト』のいまとこれから”をお伝えしていこう。
累計販売本数は2億3800万本で、アクティブユーザーは1億4000万人以上
Mojang Studios ストックホルムスタジオヘッドのUlrika Hojgard(ウルリーカ・ホイガード)氏から明かされたのは、『マインクラフト』の現状。
- 8月の月間アクティブユーザーは約1億4000万人を超えた
- 累計2億3800万本を販売
- 2020年にはYouTubeで2010 億ビュー以上を記録し、もっとも視聴されたゲームとなった
- マインクラフトマーケットプレイスのクリエイターたちは、Mod、アドオンほかの売り上げが3億5000万ドルに達した
- 『マインクラフト』プレイヤーの67%が、毎週マーケットプレイスのコンテンツを使って、ゲームプレイをカスタマイズしている
- これまでのマルチプレイヤーの時間は10億時間を超えている
- 中国には5億人を超える『マインクラフト』登録プレイヤーがいる
『マインクラフト』と言えば、世界でもっとも売れているゲームなので、これらの数字は当然と言えば、当然なのかもしれないのだが、それにしてもあまりの桁違いの数字には驚かされる。
11月から『マインクラフト』がXbox Game Pass for PCにラインアップ
まずもたらされた新ニュースは、この11月に『マインクラフト』がXbox Game Pass for PCにラインアップされること。これまで『マインクラフト』はXbox Game Passには入っていたが、Xbox Game Pass for PCでは遊べなかったので、PCユーザーにとってはうれしいニュースとなる。Xbox Game Pass for PCに加わるのは、Bedrock 版と Java版の両方で、プレイヤーは初めて単一のサブスクリプションサービスで、両バージョンに際限なくアクセス可能に。
Xbox Game Pass for PCにラインアップされるにあたっては、Java版、Bedrock版、そして『Minecraft Dungeons』の統合ランチャーを導入。これにより、ひとつの入り口からすべての『マインクラフト』PCタイトルをプレイできるようになる。「Xbox Game Pass for PCのJava版とBedrock版は両方ともどこでも誰とでもプレイすることができます。コンソールで友だちと遊びたければ、Bedrock版を選べばいいですし、Mod対応されたサーバーで仲間といっしょに楽しみたければ、Java版を選べばいいのです」と、Minecraft Business ManagerのNichole Green(ニコル・グリーン)氏。まさに至れりつくせりといったところ。
なお、『マインクラフト』PC同梱版は、2022年にパッケージ版としても発売されるようだ。
『Minecraft Dungeons』には新要素の“Seasonal Adventures”が実装
おつぎは、ゲームディレクターのMåns Olson(マンス・オルセン)氏が『Minecraft Dungeons』(マインクラフト ダンジョンズ)の最新情報を紹介。まずは、昨年実施されて好評だったハロウィンイベント“Spooky Fall”に続いて、今年は“Spookier Fall”が開催されることが明らかに。このイベントでは昨年以上のリワードが用意されているとのこと。実施は10月18日からとなる。
また、新要素として、“Seasonal Adventures”が実装されることも発表された。こちらは、週ごとのチャレンジをクリアーすることで、アドベンチャーポイントを稼ぎ、リワードを獲得できるようになるというもの。報酬には、新しいスキンやケープ、ペット、キャラクターのエモート、そしてモブを倒したり、レベルアップしたりといった特定のことが起こったときに発動する“フレア”が含まれる。
“Seasonal Adventures”のシーズン1は“The Cloudy Climb ”と名付けられており、このホリデーシーズンにスタート予定で、“Adventure Hub”と“Tower”という新機能が実装予定。“Adventure Hub”では、いろいろなリワードやスペシャルチャレンジが見られるようになるというから、まさにアドベンチャーの“ハブ”としての機能を果たすようだ。
“Tower”は、シングルプレイヤー向けのゲームモードで、その名の通り、タワーを上に向かって登っていくというもの。上にいけばいくほど難易度は高くなり、プレイヤーは新しい装備を入手しながら各階を攻略していくことになる。“Tower”はアドベンチャーポイントを稼ぐ、大切な場所になるという。“Tower”の中身は全プレイヤー共通となるようで、“効率のよい攻略方法を見つける”といった楽しみかたもある模様。“Tower”の構成は現状2週間ごとに変える予定にしているそうだが、もしかしたら調整もあるかもとのこと。“Tower”をクリアーすると、自キャラクター向けの強力なアイテムをゲットできるというから、大いに盛り上がりそうだ。
And that’s not all, we’re also bringing the mysterious Tower to Dungeons.
Test yourself in this new adventure and… https://t.co/YgO1Pl5WNu
— Minecraft Dungeons (@dungeonsgame)
2021-10-17 01:55:28
As you enjoy another look at the new content coming to Dungeons, let’s hand things back to @Minecraft!
