2021年3月26日(金)から、映画『モンスターハンター』が全国公開! 公開を記念して、本作唯一の日本人出演者であり、受付嬢役の山崎紘菜さんにインタビューを実施。

 撮影中のミラ・ジョヴォヴィッチさんとの思い出話など、貴重な証言が飛び出したぞ。

山崎紘奈(やまざきひろな)

 1994年4月25日生まれ。千葉県出身。第7回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞後、『僕等がいた』で映画初出演を果たす。ヒロイン瀬野遥役を演じた映画『ブレイブ-群青戦記-』が公開中。

受付嬢の仕草をひたすらプレイしながら徹底的に研究

映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」
映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」
映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」
映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」

――山崎さんは『モンスターハンター』シリーズはプレイされていたのでしょうか?

山崎学生のころから流行っていて、毎日、学校が終わると同級生たちが集まって、みんなで遊んでいました。私はゲームが得意なほうではなかったので、友だちがプレイしているのを横で見ているだけでしたが、本作への出演が決まってからは自分でもプレイするようになりました。映画のベースとなっている『モンハン:ワールド』はクリアーして、いまは『モンハンワールド:アイスボーン』をやっています。

――おお、かなりプレイされているのですね。受付嬢はどういった印象でしたか?

山崎かわいらしいキャラクターだと思いました。おっちょこちょいでドジなところもあるけれど、モンスターがいる過酷な世界なのに、それを感じさせないくらい明るくて。みんなをホッとさせてくれる、癒しのような存在ですね。

――ゲームをプレイして感じた受付嬢のイメージを映画の中でも活かすために、とくに意識したポイントはありますか?

山崎監督からは「あの世界から飛び出してきたキャラクターに見えるように研究してきてほしい」と事前にお話しをいただいたので、そこからはひたすらプレイしながら研究していました。クエストの合間のエピソードはもちろん、何気ない立ち姿やリアクションなども細かくチェックして、人物像をつかむようにしました。

 それから、話しかたや言葉のイントネーションも気になったので、“モンハン語”はもちろん、日本語や英語にも切り換えて、多くの言語でセリフをチェックしたりもしましたね。

――そうして自分の中に受付嬢を溶け込ませていったのですね。撮影には活かせましたか?

山崎雨が降っている中を進んでいくシーンがあるのですが、最初はみんなが、水たまりを避けていたんです。そうしたら、監督から「ハンターなら水たまりを避けないで、どんどん突き進んでくれ」という指示が出て。

 でも、受付嬢はハンターではなく、モンスターに好奇心はあっても先陣を切って戦うわけではないので、監督に「私だけ水たまりを避けてもいいですか?」と聞いてみたら「もちろんいいよ」と受け入れてもらえました。なので、そんな受付嬢の動きにも注目していただけたらと。

映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」

――ご自身の演じられた受付嬢以外では、お気に入りのキャラクターはいるでしょうか。

山崎キャラクターもそうですが、私はモンスターたちに愛着が湧いてしまいましたね。ゲームでは、モンスターはハントや素材集めをして、ストーリーを先に進めるための対象でしかなかったのですが、映画の中ではどのモンスターもすごく生き生きとしていて。

 彼らも『モンハン』の世界で暮らしている生物であって、野生の本能として命の駆け引きをしているのが伝わってくるので、今後ゲームを遊ぶとき、モンスターを狩るのをちょっと躊躇してしまうかもしれないです(笑)。

映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」
映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」
映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」
映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」

――映画に出演したからこそのレアな悩みですね。撮影時は主演のミラ・ジョヴォヴィッチさんともやり取りをされたとか?

山崎南アフリカのケープタウンというところで撮影を行ったのですが、夜間の撮影がとにかく寒くて。受付嬢のコスチュームはたくさん重ね着をしているのですが、ミラの衣装は肌の露出も多かったので、「あなたの衣装、暖かそうでいいわね」と言われました(笑)。小さいころから、映画『バイオハザード』シリーズが大好きで、この仕事を始めてからもミラは憧れの女優さんだったので、そんな彼女と共演させていただき、華麗なアクションも実際に見ることができたのは、私にとって学ぶことも多かったですし一生の思い出です。

――ほほえましいエピソードですね(笑)。最後に、『モンハン』ファンの読者に向けて、映画のいちおしポイントをお願いします。

山崎はい。本作は、本当にモンスターたちがいる世界に飛び込んでしまったかのようなリアルさであったり、豪華キャストがくり出すアクションの豪快さは、まさに「すばらしい」としか言いようがないくらいハイクオリティーなので、ぜひ劇場の大画面で楽しんでいただきたいです。

 砂上船での仲間たちとのやり取りをはじめ、ミラが双剣を装備して鬼人化したり、おいしそうにお肉を焼くシーンだったり、『モンハン』の大ファンであるポール・W・S・アンダーソン監督のこだわりが随所に込められているので、そうしたポイントをチェックしながら観ていただくのも楽しいと思います。ゲームといっしょに映画のほうも楽しんでください!

映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」
映画『モンスターハンター』受付嬢役の山崎紘菜さんインタビュー。「徹底的に受付嬢の仕草を研究して演出にも採用してもらいました」

作品情報

  • タイトル:『映画モンスターハンター
  • 公開日:2021年3月26日(金)公開
  • 監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
  • 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、トニー・ジャー、山崎紘菜、ロン・パールマンほか
  • 原作:『モンスターハンター』(カプコン)
  • 製作:コンスタンティン・フィルム、テンセント・ピクチャーズ、東宝
  • 配給:東宝=東和ピクチャーズ共同配給
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