夏川椎菜さんのライブツアー“LAWSON presents 夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd”。コロナ禍によるライブの延期が相次ぎ、なかなか開催に至ることのできなかった同ライブツアーのZepp Haneda公演が、2021年7月15日と16日の2日間にわたって開催された。
『アンチテーゼ』や『クラクトリトルプライド』といった楽曲のリリースを経て、いよいよ開催にこぎつけた今回のライブツアー。ヒヨコ群(※夏川さんのファンのこと)も待ちに待ったライブとあって、さまざまな想いがそこに集約されていたように思う。そんなツアーの中から、Zepp Haneda公演の2日目夜公演の模様をリポートしていく。
なお、本記事には、セットリストなど、公演のネタバレになる内容が記載されているため、ライブツアーを楽しみにしているという方は、ツアー参加後に記事をご覧いただけると幸いだ。「そういうの気にしないので!」という方はぜひご覧いただければ!!
今回は生バンドで行われるライブということで、どんなライブになるのか注目が集まった本公演。多くのヒヨコ群が詰めかけ、ライブへの期待感が充満した会場に鳴り響く最初の曲は『イエローフラッグ』だ。会場に集まったヒヨコ群とともに拳を振り上げ、一体感を感じるかのように、夏川さんは歌とパフォーマンスで会場の温度を上げていく。
『RUNNY NOSE』では、溜め込んだ想いを爆発させるかのようにパワフルな歌声を響かせて会場を盛り上げる。さらに『ワルモノウィル』、『シマエバイイ』と、開幕から“カッコいい夏川椎菜”をこれでもかと見せ続ける。最後の『グルグルオブラート』まで開幕から計5曲、激しい楽曲を続けざまに歌い、会場の空気を作り上げて一気にライブに惹き込んでいた。
MCではタオルと水を持ってセンターに戻ろうとして、マイクを持っていないことに気づくなど、おちゃめな一面を見せて会場を和ませた夏川さん。ここで“ヒヨコ労働組合”と命名されたサポートバンドのメンバー紹介へ。ギターの山本陽介さん、川口圭太さん、ベースの伊藤千明さん、ドラムのかどしゅんたろうさんが、それぞれ“今夜呑むお酒に思いを馳せたエモめのフレーズ”を奏でるという無茶振りに応え、会場を盛り上げる。
『フワリ、コロリ、カラン、コロン』で、「いっしょに踊りましょう」と会場に声をかけ、かわいらしいダンスを披露して観客を魅了すると、『That’s All Right!』、『チアミーチアユー』と続く。『チアミーチアユー』では、「ダンスとクラップでいっしょに参加してくれませんか?」と提案し、ダンスとクラップのレクチャーを始める夏川さん。とにかく楽しそうな姿で会場といっしょにダンスとクラップを行う。バンドメンバーもノリノリで、続く『ナイモノバカリ』まで、会場全体に「楽しい」が溢れた。
『グレープフルーツムーン』から始まったパートでは、“聴かせる楽曲”が中心に。ステージ上の青い照明と会場のヒヨコ群が掲げるペンライトの黄色がピッタリとハマり、会場全体で『グレープフルーツムーン』の世界観を作り上げる。ステージ上でも青い照明の中に一灯だけ黄色い照明を灯して月を表現するなど、ニクい演出も光った。さらに『HIRAETH』をしっとりと歌い上げてクールダウンすると、ステージ上にスタンドマイクを持ち込み『パレイド』を披露。叫びにも似たその歌声に観客が聴き入ると、続く『キミトグライド』は楽曲の世界観をイメージするかのように想いを込めて歌い上げ、会場を魅了していく。
コロナ禍によるライブの延期などもあり、さまざまなことがあったという今回のライブツアー。そんな中でも「自信をつけられるようなライブになった」と夏川さんは語る。「終わりたくない気持ちもあるけど、“Pre”を終わらせないと、つぎに進めないですから。少なくとも私はライブを続けていきたいと思っているので」と力強く宣言。会場からの拍手を浴びる。「Pre-2ndを経て成長できたかもしれない、“かもしれない夏川”をご覧に入れられるように、これからも精進していきます!」と観客に語りかけ、『ステテクレバー』へ。