↣… https://t.co/nGehgVm5Zm
— Minecraft Dungeons (@dungeonsgame)
2021-10-17 01:58:56
『マインクラフト』最大のアップデートとなる“Caves and Cliffs Part 2”は2021年内に実装
最後は、ゲームディレクターであるAgnes Larsson(アグネス・ラーション)氏が『マインクラフト』の今後のアップデート内容を紹介。まずは、「これまでで最大のアップデートであり、コミュニティーの協力なしにはできなかったので、この場を借りて感謝したいです」とのコメントとともに、2021年内に実装が予定されている “Caves and Cliffs Part 2”を説明した。「新しいワールドジェネレーションが導入されており、壮観な多様性溢れるワールドが作成できます。ワールドには高い山や多くの洞窟があり、コントラストが多くてとても刺激的です」とラーション氏。“Caves and Cliffs Part 2”では、より大きな山を登り、手の込んだ洞窟を発掘し、大きな鉱脈を採掘することが可能で、さらに青々とした洞窟やドリップストーンの洞穴を冒険できるようになる。コミュニティーでは『Minecraft 2.0』と呼んでいる人もいるそうだ。
In Caves & Cliffs: Part II you’ll reach stunning new heights and discover deeper ways to hit rock bottom – quite li… https://t.co/DmR2baK3mK
— Minecraft (@Minecraft)
2021-10-17 01:10:07
Is it time to play Spot the Difference? Nope! These Java and Bedrocks seeds are so similar that even the sharpest e… https://t.co/RWiZylw1eq
— Minecraft (@Minecraft)
2021-10-17 01:14:38
『マインクラフト』2022年にさらなるアップデート“The Wild Update”が明らかに
そして、“Caves and Cliffs Part 2”の後に、 つぎなるアップデート“The Wild Update”を2022年に予定していることが発表された。
“The Wild Update”では、「『マインクラフト』のOverworld(オーバーワールド)の荒野を称え、荒野での探索、交流、生活をより美しく、没入感のある、変化に富んだ体験にしたいです。『マインクラフト』のワールドはすでにすばらしいですが、それをさらに改善していきたいと考えています」(ラーション氏)。今回のアップデートでは、新たな仕組みを導入するとともに、既存の機能のデザイン性を重視することで、ゲームプレイにさらなる深みをもたらすという。「探索してビルドして、それぞれのストーリーを作ってほしいです」とラーション氏は言う。
また、“The Wild Update”には、“Deep Dark”と“Warden”も実装される。もともとこのふたつのフィーチャーは、“Caves and Cliffs Part 2”で導入される予定だったが、同アップデートの規模が大きくなったため、“The Wild Update”まで待つことにしたという。
“Deep Dark”は、地下のもっとも深いところにある新しいバイオームで、文明の廃虚となった都市。Sculkブロックという、これまでにない奇妙なブロックセットで覆われていて、暗くて怖い場所となる。ここに住んでいるのが“Warden”だ。
“Warden”は、目を持たず、振動に反応する存在。プレイヤーは周囲に隠れて動き“Warden”に見つからないようにしながら、あちこちのチェストに入った宝物を見つけることになる。隠れながら動くという新しいゲームプレイを『マインクラフト』に導入したとのことだ。
さらに、カエルとおたまじゃくしも登場。睡蓮の葉やドリップリーフのあいだを飛ぶのがお気に入りというカエルは、『マインクラフト』初の冷血モブとのこと。おたまじゃくしが成長するとカエルになるのだが、バイオームの温度によって、3タイプの姿が異なるカエルになるようだ。ホタルを餌にするとのことで、ホタルも『マインクラフト』に初登場。
そして、マングローブの沼地も! こちらは、泥で覆われた床にマングローブが生えている新しいユニークなバイオームで、プレイヤーは木から繁殖体を採取し、水中に植え直すことができるようになる。マングローブ沼に自然に存在する泥のブロックは、土から作ることができ、泥から粘土を作ることができる。泥ブロックに水瓶を使うと泥になり、泥ブロックをドリップストーンに置くと粘土になる。泥の上を歩くと、少し沈むという。
We couldn’t resist giving you another look at the Deep Dark together with some new unseen features!
↣… https://t.co/MDAcyhiOnl
— Minecraft (@Minecraft)
2021-10-17 02:08:21
Grab your best friend, a treasure map, and your trusty old boat… But what’s this? Now that trusty-old boat can have… https://t.co/DvdeE6ni2U
— Minecraft (@Minecraft)
2021-10-17 02:18:28
Ribbit! That’s no frog in our throat, but it is the sound of the newest mob to take up residence in swamp biomes –… https://t.co/DJ4YT2hmA6
— Minecraft (@Minecraft)
2021-10-17 02:24:51
We're also adding tadpoles! So tiny, so cute, so in tune with their surroundings!
↣ https://t.co/CPC2Hy82Fe ↢ https://t.co/EQlLacbOdZ
— Minecraft (@Minecraft)
2021-10-17 02:27:06