2020年に作曲家歴40周年、そして歌手デビュー40周年をそれぞれ迎えた田中公平さんと日高のり子さん(※)。これを記念して、ファミ通.comではおふたりへのインタビューを行った。

 第2弾のお相手は、日高のり子さん。数多くの代表作を持つ日高さんの、声優という職業への熱い思い、新しい挑戦を続ける理由など、お話をうかがった。

※日高のり子さんの“高”は“はしごだか”です。

田中公平さんのインタビューはこちら!

日高のり子さん(ひだか のりこ)

子役から芸能界に入り、1980年にアイドルとしてデビュー。1984年にテレビアニメ『超時空騎団サザンクロス』で声優デビューを果たす。1985年には『タッチ』で浅倉南を演じたことをきっかけに、『らんま1/2』、『ふしぎの海のナディア』、『サクラ大戦3』など数々の有名作を担当する。(文中は日高)

40周年記念ベストアルバムに加え、“いまの日高のり子”を表現した新曲も

――本日はよろしくお願いします。まずは、40周年おめでとうございます。そちらが今回発売された40周年記念のアルバム(※)ですね。

※日高のり子さんの40周年記念アルバム『Noriko Hidaka All Time Best ~40 Dramatic Songs~』のこと。

日高そうなんです。ジャケットはあだち充先生が描き下ろしてくださって。あだち先生のマンガに登場する私、みたいな。

歌手活動40周年・日高のり子さんロングインタビュー。『サクラ大戦3』のエリカは“勘違いした日高のり子像”!? 『ワンダープロジェクトJ』『雪割りの花』の話題も!
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――ではせっかくなので、まずこの40周年記念アルバムについてお聞きしてもよろしいでしょうか?

日高もちろんです。今回発売する『Noriko Hidaka All Time Best ~40 Dramatic Songs~』は40年の集大成的なアルバムで、歌手として歌った曲や、キャラクターソングを厳選して収録していただいてるんですけど、それとは別に書き下ろしの新曲も配信させていただきました。矢内景子さんに作詞・作曲していただいた『ドラマ』という曲なんですけど。

 この曲は、キャラクターソングではない、声優としての日高のり子でもない、“いま日高のり子自身”というか。等身大の私が詰まった楽曲を矢内さんに書いていただいたので、ぜひ皆さんに聴いていただきたいと思います。いま各音楽配信サービスでも配信中なのと、YouTubeのほうにミュージックビデオもありますので、こちらもぜひ何度も観て、聴いていただけたらうれしいなと思っています。

日高のり子「ドラマ」Music Video【デビュー40周年記念楽曲】

――矢内景子さんは『スターオーシャン:アナムネシス』で作詞作曲、そして歌唱も担当されていますし、2019年にリリースされた『たべごろ!スーパーモンキーボール』の主題歌『恋するバナナーナ』も作詞作曲されていたりとゲームとも縁が深い方ですよね。この曲を日高のり子さんは“バナナフリッターズ”の一員として歌われています。この『恋するバナナーナ』からおふたりの間に親交ができたということでしょうか?

日高はい、矢内さんとはゲームの話とかで盛り上がって。それからは普段からLINEのメッセージのやり取りとかしてるんですけど。「40周年おめでとうございます!」っておっしゃってくれてから、「100周年までついていきたいです!」って(笑)。

――100周年!

日高私は「これからもどんどんいろんなことを一緒にチャレンジしていこうね! 私が元気に動けるうちに」って返しました(笑)。

――なるほど(笑)。40周年のアルバムは、これまでの日高さんの歩みを凝縮したさまざまな楽曲が入っていますが、『ドラマ』のほうはその40年を経たからこそできあがった曲というイメージなのでしょうか?

日高そうですね。アルバムにはいままでの歴史が詰まっていますので、それと合わせて『ドラマ』でぜひ“いまの日高のり子”を聴いていただけたらと。

――では、そんな日高さんの声優としての活動どのようなものだったのか、今回はお聞きできるということだったので、デビューのころから順番に、いろいろと教えていただけたらと思います。

日高よろしくお願いします。

大変なチャレンジ続きだった新人声優時代

――1980年に“いとうのりこ”のお名前で『ふた子のモンチッチのうた』を発売されたとのことですが、当時17歳という若さだったことに驚きました。やはり早いうちから芸能界への憧れがあったのでしょうか?

