エレクトロニック・アーツが、ミリタリーFPSシリーズ最新作『バトルフィールド 2042』の第3のモード“ハザードゾーン”の内容を発表した。YouTubeで本モードの映像が公開されたほか、プレス向けのブリーフィングも行われたので、そこでわかった詳細をお伝えしよう。

マップ内に散逸したデータドライブを回収し、脱出地点から帰還せよ

 ハザードゾーンは4人のスクワッド(分隊)でプレイするマルチプレイモードとなっており、PS5/Xbox Series X|S/PCでは最大32人(8スクワッド)、PS4/Xbox Oneでは最大24人(6スクワッド)が参加可能。

 使用されるのは本作のメインモードである全面戦争モードのマップで、マップ内各地に墜落した低軌道偵察衛星のデータドライブをできるだけ回収し、2回ある脱出タイミングのどちらかで帰還するのが目的となる。

Infographic
全体の大まかな流れ。ブリーフィングを経て各メンバーの使用するキャラ(スペシャリスト)や装備を決定し、出撃。データドライブを回収して2回ある脱出タイミングでの帰還を目指す。
SquadOnShip
No-Patsの旗艦エクソダスから出撃するクルー。

ゲームの流れ: ブリーフィング→展開→回収→帰還

  • 1. ブリーフィングフェーズ
    • マッチが開始される前にはブリーフィングフェーズが行われ、基本情報やそのスクワッドの降下予定地点などが説明される
      • ハザードゾーンは全面戦争モードの7マップでプレイ可能
    • その情報を元に各メンバーが使用するスペシャリスト(キャラ)を決め、“ダークマーケットクレジット”で武器や各種装備、本モード専用の強化“タクティカルアップグレード”などを購入する
      • スクワッド内で同じスペシャリストを使用することはできない
      • ダークマーケットクレジットは本モード固有のポイント。さまざまな行動を通じて入手できるが、帰還成功時にデータ回収の報酬として得られるものが大きい
      • タクティカルアップグレードは発売段階では15種類が存在する。その例は後述。
  • 2. 出撃フェーズ
    • プレイヤーたち国を失った民No-Patsの旗艦エクソダス号から出撃し、事前に定められた地点に降下する
  • 3. 回収フェーズ
    • データドライブの場所は本モード用のガジェット装備である“インテルスキャナー”で絞り込める。最低1人は持っていることが推奨
      • 誰がデータドライブを所持していようともスキャン可能
    • データドライブは他チーム以外にAIが操作する占領部隊(Occupying Force)が護衛していることもある
    • データドライブはゲーム開始時にすでに落ちているものと、途中から墜落してくる衛星に積まれているものがあり、後者の方が価値が高い
  • 4. 第1脱出フェーズ
    • ゲーム開始から数分後に最初の脱出タイミングがやってくる。ランダムに回収地点が指定され、1組だけがCV-38コンドルに乗って帰還できる
    • 持ち帰ったデータドライブを元にダークマーケットクレジットと経験値を得られる。
    • また誰か1人でも帰還できれば死亡した仲間も報酬を得られる
  • 5. 最終脱出フェーズ
    • 10~12分した所で2回目かつ最終の脱出タイミングがやってくる。ここでも1組だけが帰還可能。
    • 帰還に失敗した場合は集めたドライブ分の報酬は得られない
SquadIntel
衛星からデータドライブを回収。
SquadVsSquad
背景で空から追加の衛星が墜落してきている。

その他のルール(復活など)

  • オープンβテストでも体験できたトルネードがまれにこのモードでも発生する
  • 撃たれたりしてやられると、まずは這って移動できるダウン状態になる
    • トドメを刺されて完全にキルされると観戦者用の画面に飛ばされる
    • 分隊メンバーは“リインフォースメント・アップリンク”と呼ばれるデバイスを通じて復活させることができる。これはマップ内の各所にあるほか、タクティカルアップグレードとして携行することもできる
CloseQuarters

“ダークマーケット”で買えるタクティカルアップグレード

 というわけで、ダークマーケットで事前に購入する装備や強化がカギのひとつとなってきそう。ダークマーケットで購入できるタクティカルアップグレードは、本作のローンチ段階では下記の15種類が登場予定となっている。

 ちなみに連続して生還するごとに使用したスペシャリストが“脱出ストリーク”を獲得し、失敗すると0にリセットされる。この脱出ストリークを貯めていくと、ダークマーケットでディスカウントを受けられるという。

  • 無料
    • Starting Armor +20アーマーでスタートする
    • Negotiated Bounty 1 Occupying Force兵を倒した際に50%の追加クレジットを得られる
  • ダークマーケットクレジットを使用
    • Squad Reinforcement 仲間を一回復活させられるアップリンクを携行する
    • Data Storage データドライブの携行可能量が2個増える
    • Biometric Scanning スポット(発見)した敵を50%長く表示する
    • Ammo Increase 1 プライマリーウェポンのマガジンが1個増える
      • Ammo Increase 2 プライマリーウェポンのマガジンが2個増える
    • Throwable Increase 1 投げ物の携行量が1個増える
      • Throwable Increase 2 投げ物の携行量が2個増える
      • Throwable Increase 3 投げ物の携行量が3個増える
    • Quickdraw Holster 武器の切り替えが15%早くなる
    • Loadout Insurance 戦闘でやられた場合、保険としてロードアウトやタクティカルアップグレードにかかった費用の50%が返還される
    • Faster Healing 1 20%早く回復する
      • Faster Healing 2 50%早く回復する
    • Insider Information データカプセルの落下推測地点を着地30秒前に探知する
    • Table Deal データドライブで得られるクレジット報酬が2倍になる
SquadUI
クリアー後の画面。

バトロワっぽいがバトロワではない、分隊ベースの戦術的モード

 というわけでこのモード、過去のQ&Aなどでたびたび「バトルロイヤル形式ではない」と語られていた通り、バトルロイヤルゲームに見受けられる要素はありつつも、より分隊での作戦行動を重視した内容という印象。

 気になるのがダークマーケットでの強化費用で、全然うまく行かなくて死にまくった場合、うまくリカバリーを狙えるバランスなのかといったあたりも気になるところだ。恐らく費用を抑えつつ、AIの占領部隊兵を倒して稼いで貯めていく形だろうか?

 『バトルフィールド 2042』は2021年11月19日にプレイステーション5/Xbox Series X|S/PC、およびプレイステーション4/Xbox Oneで発売予定。キャンペーンモードのないマルチプレイに特化した内容となっており、今回発表されたハザードゾーン以外に、大規模戦を楽しめる主力モード“全面戦争”、旧作の兵器や兵士などを組み合わせた変則ルールを作って共有・プレイできるモード“バトルフィールド ポータル”が遊べる。