オンライン対戦アクションゲーム『Fall Guys』を開発した、イギリスのゲームスタジオMediatonic。同スタジオを含むTonic Games Groupがエピック・ゲームズ傘下となったことが発表された。

 Mediatonicは2005年に設立。Web向けのFlashゲームの開発請負でスタートし、近年はPCや家庭用ゲーム機向けのタイトルやオリジナルIPの展開にも進出しており、『Fall Guys』以外にもアドベンチャーゲーム『はーとふる彼氏』(HDリメイク版)や『パズル探偵スカウト 失われたデータの陰謀』などをリリースしてきた。

 なおMediatonic側の公式声明によると、エピック・ゲームズによる買収後も開発などの方針に大きな変わりはなく、チームや進行中の各プロジェクト、そして『Fall Guys』でのプレイヤーコミュニティとの繋がりなども引き続き継続していくとのこと。

 一方で、『フォートナイト』や『ロケットリーグ』などで実現されているクロスプラットフォームなアカウントシステムやクロスプレイ対戦、スクアッド(チーム)対戦などの機能について、『Fall Guys』にも導入していきたいという意向が語られている(ちなみに「(『ロケットリーグ』のように)基本無料化するのか」という想定質問には「まだ発表することは何もない」との回答)。

 エピック・ゲームズは、ゲームエンジンのアンリアルエンジンやバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』、そして最近ではデジタルゲームストアのEpic Gamesストアなどで知られるゲーム企業。かつて『ギアーズ・オブ・ウォー』シリーズなどを生み出したAAA(超大作)の開発からは一度撤退したものの、2019年には『ロケットリーグ』を開発・運営するPsyonixを傘下に収めており、『フォートナイト』の成功を背景に再び自社ゲームの開発力を強化している。