日高もともと女優さんになりたいって思いは、小学生のころからありました。私、そのころから劇団に所属していて、子役として舞台に出たりしてたんですね。学校でも、小学4年生になるとクラブ活動に入ることになってたんですけど、そこで演劇クラブに入って。5年生になると放送委員会に入って。あと、国語の授業で教科書を朗読するのもすごく好きでした。そういうことをすごくやりたがる子どもでしたね。

 それで、中学生になったら、NHKの『未来からの挑戦』という少年ドラマに出演する機会をいただけて。高校生になったら今度は『バトルフィーバーJ』という特撮ドラマに出演して。『ふた子のモンチッチのうた』は、その最中に発売させていただきました。

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――朗読などが好きだったということですが、“自分の声が好き”みたいな意識もあったんですか?

日高いえいえ、自分の声は、変な声だと思ってました(笑)。学校のお楽しみ会か何かで友だちどうしで影絵をやったんですけど、録音した台詞に合わせて人形を動かそうって話になったんですね。それで録音した声を聞いたとき、キンキンしていて、ほかの子たちの声と違っていて、それ以来「私の声って変わってるな」って思ってました。

――そうなんですか! 『ふた子のモンチッチのうた』から4年後の1984年には『超時空騎団サザンクロス』で声優デビューされています。

日高私はムジカっていう、髪の毛が緑色の宇宙人の少女役だったんですけども。物語の後半に出てくるキャラクターだったんですね。ゾル人といって、全員が“3人でひとり”っていう宇宙人だったんですけど。先輩の声優さんたちはおひとりで3人分、声やしゃべりかたを変えて演じてらっしゃったんですが、私はヒロインのムジカだけ演じて、残りのふたりは先輩が兼役で声を入れてくださってました。

――声優さんって録音のとき、ページをめくるのもたいへんみたいにお聞きしますけど、デビューに際してそういった訓練などはされたんでしょうか?

日高いやぁ~台詞を言うってことに関しては、ドラマなどと同じお芝居だと思っていたので、なんとかなるかなぁと思っていました。ただ、いまならDVDをいただいて家でお稽古もできるんですけど、昔はフィルムだったので、当日スタジオに行くまで絵が見れない状況だったんですね。私の最初の台詞は「キャー!」という悲鳴だけで、舞台もやったことあるし、大きい声は出せるなと思ってたんですけど。でも、本番ではものすごく緊張しちゃって。

 何に緊張したかというと、リハーサルのときはなんとなくノイズがあるんですね。ページをめくる音も皆さんそんなに気を遣ってないし、誰かのひとりごとが聞こえてきたり。ところが「さぁ、本番です!」となったら、シーン……って。耳鳴りがするくらい静かになったんです。その静けさで緊張しちゃって。

 自分がつばを飲む音が聞こえるんじゃないかとか、呼吸音すら聞こえるんじゃないかとか、マイクまで歩いていく足音が拾われちゃうんじゃないかとか。それでもうクタクタになってしまって。「キャー!」っていう悲鳴だけの演技なのに、録り直しになっちゃったんです。当時は録音スタジオでアニメを流すときもフィルムだったので、映画館のように部屋の電気が消えるんですよね。そういう意味でも、緊張感が高まる要素はいまと比べても多かったと思います。

――なるほど……。最近のアフレコの様子はテレビなどで観たことがありますが、日高さんがデビューしたころの様子というのは、とても新鮮です。

日高失敗したときも、いまみたいにボタンひとつでシーンを戻せるみたいな感じじゃなくて。映写技師さんがフィルムをカラカラカラ……って戻していたり。タイミングも「カットが変わって3つ数えたら台詞を言ってね」みたいなざっくりした指示で、感覚をつかむのが難しかったり。そういう部分でもプレッシャーを感じて緊張してました。

――そういった苦労も合わせて、もともと女優志望だった中で声優としてやっていくことに対して、複雑な思いはあったのでしょうか?

