元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。今回は、2021年5月20日発売のNintendo Switchソフト『ルーンファクトリー5』プレイ日記 第4回をお届け。

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記

なんだこの紋章は

 いよいよ敵が跳梁跋扈するエリアに足を踏み入れて、武器を振り回しての戦闘に突入した……と前回の記事で書いた。

 このゲーム、想像していた以上にアクション性が高く、

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 剣をブン回してモンスターどもを蹴散らすのがじつに気持ちいい。

 農業や釣り、住民とのコミュニケーションに重点を置いたセカンドライフ系のゲームだと勝手に思い込んでいたので、アクションRPGとしての顔が色濃く見えてきたことは、個人的には僥倖と言っていいくらい“うれしい誤算”でありました。

 そんな、戦いにも目を向けた日々が始まったわけだが、じつは生活の拠点である町においても、想定外のダメージを受ける出来事に遭遇してしまったので、そのご報告をしておきたい……。

 ある日のこと。

 確立されつつあるルーチンワークの“イロハのイ”として、そのときも俺は畑仕事に精を出していた。

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 作物の種が手に入るようになってきたので、徐々に畝(うね)を拡大して収穫量を増やしていく作戦だ。獲れる作物が増えれば、それに比例して収益が右肩上がりになる。

 「健康で豊かな畑は、日々のうるおいに直結しているのだ!」

 ……いいことを言ったつもりが、よく見りゃ至極当たり前のことだったと気づいてひとり赤面しながらも、俺は、

 「なんのなんの……」

 とつぶやきながら、畑を耕し、ゴミを掃除して生活の基盤作りに奔走しているのである。

 いや、それにしてもだな……。

 このリグバースって土地、どんな場所を切り開いて町を作ったのか知らないけど、必死こいてゴミ(雑草、枝、岩、切り株など)を片しても翌日には……!

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 前日の掃除をせせら笑うかのように、むしろ、

 「今日は昨日よりも、多めに雑草を発生させてみました!www」

 てな感じで、わっさわっさとゴミが発生しやがる。

 当然、ゴミとは言いつつ岩も切り株も資源になるし、雑草も肥料になるので完全に無駄な物体ではないんだけど、こうも無遠慮に出現されると、

 「しょせん、人間のできることなんてちっぽけなもんなんだよな……」

 と、オノレの無力さを感じずにはいられない(苦笑)。『ルーンファクトリー5』のテーマには、そんな哲学的な啓蒙も含まれているのかもしれないな……。

 そんな、ある日のこと。

 ふと気が付くと、俺の頭上に妙なアイコンが浮かんでいるのを見つけてしまった。

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 ……ん??

 これは……なんの紋章だろう。

 見ようによっては死を告げるドクロに見えなくもないが、10メートルくらい離れて画面を見れば……輝かしい王冠って感じも。

 「なんだこれwww もしかして密かに能力覚醒して、ヤバい魔法とか使えるようになったんかな??ww」

 能天気にそんなことを考えていたんだけど、不思議なことにこの紋章、時間が経っても消えてくれない。

 誰かと会話をしても、

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 紋章は浮かび続けている。お、俺の身体に……何が起ころうとしているんだ!!?

 しかも、俺くらい視野の広い人間だと、密かに進行していた“妙な症状”にも気付いてしまう。

 敵とも戦っていないし、作業で疲れてもいないのに、HPが……!

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 !!!?? なんで俺、瀕死になってんの!!? やっぱりこの紋章、知らぬ間に誰かに付けられた“死の宣告”なのでは!!?

 どうやら『ルーンファクトリー5』では、人知れず忍び寄る魔の力とも戦わなければいけないようだ。こんなかわいい見た目をしているくせに、かなり練られたダークファンタジーの顔も持っているらしいぞ……。

 いや、でも……。

 それにしたって、身に覚えがなさすぎる。

 触れてはいけない遺物に触ったとか、バチ当たりな行為をしたとかいうフラグがあればわかるんだけど、そんなことをした記憶が……。

 「俺、死の宣告が出る前に、何をやっていたっけなぁ……?」

 そこで、その日の行動を最初から思い返してみた。

 「確か……」

 俺はいつものように、ボワボワと生えてしまった雑草をひとつひとつ引っこ抜いていた。

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 抜いた草はいったん手に持ち、Xボタンを押すことでカバンに収納する。もしくはそのまま収穫箱とか“肥料入れ”まで運んで入れてしまう……という対応をしなければならない。

 でも俺、いまだ武器と農具の切り替えとかアイテムの使用操作に戸惑うことがあって(アラフィフの悲しさか)、ちょいちょい間違った行動をしてしまうのよ。

 たとえば、岩を割りたいのにハンマーを装備せず、「ふんッ!!」ってんで持ち上げてしまったり(苦笑)。

 その流れでこのときも、

 「雑草か……。いったん、カバンにしまって、と……」

 口に出してそう言っていたくせに、なんと……。

 「むしゃむしゃむしゃ」

 ……って、間違えてBボタンを押して喰っちまった!!!www

 こういった細かい操作ミス、本当に多いんだよなぁ。

 町にいるときは大した影響はないんだけど、モンスターとの戦闘に突入するときに、剣じゃなくてジョウロを出して水かけちまったりとか(苦笑)。そのうち絶対に、致命的なことにつながると思うわ^^;

 「そうだそうだww 雑草を喰ったんだ、わしwww」

 一応、そのときのスクショを振り返ってみたところ……なんと……w

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 ……って、死の宣告出てるやないかい!!!w これ、雑草喰って腹を壊して、毒ダメージが入った合図だったのかよ!!www

 そこで、溜め込んであった毒消し草を飲んだところ……w

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 スッキリ解決www 虫下しを飲んで、腹の中のモノを全部輩出したかのような爽やかさwww

 でもこれ、もうちょっと慎重にやらないとダメだな。

 というのも、『ルーンファクトリー5』ではHPがすべてなくなると診療所に強制送還されるんだけど、

大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第4回 “死の宣告”を受けたかもしれない話

 そのとき、きっちりと治療費を取られるのよ。

 これがもう、最初に見たときに、

 「え!!? ウソでしょ!!!?」

 って声が出ちゃったんだけど、どうやら手持ちのお金に比例して治療費がハネ上がるらしく、序盤だろうが何だろうが……!

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 大金をもぎ取られる!!!ww これはもったいない!!! 倒れてお金を巻き上げられるくらいなら、慎重に行動してレシピパンとか家具を買ったほうが何十倍もマシ!!><

 でも……。

 つぎからモンスターとの戦闘のことに踏み込んでいくけど、ついついムチャをしたくなっちゃうんだよねぇ……w

 続く!

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大塚角満(おおつか かどまん)

元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。