再び激しい楽曲のパートへと飛び込んでいく夏川さんと会場のヒヨコ群。お互いの気持ちをぶつけ合い、これまで以上の盛り上がりを作り上げていく。『キタイダイ』、『アンチテーゼ』と、この後のことは一切考えないといったような、振り切ったセットリストで畳み掛け、会場を熱く熱く盛り上げた。
一旦ステージを去る夏川さんとヒヨコ労働組合の面々だが、会場からの拍手に応えて、アンコールへ突入。『ファーストプロット』、『ラブリルブラ』と2曲を披露。『ラブリルブラ』では自身も含め7月が誕生日の人たちへ「ハッピーバースデー!」と誕生日をお祝い。
「ご時世的に“またね”って言いづらい世の中になってしまったけど、ヒヨコ群は“またね”って言わずとも、夏川がライブやイベントをやったら、“いつでも行きます”という人が多いんじゃないかなって勝手に思っています(笑)」と語る夏川さん。『クラクトリトルプライド』の歌詞を思わせるようなMCで会場と気持ちをひとつにすると、「みんなと過ごすこのライブのこの瞬間が夏川はとてもとても幸せです!」と伝え、アンコール最後の曲『クラクトリトルプライド』へ。
楽曲が始まると「フー!」と言いながらジャンプするなど、ここへきて夏川さんのテンションがさらにアップ! ヒヨコ群の熱を、想いを、しっかりと受け止めるように『クラクトリトルプライド』を歌い上げる。「みんなで大団円を迎えられるような曲が欲しい」という夏川さんのオーダーのもと制作された『クラクトリトルプライド』だが、その思惑通りといった内容で、この曲でも会場が大いに沸いた。そして、最後は会場のひとりひとりの顔を覗き込むように隅から隅まで見渡しながら「ありがとう!」と何度も伝え、Zepp Haneda公演を締めくくった。
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2days、しかも2日目は昼夜2公演という挑戦となったZepp Haneda公演だったが、蓋を開けてみれば、最後まで全力で走り抜け、夏川さんがどこまでも楽しそうな姿が印象的な公演となった。何よりも生バンドを背負って歌う夏川さんがめちゃくちゃカッコいい! そしてライブがめちゃくちゃ楽しい!!
観客が声を出せないという状況下でありながら、観客が声を出していないことが違和感として感じられないくらい、拳を振り上げ、ペンライトを振り、クラップをしたり、レクチャーされた振りを踊ったりと、ライブに参加した一体感をずっと感じられるような楽しい構成のライブだったことも見逃せない。このPre-2ndを経て、今後夏川さんがどんなライブを作り上げていくのかにも注目だ。
LAWSON presents 夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd
Zepp Haneda公演セットリスト
01. イエローフラッグ
02. RUNNY NOSE
03. ワルモノウィル
04. シマエバイイ
05. グルグルオブラート
06. フワリ、コロリ、カラン、コロン
07. That’s All Right!
08. チアミーチアユー
09. ナイモノバカリ
10. グレープフルーツムーン
11. HIRAETH
12. パレイド
13. キミトグライド
14. ステテクレバー
15. キタイダイ
16. アンチテーゼ
En01. ファーストプロット
En02. ラブリルブラ
En03. クラクトリトルプライド
※写真はZepp Haneda 2日目昼公演のものです。
最終公演は生配信でも楽しめる!
夏川椎菜さんのZepp Tour最終公演となる“LAWSON presents 夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd @Zepp DiverCity(TOKYO)”の模様が生配信される。チケットは4000円[税込](+各種手数料)となっているので、興味のある人はぜひ生配信で夏川さんのライブを体感しよう!
ファミ通のYouTubeで夏川椎菜さんのゲーム実況&ゲーム番組配信中!
ファミ通のYouTubeチャンネル“ファミ通TUBE”では、夏川椎菜さんのゲーム実況動画を配信中。さらに、毎週金曜日20時から生放送をお送りしているゲーム情報バラエティー“ファミ通LIVE”では、夏川椎菜さんが隔週のMCを担当している。実況動画に生放送、どちらもお見逃しなく!