日高むしろわくわくする気持ちのほうが強かったです。自分の中にあった演じてみたい役の中には、たとえば学園ものなどもあったんですが、二十歳を過ぎてしまったら女優としてはなかなかチャンスがないですよね。でも声優だったら、声の演技だけだったら、しがらみなくいろいろなものにチャレンジできる! ということにまずわくわくして。

 『タッチ』の浅倉南ちゃんを演じることに決まったときはもう22歳でしたけど、22歳で中学生が演じられたわけですよね。だからやりたかった気持ちを封印して、あきらめようとしていた学園ものに出演できたといううれしさのほうが大きかったんです。

歌手活動40周年・日高のり子さんロングインタビュー。『サクラ大戦3』のエリカは“勘違いした日高のり子像”!? 『ワンダープロジェクトJ』『雪割りの花』の話題も!

※画像は“タッチ TVシリーズ Blu-ray BOX1(本編8枚組)”(Amazon.co.jpより)

 声優のお仕事をはじめる前は、タレントとしての活動が増えていたんですね。テレビ番組のリポーターやパーソナリティーとか。レギュラー番組があるのはすばらしいことなんですけど、スケジュールが埋まっていると女優としてオーディションに合格するのは難しいという話になって。それでもお芝居がしたいという気持ちが強かったので、そういう意味でも“演技として台詞がしゃべれる”ということ自体、幸せでした。

――声優としてのお仕事は苦労も多かった反面、すごく希望も多いものだったんですね。『となりのトトロ』のサツキ役は、さらに幼い小学6年生です。

 そうですね。『タッチ』をやって、『らんま1/2』の天道あかねちゃんをやって。そのころは10代中盤くらいの女の子をやらせていただくことが多くて、小学生の役をやるというのは想像してなかったんですけど。『トトロ』のオーディションを受けたときは「小さい女の子の役はやったことないよね? いつもよりももうちょっとだけ高めの声で元気よくしゃべってみて」と言われての、初チャレンジでしたね。声優になってからの初めての経験というのが私はとても多かったなって思います。

『トップをねらえ!』での田中公平さんとの出会い

――『となりのトトロ』と同じ1988年に、もうひとつの代表作『トップをねらえ!』も世に出ています。ものすごい1年ですよね。

日高『トトロ』のアフレコはもうちょっと前にやっていたと思います。庵野秀明監督(※)は『トトロ』でのサツキちゃんの泣く演技を観て私をノリコにキャスティングしたとおっしゃっていたので。この振れ幅はすごく大きいんですけど(笑)。

※庵野秀明監督:アニメーション監督。『トップをねらえ!』、『新世紀エヴァンゲリオン』監督、『シン・ゴジラ』総監督などを務める。

――たしかに(笑)。『トップをねらえ!』のタカヤノリコは役名がご自身のお名前と同じでもあるわけですけど、「これは私の代表作になるな」みたいに思ったりしましたか?

日高いやぁ、そこまでは思ってなかったです。『トップをねらえ!』のコンセプトって“『トップガン』+『エースをねらえ!』÷2”っていうもので。しかも、某夫人を彷彿とさせるカズミお姉さまが鉄下駄を履いて階段を上るみたいなシーンがあったり、パロディー多めのおもしろおかしいアニメっていう捉えかたをしてましたから……。だって、ロボットがタイヤを腰にくくりつけてランニングしたり、腕立て伏せしたりとか「そんな馬鹿な!」っていう場面が多かったですし(笑)。

 ノリコの演技に関しては、自信をなくしたり、追い詰められたりといったシリアスな面が多かったので、そういった心情を的確に捉えて演じたいという気持ちはありました。けど、代表作になるとは最初のうちは夢にも思いませんでした。

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※画像は“トップをねらえ! Blu-ray Box”(Amazon.co.jpより)

――私(インタビュアー)は世間で名作とされるようになってから観たので、ちょっと意外に感じるところもあるんですが、言われてみればそうですよね。

日高役をいただいた時点で、1話から最終話までの脚本に目を通していたらそう思っていた可能性はあるんですけど、台本は1話ずつ受け取っていたんですね。だから“軽やかで楽しいアニメ”というふうに捉えてましたよね。ところが5話あたりからすごい展開になってきて、6話(最終話)にいたってはご存知の通りで……。制作サイドで作っているあいだに心境の変化があったとしか思えないんですよね(笑)。

