元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。今回は、2021年5月20日発売のNintendo Switchソフト『ルーンファクトリー5』プレイ日記 第7回をお届け。
やっぱダンジョンだよねー!
じつは『ルーンファクトリー5』のプレイを始めた初日から、気になって気になって仕方のなかった場所がひとつだけ存在する。
それは、リグバースの町の南側。
町の目抜き通りと浜辺の中間あたりにポツンと置かれた、↓こちらの場所であります。
おおおおお……!!
見るからに怪しい古い遺跡!!! しかも入口がガチガチに封印されていて、いかにもその最奥でヤバいものが眠ってそうな感じ……!!
こういった“いわくつきの場所”って……たまらない魅力があるよなーーー! とくに俺は子どものころから“群馬を代表するオカルト少年”と言われていたくらいなので(ウソだけど)、心霊スポットとか廃墟と呼ばれる場所には目がないのだよ……!!
思い出すなぁ……。
中学1年のときに仲間数人と訪れた、山の中の廃トンネル。かつて鉱山だった場所に掘られた掘削用のトンネル(穴かな)だったんだけど、昼間でも薄暗い山の中にぽっかりと口を開けていて、不気味なことこの上なかったのだ。
そこに、心霊スポット巡り……というよりは鉱石採集(石が大好きなんですw いまだにw)のために入ったんだけど、入口に立った瞬間から無数の“目”に見つめられている感覚が……(((( ;゚Д゚)))
「え……?? な、何かに見られてる……?? え、でも、え……!?」
全身の毛穴と言う毛穴が泡立ち、イヤな汗がツツーーー……と背筋を走ったのがわかった。い、いったい何が、俺を見てるんだ……?? ゆ、幽霊?? それとも……!
そこで勇気を出して、穴の奥をじっと見つめたところ……視線のヌシたちと目が合って……!!
「あ……あああああ!!! へ、ヘビぃぃぃいいい!! ヘビの大群が、こっち見てるぅぅぅおおおおお!!!!(((( ;゚Д゚)))」
そう、なんとその穴で無数のヘビ(たぶんアオダイショウ)が暮らしていて、部外者の俺をジトっ……と見つめていたってわけ(苦笑)。あの、何百と言う目で見つめられた気持ち悪さは、一生忘れないと思うわ……。
そんな武勇伝(?)を持つ俺のこと。すぐにでもこの遺跡に入ってしまいたかったのだが、Seed署長のリヴィアから許しが出たのは発見から2日後のことだった。
この、町外れの遺跡の名は、
“ベルファ遺跡”というらしい。どうやらこの場所が……『ルーンファクトリー5』での、初めてのダンジョン潜行となりそうだな!!
しかし、せっかく封印が解かれたというのに、俺がベルファ遺跡に入れたのはさらに3日後のことだった。
というのもその間、
温泉に入ったり……。
プリシラとデートしたり……。
釣り大会に参加したりと忙しくて(遊んでばっかじゃねえか)、なかなか遺跡に足が向かなかったのだよ。
でも、そんな作業もひと段落したので、若干怖くはあったのだが、
ベルファ遺跡の調査に入ってみることにしたのであった!
遺跡へ
入り口を入ると中は大広間になっていて、そこにセーブポイントと注意書きの看板があるのが見て取れた。
セーブポイントがある時点で、ここがただ事ではない場所ってことがわかる。要するに、
「きっと中で死ぬと思うから、直前のココでセーブしておこうね! そしたらここからリスタートできるから! くじけないでね!」
↑このように言ってるわけだ。あーコワい。
俺は、手のひらにじっとりと汗が浮かぶのを感じながら、注意書きのほうを調べてみた。するとそこには、↓こんな記述が……。
「推奨レベル 5」
「ん???」
推奨レベル5ってことは……最低でもレベル5くらいになってから入ってね、ということなのだろう。じゃないと、前述の通りヒデェ目に遭わせられる……と。
では、このときの俺のレベルはいくつだったのか?
考えてみたらここまで、俺は自身の分身である角満君のレベルを1回も確認してこなかった。それでもふつうにゲームは進行したし、不都合なことは何もなかったからね。
「もしかして……まだレベル3くらいなのかな??」
一抹の不安を感じながら、ステータス画面を覗いてみたらだな……w
「ん???」
俺の老眼が画面情報をきっちりと捉えているとなると……そこには、
角満 LV20
と表示されているような……w も、もしかしてベルファ遺跡って……もっと早く来てもいい場所だったのけ!!?www
でも、『ルーンファクトリー5』の独自ルールで、“レベルは数字が小さいほうが強い”なんて設定になってるかもしれないので(※なってないです)、やっぱりここは慎重に行ったほうがいいぞ……。
「慎重に、慎重に……」
そう言うわりにはスキップになりそうな軽い足取りで、ズンガズンガと奥に入っていった。
すると、そこでは……!
町中では見かけなかった鉱石の結晶があったり、
敵が襲い掛かってきたりと、いかにもダンジョン探索っぽい楽しい演出が!!!
「いいねいいね!! ガンガンいこう!!ww」
その先に待っていたものとは……?
次回に続く!
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。