ファミ通.comの編集者&ライターが2021年夏のおすすめゲームを語る連載企画。第5回で取り扱う作品は、『Apex Legends』(エーペックスレジェンズ)です。
【こういう人におすすめ】
- 『Apex Legends』プレイヤー
- 狭いフィールドのFPSが好きな人
- FPSの腕を上げたい人
猫塚きてぃのおすすめゲーム
- プラットフォーム:Switch、PS5、PS4、XboxOne、Steam、Origin
- 発売日:2019年2月4日
- 発売元:エレクトロニック・アーツ
- 価格:基本無料
- パッケージ版:あり
- ダウンロード版:あり
バトロワとは違った緊張感。3vs3のみで繰り広げられるアリーナモード!
エレクトロニック・アーツより配信中のバトルロイヤル型FPS『エーペックスレジェンズ』。2021年8月4日より、シーズン10“表舞台(エマージェンス)”が開幕し、新レジェンド“シア”や新武器“ランページ”が登場したほか、マップ“ワールズエッジ”に大きな変化があったりと、絶賛大盛り上がり中の本作。
筆者も見ため&スキルがクールな“シア”を使ってみたり、テルミットを入れるととんでもない連射速度になる“ランページ”で戦ってみたりとかなり楽しんでおります。中でも特にプレイしているのが、アリーナモードのランクマッチ。アリーナモードは非バトルロイヤルの小規模対戦モードとなっており、バトルロイヤルとは変わった試合を楽しめます。
アリーナモードでは、レジェンドの能力や時間経過で安全地帯が狭くなっていくといったバトルロイヤルモードの要素も引き継ぎつつ、ラウンド開始前に武器やアイテム購入のフェーズがあるなど、競技性の高い対戦FPSの要素が入っているのがポイントとなっています。
筆者は昔から『コール オブ デューティ』シリーズや『カウンターストライク』などをプレイしていたこともあり、この競技性の高いモードにドはまり。今回はこのモードのおもしろポイントをご紹介していこうと思います。
より競技性の高い箱庭FPS
バトルロイヤルモードでは、ランダムに落ちている武器やアイテムを拾って、ほかのチームに気を付けながら戦闘をしたりと、その場その場で臨機応変に立ち回っていくことが求められます。それに対して、アリーナは武器やアイテムがすべて平等となっており、求められるのは個々のスキルと3人のチームワーク。3vs3を邪魔する別のチームもいません。
限られたリソース(資源や回復)の中で、いかに敵にダメージを与えて、自分は被弾しないかの射線(相手が自分の方向に撃ってくる場所、方向)管理、戦術アビリティやチームワークでいかに敵を落とすかなどが肝になってきます。
本作の最大の特徴を残しつつも、古き良きFPSのような感覚を存分に楽しめます。戦術アビリティなどはありますが、純粋な撃ち合いがより大事になってくるので、純粋なFPSプレイヤーには特におすすめです。
それぞれのレジェンドの強みがより活かせる
バトルロイヤルでも重要な要素でもある、それぞれのレジェンドが持つアビリティ。アリーナでは限られた回数しか使えないので(資源を使って使える回数を増やすことも可能)、発動するタイミングが大切となってきます。ですがその分、うまく働いた時には試合を有利に動かすことができます。
オクタンやパスファインダーなど、素早い移動を得意とするレジェンドはアイテムを買うのに必要な資源を敵よりも早く取れたり、ブラッドハウンドやシアなどは敵の位置を暴き出して、チーム全体の状況判断をしやすくできたりと、それぞれのレジェンドが持つ戦術アビリティが、より重要になってきます。
また、バトルロイヤルではあまり使われていないと思われるレジェンド(筆者調べ)である、ヒューズやランパート、ローバはアリーナでは十分に活躍できます。例えば、ローバはマップ内に限られた数しかない回復アイテムをアルティメットで敵よりも先に取ることができたりと非常に強力です。
前述したように、バトルロイヤルでも切り札のような存在であるアルティメットも使えます。バトルロイヤルと同様に強力な効果を発揮するアルティメットは資源が高く設定されていますので、このラウンドはアルティメットを買って有利にするのかなども考える必要があります。
マップによってどの武器を使うか、アビリティやアルティメットをどのタイミングで買うかなどを考えたりと、試合が始まる前からかなり戦略性も求められます。1回のラウンドで負けてしまっても、次のラウンドでアルティメットを駆使して、逆転を狙うことも。
プレイスキルの向上にもってこい
アリーナでは撃ち合いや射線の通し方など、バトルロイヤルモードでも使える技術もかなり鍛えられます。
筆者がプレイしていて、特に勉強になったのがグレネードの投げ方。アリーナでは着地と同時に爆発するようにグレネードを上に投げる、いわゆる直下グレネードがかなり重要になってくるため、ひたすらグレネードを投げて、感覚を研ぎ澄ましました。
「バトルロイヤルでなかなかチャンピオンが取れない」「戦闘時の立ち回りがよくわからない」といった方は、一度アリーナモードで修行してみるのもいいかもしれません。
筆者は、ソロでアリーナランクマッチをプレイしてしまして、現在のランクは“プラチナ1”。このまま走っていって、マスターを目指したいですね。(この記事を執筆する前にダイヤになっておきたかった……)
新レジェンド“シア”の使用感は……?
新レジェンド“シア”、皆さんは使っていますでしょうか? 自分はほかの人が使っていない時によく使っています。“シア”はリコン(斥候)型のレジェンドで、戦術アビリティを敵に当てることで、その敵をトラッキングできるほか、回復や蘇生をキャンセルして、ヒットポイントバーの表示までできてしまいます。お強い……。フェニックスキットを使用している時にこの戦術アビリティをくらって、涙を流したプレイヤーも多いのではないでしょうか。
ただ、この戦術アビリティが思った以上に当てるのが難しい……。敵の心音を聞き、方角を示すことのできるパッシブスキルなどを駆使して、しっかりあてられるように精進していきたいですね。また、敵のチームに“シア”がいる際、戦術アビリティを起点として、攻撃を仕掛けてくるチームがかなり多くいるので、時間稼ぎができるレジェンド“コースティック”などが今後流行っていくんじゃないかと睨んでいます。
アルティメットでは、マイクロドローンのエリアを展開し、その内部でしゃがみ移動以上のスピードで動く敵や武器を使っている敵の位置をトラッキングし続けることができます。こちらも強力で、壁越しでも敵の位置がまるわかりになり、戦闘を有利にすることができます。逆に敵に展開されるとアグレッシブに動きづらくなってしまいます。(オクタン使い)
まだシーズンは始まったばかりなので、今後の環境の変化にも注目ですね!
アリーナモードのランクマッチが登場したことで、あまりバトルロイヤル型FPSを好まないプレイヤーでもかなり楽しめるかと思います。注目を浴び続けている本作を、ぜひこの機会にはじめてみてはいかがでしょうか。