 録り進めていく中で、楽しいお話の中にズドンと重いエピソードがありますよね。ボーイフレンドの死とか、お父さんのこととか。ギャグパートとシリアスな場面がはっきり分かれていて、演じていてもすごく刺激的で楽しかったです。

 あとになって、皆さんに愛されてる作品だなというのがだんだん伝わってきて。それまで演じてきた南ちゃんやサツキちゃんは、アニメ雑誌の人気投票で上位に入ってくるキャラクターではぜんぜんなかったんですね。それが『トップをねらえ!』で突然“オタクの女王”と呼ばれるように(笑)。「私も登りつめたな!」って思いました。あの作品からですよね、声優として支持していただけるようになったのは。

――田中公平さんと初めて同じ作品に関わったのもそんな『トップをねらえ!』だと思うのですが、印象に残っているエピソードなどはありますか?

日高第5話で流れる挿入歌『トップをねらえ!~ Fly High ~』のレコーディングがあって、そのとき初めてお会いしたんですよね。レコーディング本番の前に練習のスケジュールが組まれていて(『トップをねらえ!』でアマノカズミを演じた)佐久間レイちゃんといっしょに行ったんですけど。そのときスタジオに入ったら公平さんがピアノを弾いていらっしゃって。「あ、来たの。じゃあ練習はじめようか」ってすごく柔らかい感じで言ってくださって。

――では、そこはいまとあまり変わっていない印象でしょうか。

日高そうですね。でも私のほうは歌手時代もありましたし、やっぱり作曲家の先生なので、「日高のり子です、がんばります。よろしくお願いします」みたいな。そしたら「大丈夫大丈夫、簡単簡単!」みたいにおっしゃっていて。最初からすごく好印象でしたね。

――先ほど田中さんにも同じことをうかがったんですが、田中さんは芸能人の方を見るように、「あ、日高だ」と思ったとおっしゃっていました。

日高そうなんですってね。私も以前「私と初めて会ったときどう思ったんですか?」って聞いたことがあったんですけど、同じことをおっしゃっていて。「それテレビを観てるときみたいな感覚ですか?」って聞いたら「それそれ」って(笑)。でもそう思いつつ、私がふだんの自分を出せるような雰囲気で接してくれたんだと思います。

――『タッチ』などで田中さんに認知されていたというのは思いも寄らなかった?

日高公平さんが私たちのことを知っている、とは考えてなかったですね。ほかの初めていっしょに仕事をする方にお会いするのと同じ気持ちで臨んだと記憶しています。

ピーターパン、ジャン、宗次郎……少年を演じる苦労とよろこび

――日高さんと言えば、1990年の『ふしぎの海のナディア』でのジャン・ロック・ラルティーグ役も有名ですが、少年を演じたのは1989年の『ピーターパンの冒険』でのピーターパン役が最初だったそうですね。少年を演じるうえで心掛けていたことなどはあったんでしょうか?

日高『ピーターパンの冒険』のときは、初めての少年役でのレギュラーだったので、どれだけ自分の声を低く出せるのかということに気を遣ってたんですけど。そうしたら「どれだけ低い声を出しても語尾をやさしくすると女の子っぽく聞こえる」という注意をたくさん受けて。そうならないように仁王立ちみたいな格好で、お腹の底から声を出すみたいな発声法ですごく力を入れてしゃべってたんですね。

 だからものすごく体力を使って、最初のころはどんどん痩せてっちゃったんですよね。ヒロインはささやくようにしゃべる子が多かったので、ぜんぜんスタミナの消費量が違いました。だからつぎに男の子役をやるときはもうちょっと楽に演じてみたいなと思ってたときにジャンの役をいただいたので、それを目指してがんばっていました。その後も少年役にチャレンジするたびに、もっと成長したいって想いがつねにありましたね。

歌手活動40周年・日高のり子さんロングインタビュー。『サクラ大戦3』のエリカは“勘違いした日高のり子像”!? 『ワンダープロジェクトJ』『雪割りの花』の話題も!
『ふしぎの海のナディア』(アマゾンプライムビデオ)

――男性の役と言えば、『Noriko Hidaka All Time Best』の収録曲をチェックしたとき、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の瀬田宗次郎役でキャラクターソングを出していたことを初めて知って、驚きました。

