Chucklefishが2021年9月16日にNintendo Switch/PCで発売予定のアクションアドベンチャーゲーム『Eastward』(イーストワード)。本日より開幕したBitSummit版の日本語デモをプレイしたので、プレイリポートをお伝えしよう。
本作の舞台となるのは、“タタリ”と呼ばれる瘴気の広がりにより、生き残った人々が地下に住むようになった近未来。採掘場で働く無口な男“ジョン”と、彼が掘り出したらしい不思議な少女“珊(サン)”は、とあることがきっかけで外の世界へ冒険の旅に出ることになる。
今回のデモでは、そのふたりが暮らしていた地下の街での生活を描くプロローグ“頭上の世界”をプレイできた。
クセのある住人たちがたくましく生きる、優しき終末世界
さて、そんな末期的環境に生きる人達は……ゆるゆるである。クエストを進める前に町のあっちこっちを歩いて話しかけてみると、それぞれクセのある連中が、軽口を叩きあいながらたくましく暮らしているのがわかる。
軽いジョークたっぷり、(どう見ても某アニメの巨匠っぽい人物がいたりする)オマージュネタなどもたっぷりのゆるいテンションの世界は、本作のコアのひとつと言っていいだろう。
そしてコレが、ドット絵で描きこまれた美しくもガタボロの世界となんともハマる。現実がなかなかシリアスでキツい昨今、こりゃあナイスな清涼剤ですよ……。
謎解き+戦闘のほどよいコンビネーション
ゲームのスタイルとしては見下ろし型の2Dアクションアドベンチャーで、目指す場所へのルートを作り出す謎解き要素が結構大きめ。
今回はジョンだけのプレイなので配線切り替えなどの簡単なパズル要素だけだったが、ゲーム本編ではジョンと珊を切り替えたり、ふたてに分かれたりして、マップ上のギミックだけでなく両者の能力もうまく使って進めていくことになる(本誌では過去に別内容のデモのプレイリポートをお届けしているほか、その片鱗は過去に公開されている公式映像でも見られる)。
また、脇道にそれてNPCを助けたらアイテムをもらえたり、爆弾で壊せる壁の向こう側に別のアイテムが隠されていたりもした。デモの範囲ではそれらのアイテムのお世話になることはなかったのだが、本編でどう役立つのか気になるところ。
とまぁそんな感じに、ほんのさわりだけだったのだが、まぁとにかく開発チームのこの世界への愛情が感じられて、ますます本編発売が楽しみになった次第。美麗なドット絵グラフィックが話題になった本作だが、ゲームとしてもかなりいい感じですよ!