元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。今回は、2021年5月20日発売のNintendo Switchソフト『ルーンファクトリー5』プレイ日記 第8回をお届け。
ベルファ遺跡にて
『ルーンファクトリー5』における最初のダンジョン(だと思う。見落としていたらスマン)、“ベルファ遺跡”の調査に入った前回の記事の続きであります。
まだゲームの序盤だし、チュートリアル的なお試しダンジョンだろうな……という、わりとナメた気持ちで入ったベルファ遺跡だったが、これが意外なほどキチンとしたダンジョンで(ヘンな言いかただけど)、
「ほっほー!! 凝ってるなぁ!!」
と妙に感心してしまいましたわ。
たとえば、いかにも恐ろしげな振り子の刃が設置されていたり。
当たればもちろん、シャレにならないほどのダメージを喰らう。と思う。
また、らせん構造になっている細い路地では……!
デタッ!!! インディージョーンズ的な王道の仕掛け!!! 前方から迫りくる岩の大玉!!!
これも当然ながら、轢かれれば大ダメージは必至であろう。
それにしても、この遺跡を作った人は、何を思ってこんな仕掛けを設置したのであろうか?
というのも、逃げ場がほとんどない路地で大玉を転がしたら設置した本人も、
「うお!!! 大玉きたぁぁぁああ!!!>< さ、先に進めねえ!!! 誰だ!!! こんなワナを作ったのは!!!><」
なんていう、モロに本末転倒なことになりかねないと思うのよ。かといって、
「あっぶね。殺されるところだった。危ないから路地のアチコチに回避エリア作っておこ……」
なんてことになったら、誰でも行き来が余裕のガバガバなダンジョンになってしまうしな……w
そんな、設計者の気持ちにまで思いを馳せながら、奥へ奥へと進んでいく。
ベルファ遺跡は多重構造になっているので、
臆せず下の階へ進み、
いくつかある仕掛けを解いて、
現れる敵どもをつぎつぎと撃破する。
うん、いいねいいね!! 仕掛けも、敵の配置もほどよくて、じつに気持ちのいいダンジョン探索が実現されている気がする!!
これで、やたらとワナが意地悪だったり、道が複雑だったりすると途端にげんなりしてしまうものだが、最初のダンジョンということもあってかベルファ遺跡は非常にいい塩梅で作られていると思った。戦闘以外にもいろいろと要素があるゲームにおいて、この味付けはめちゃくちゃ好感が持てるわー。
そして途中、“拳武器”という新たなジャンルの武器を拾う。
文字通り、両拳に装着して戦うグローブ系の武器で、リーチは短いものの、
モンスターをつかんだり、投げたりといった剣とはまったく違う立ち回りができるため、
「メインの武器種は……拳でもいいかもなぁw」
なんて思ってしまった。こういった選択肢が多いのも、『ルーンファクトリー5』のいいところである。
そして、さらに敵を蹴散らし、
最下層と思しき場所までくると、そこにはセーブポイントが。
ダンジョンのいちばん深い場所で、セーブポイントとなると……!
その先にある要素は、ひとつしかないだろう!!!
俺の咆哮が、ベルファ遺跡に響き渡った。
「出口だぁぁぁあああああ!!!!www」
いや違うだろ。ボス戦だろボス戦!!!www
さてここから、若干ながら“ネタバレ”の敵をお見せすることになる。
まあ最初のダンジョンのボスなので、『ルーンファクトリー5』を遊んでいる人は速攻で出会ったと思うけど、一応、
“この先、ネタバレあり。まだベルファ遺跡に来ていない人は、引き返してください!”
と、注意の看板を立てておきます。
初のボス戦!!
最下層の大広間に足を進めると……やっぱり出ました!! ボス登場の演出!!!
黒い影の中から出現したのは……!!
おおおおおお!!! ケルベロスかーーー!!!
これ、ベルファ遺跡の推奨レベルである“5”に達していなかったら、大いにキモを潰すシーンなんだろうなと思う。
主人公よりも明らかに格上な見た目をしているし、ゲームオーバーの辛酸を体験させるには格好のタイミングでもあるし。
しかし俺は、期せずして成長しすぎてしまったレベル20の冒険者……w
どちらかと言うとケルベロスのほうが、
「くくくく……! このケルベロス様の領域に迷い込んだ哀れなザコよ……って、れれれ、レベル20!!? ちょっとあんさん!! 育ちすぎでっせ!!!>< 弱い者いじめ反対!!」
と、抗議してくる実力差だと思うわ^^;
実際、ケルベロス戦は非常に楽しかった。
ケルベロスの動きはなかなか多彩で、いろんなことを仕掛けてきてくれた上に、
それを跳ね返せるほど自分が強くなっていたので、安心して立ち回ることができたのだww
その結果は……!!
よっしゃ!!! ケルベロス、余裕の撃破!!! ベルファ遺跡の調査完了じゃぁああああ!!!ww
町に戻り、リヴィア署長に報告して一件落着。
よーし、この調子で、まだ見ぬダンジョンやボスをことごとく制覇していくぜ!!!
続く!
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。