日高今回収録されている『Journey』という曲は宗次郎の2曲目のキャラクターソングで。北へ旅立ってしまう彼の心情を表現した曲なんですね。1曲目は『innocence』という、こちらは剣心(※)と戦っているときの、人を殺めることをなんとも思っていないころの曲になっていて。どっちを収録してもらうか決めるとき、やっぱり前向きな『Journey』がいいなと思って、選びました(笑)。

 瀬田宗次郎は私にとって初めての青年といえる年齢の男性の役で。でもすごく女性のファンの方に受け入れてもらって。当時やっていたラジオにいただいたハガキのペンネームが「宗ちゃんLOVE」だったりとか。こんなに支持していただいているんだなってうれしかった思い出があったんですよね。

 でも私がやってたってご存知ない方も多くて、今回のアルバムをお渡しした共演者の方に「えっ、宗次郎も日高さんだったんですか!?」っておっしゃる方もいて、それがまたうれしかったりして。「えっ、ドッジ弾平も!?」とか(笑)。

※剣心:緋村剣心。『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の主人公。

新境地だった『雪割りの花』の桜木花織

――ファミ通のインタビューですので、ゲームでの出演作の話もうかがっていければと思うんですけれど。やっぱり『サクラ大戦3』が大きな存在だと思いますが、その前に演じていたキャラクターで印象的なものはありますか?

日高いろいろな役を演じさせていただきましたけど、『グランディア』のフィーナや、『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』のピーノは印象的ですね。お仕事をいただいて声を収録したときの印象よりも、プレイした方々からの反響で「こんなに支持していただいてるんだ」と思ったり。

 『グランディア』のフィーナは元気があって強気でっていう私のもとからあったイメージに通じる女の子なんですけど、そういう女の子を演じたのは当時けっこう久しぶりだったかもしれないですね。「日高さんと言えば! という感じのキャラクターなのでお願いします」と話をいただいたので、とにかくありったけの元気と勝気を詰め込んで演じさせていただきました。

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フィーナ(画像は『グランディア HDコレクション』)

 ピーノに関しては、印象に残っているのはキャラクターの歌を歌ったからなんですね。『Noriko Hidaka All Time Best』にも入ってる『ヨロシク(4649型)!ピーノ! 』っていう曲なんですけど。今回ベストアルバムを出すことになったとき、この曲のことも頭にあったんですけど、ゲーム音楽の制作スタッフの方とレコーディングしたので、どこから発売されていたのかわからなかったんですね。それがまさかのベストアルバムと同じポニーキャニオンで! びっくりしたんです。

 『ヨロシク(4649型)!ピーノ! 』は、キーが高くてどうしてもピーノのふつうの歌声では出ないところでファルセットを使ったり。制作スタッフの方と相談しながら、元気で素直で、一点の曇りもないっていう“ピーノらしさ”を追求したのもあって。そういうキャラクターを演じているときってどんどん自分も浄化されていく感じで。台詞を言うたびにすごく気持ちよくなるんですよね。だからそれを歌にも込めたくてレコーディングをしたので、それもすごく印象に残ってます。

 『ワンダープロジェクトJ』がすごく支持されていて、皆さんがピーノに愛情を注いでくださって、ピーノが死んじゃうときはみんなが泣いてくれたっていうのを知ったりして、本当に愛されてたキャラクターなんだなって。その子の歌が今回アルバムに収められて本当によかったなって思ってます。ぜひゲームをプレイして涙した方たちには改めて聴いていただきたいですねぇ。

 あと、もうひとつ印象に残っている役があって……。ご存じない方も多いかもしれませんが、『雪割りの花』って知ってますか?

――おお~! 『やるドラ』シリーズの4作目ですよね!

日高そう! すぐ自殺しちゃうやつ!

――(爆笑)。

日高『グランディア』のフィーナは私のもとからあったイメージに通じる女の子で、『ワンダープロジェクトJ』のピーノも、素直で元気でっていうキャラクターで。ところが『雪割りの花』の桜木花織は幸薄そうな、やったことのないタイプのキャラクター。演じられたらおもしろいだろうなぁと思ってオーディションに臨んだんですね。“こういう役を演じる自分”っていうのをすごくおもしろがってるところがあって。すごく暗い話でしたよね?

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『雪割りの花』(画像はPSP版)

――はい。『やるドラ』の1~3作目が当時のアニメらしい絵だったのとは対照的に、『雪割りの花』は渋いタッチの映像だったこともあって、ストーリーの暗さが際立ってましたね。

日高相手役の、主人公の男性を演じていたのは檜山修之くんだったんですけど。檜山くんが何かあるたびにあの“檜山叫び”で「花織さ~ん!」って、汗かきながら(笑)。「檜山くんたいへんだね~」って思いながらアフレコをした思い出があって。そういうこともあって、あまり経験したことのない役でとても印象に残ってます。

エリカを演じていてショックを受けた、とある言葉

――それではいよいよ『サクラ大戦3』の話題に移りたいと思います。真宮寺さくらに続く、エリカ・フォンティーヌというメインヒロインを演じられたわけですが、とくに印象に残っていることはありますか?

日高私、ピンクのキティちゃんのドリームキャストをいただいて、それでプレイしていたんですけど。エリカをちゃんと攻略しないとゲーム内で自分のキャラクターソングが聴けないので、そこまでいくために毎日がんばってプレイしてました。“ぷるぷるパック”をつけていると、キネマトロンでコントローラーが震えたりして、うれしいですよね!

 ドリームキャストだから台詞の容量も過去作よりもものすごく入れられるようになったということで、『サクラ大戦3』の台本は重ねたらすごい厚さだったんですよね。台詞取りにもすごく時間が掛かりました。

 広井王子さんがよくおっしゃっているんですけど、『サクラ大戦3』のキャストは井上喜久子ちゃんも、鷹森淑乃ちゃんも、ほぼほぼ私と同世代。島津冴子さんはちょっと先輩で、小桜エツコちゃんは後輩ですけど。こういう年齢感のキャスティングになったのは、台詞の量があまりにも多いので、短時間で録れる声優さんたちっていうことも視野に入れましたということらしくて。

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『サクラ大戦3』

――実力が高い人たちで、ということですね。

日高台詞があそこまで多くなかったら、20代の声優さんでのキャスティングとかになってたんじゃないかなぁって。当時私は30代後半だったので、そろそろお母さん役をマスターしようって張り切ってたころにエリカというキャラクターをいただいて……。「どうしよう!?」みたいな(笑)。

――エリカは元気いっぱいのヒロインっていう、以前だったら日高さんがよく演じられていたキャラクターに近いように思いますが。

日高いやぁ~エリカはそれともまた違いますね。元気がいいだけじゃなくて、天然ボケで。多少明るくておとぼけでっていうキャラクターは経験して来ましたけど、あそこまでのおとぼけというのは……。さすがの私も台本を読んで引きましたから(笑)。

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――(笑)。

日高この子は受け入れてもらえるのか、受け入れられないのか、すごく賭けだなぁと思うくらいの能天気さ加減だなぁって。そういう意味では私は新しいキャラクターだと思ってアフレコに挑んだんですけど……。それくらいけっこう悩んだキャラクターだったのに、脚本のあかほりさとるさんから「エリカやりやすいでしょ? 日高さんの当て書き(※)だから」と言われたときはびっくりしました!

※当て書き:演じる役者をイメージして脚本を書くこと。

――あはははは!(笑)

日高私がモデルなんですって! この人は私のどこを見てこのキャラクターを書いたんだろうって。すごいショックでした(笑)。あかほりさんは私を勘違いしてる! もっとよく見てほしい! って訴えたんですけど。「日高さんって一歩前へって言われて三歩くらい出ちゃうタイプじゃないですか」って言われて、いや違う。もっと思慮深いから! って返したら「そうですか?」って首をかしげられちゃって。だからあかほりさんの“勘違いした日高のり子像”から生まれたキャラクターだと思ってます。

 でもそれを言われるまで、私すごく真剣に考えていたんですね。「ここの感情からあそこの感情まで持っていくにはどうやって切り替えよう」とか。すごく考えていたんですけど、エリカに関しては何も考えずに思いのまま突き抜けちゃえ! って思えるようになってからすごく演じやすくなったんですけど。できればもっと早く教えていただきたかった……。

 ストーリー上の分岐がたくさん用意された作品なので、アフレコでも当初はディレクションがきびしかったんですよね。どの感情も前の感情につながるようにと。だけど、エリカの感情は前の感情とつながらないぶっ飛んだところにいくものも多くて。そういうぶっ飛んだパートは途中からなんとなく「日高さんがやることが正しい」みたいな方向になっていって(笑)。シリアスな場面は広井さんや演出家の佐藤敏夫さんからすごく細かいニュアンスのリクエストがあったりしたんですけど、突き抜けるところはもう「いっちゃって!」って感じでした。

日高さんと田中公平さんはやっぱり似た者同士?

――あと『サクラ大戦』は、歌についてもお聞きしたくて。『御旗のもとに』や『未来(ボヤージュ)』ですとか、エリカのキャラクターソング『祈り』などが人気曲だと思いますが。

日高『サクラ大戦』はもう『ゲキテイ』(『檄!帝国華撃団』)が大ヒット曲だったので、『御旗のもとに』ではたぶん公平さんも『ゲキテイ』を超える曲が書きたいという想いがものすごく強かったと思うんですけど、

――先ほどご本人からお聞きしたのは、「書きたい」というより「ゲキテイを超えるものを書いて」と広井王子さんから頼まれたとのことでした。

日高あ、頼まれたって言ってましたか! 「そんな簡単に言うなよ」って言ってました?

――言ってました(笑)。

日高そうですよね(笑)。そういう高い志で書かれた曲をヒロインとして歌うということで、使命感はありましたね。レコーディングの順番も私がいちばん最初で、私の声を聞いてみんなが歌うこともあって、『御旗のもとに』という曲の力強さをフルコーラス持続させなきゃいけないと思って。歌うときの“熱さ”に関しては『トップをねらえ!』で技を叫んでいるときくらいのテンション感をこの歌には込めなければいけないのだ、という気持ちで歌いました。

――エリカのキャラクターソング『祈り』は、『御旗のもとに』とはおそらく意識したことがぜんぜん違ってきますよね。

日高そうですね。『祈り』はエリカの人を癒す力であったりとか、修道女、神に仕える者というイメージで。美しいし、人を包み込むような、それでいて前向きな。だって、「夢、希望、愛、平和、明日、自由」ですからね(笑)。もう全部詰め込んでますみたいな! おとぼけエリカが、人を助けるときとか、人を救いたいと思ったときはシリアスな面が発動するみたいな。その感覚がありつつの歌でしたので、『御旗のもとに』のように拳を振り上げて歌うというのとは違いましたね。

 それなのにすごくキーが高いところがあって……。公平さんの曲って転調するんですよ!(机に突っ伏す)

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――(笑)。

日高公平さんって歌い手のギリギリを攻めるのが大好きで。最初から私のキーよりも高いってわかっている曲を書いてきて、「がんばって!」みたいに言うんです。「応援だけですか?」みたいに思うんですけど。なので、いちばんキーが高い部分は何回も何回も録り直して。「あなたのためにわたしは祈る」という歌詞のところなんですけど。そこが出たときは私もうれしかったんですけど、公平さんも思わず「出た! 出た出た!」っておっしゃってました(笑)。

――あなたが書いた曲でしょみたいな(笑)。

日高そうなんです(笑)。そんな思い出がありますけど。ほかにも歌謡ショウだったり、CDドラマだったり、OVAだったり。『サクラ大戦』には魅力的な歌が付きものなので、やっぱりどの曲を歌うときもすごく気合が入りますね。

――歌う方のギリギリを攻める曲を作曲されるっていうのは、やっぱり実力の120%を出せるものを、という思いがあってのことなのでしょうか。

日高そうだと思います。私も心情としては100%ではなく120%で期待に応えたいって気持ちがお仕事をするうえでつねにあるんですけれど、それは要求が100%だった場合の話であって(笑)。あちらから「120%で来い!」と求められるのは、ちょっと違うんじゃないかなーと思ったりしますよね。

 公平さんは私とトークをするとぐったり疲れるっておっしゃるんですけど、おそらくトークのテンションが私のほうが高いんだと思うんですよね。だから私に釣られてついてきて、ぐったりするんでしょうけど。でも音楽のこととなると私のほうが公平さんの要求に応えるのに必死で! レコーディングが終わったらクタクタで微笑みしか浮かべられないくらい。

――こう言ったらなんですけど、お互いさまというか(笑)。

日高そうなんですよね。どっちもどっちっていうか。もしかしたら公平さんはもとからそういう部分があったのかもしれないですけど、『トップをねらえ!』で“出し切る気持ちよさ”みたいなものをお互いに感じてしまったことで、私たちは“120%を出さなきゃいけない沼”に入っちゃったのかもしれないですね。

――そうやって高め合えるから作品も熱が感じられる、すばらしいものになっているということですよね。

Twitterでトレンド入りした、“あの出演作”について

――あと、このタイミングでインタビューさせていただけるということで、同人サークルCANDY VOICEのASMR音声『ねこぐらし。~猫神様でございます~』への出演についてもお聞きしておきたくて。

 有名声優さんを起用したシリーズ作品として毎週新作がリリースされていましたが、ラストの作品はどなたが演じるのかな? と気になっていたら日高さんで。びっくりしたと同時に「そうきたか」と思いました。リリース日に日高さんのお名前がTwitterでトレンド入りしたのも印象的でした。

【ASMR】「ねこぐらし。」猫神様(CV. 日髙のり子)の超越耳かきボイス

日高ねこぐらし。』は私にとっても新しいジャンルへの挑戦でした。私、依頼が来るまでASMRって知らなかったんですよ。だから最初の録音は手探り状態で。ただ、この商品を出す目的が、コロナ禍で不安や不自由を感じている人が多いので、「不安で眠れない人たちに癒やしを感じてもらって、ぐっすり眠ってもらいたいんです」と言われて。だからそれをテーマにアフレコに臨みました。

 ダミーヘッドマイクに対して何度も場所を変えて録音するんですね。正面、横、後ろと、1番~12番くらいまで番号が振ってあって、「その台詞は6番で」とか「その台詞は◯番で」って指示をいただいて、そこに移動してからしゃべる、みたいな。

 これはあとで別録りだったんですけど、呼吸音もたくさん収録しました。「呼吸音を1分間お願いします」みたいな指示をいただいて。このとき意識したのが、子育てで子どもを寝かしつけていたときのことで。私の呼吸音を聞くと子どもは寝るんですよね。自分の呼吸音で自分自身もだんだん眠くなったりするんですけど(笑)。「あれだ!」って思い出して。自分にとっても心地よい呼吸のリズムを意識するとか、手探り状態の中でそういった自分なりの試行錯誤をしながらやらせていただきました。

 あんまりアニメのように激しくやってしまうとうるさくなるだろうしって、迷いながらやっていたんですけど。眠れるという意見を多くいただけたので、よかった~と思いました。

――ありがとうございます。いま『ねこぐらし。』は第1シリーズと同じ声優さんたちが演じる第2シリーズがリリースされている最中です。こちらも楽しみにさせていただきます。この作品のようにいまでも新しいことに挑戦されるモチベーションの原動力はどのあたりにあるんでしょうか?

日高好奇心、ですかね。やったことのない役をやってみたいという思いがつねにあります。少女を『トトロ』のサツキちゃんでやってみて、今度はピーターパンやジャンで少年を演じるようになって。今度はもっと小さい男の子をやってみたいとか。青年をやってみたいとか。今度は大人の女性をやってみたいとか。

 ETCの音声をやったことで、アニメやゲームがお好きな方以外の方たちにも私の声が知れ渡って。『タッチ』の南ちゃんくらいしかわからないっておっしゃっているような方たちに、私が「ETCカードが挿入されました」って言うと「おおー!」と感嘆の声を上げてくださったりとか。それで、ETCをやったことが『PSYCHO-PASS』のドミネーターの役につながったりだとか。そうやって新しいチャレンジを支持していただけることで別のお仕事をいただけたりっていうことを、すごく「おもしろい」って思うんですよね。

――田中公平さんへのインタビューでもサクラ大戦の作曲では「同じことはやらない」ということを意識したとおっしゃっていて。いまの話を聞いて、仕事への情熱の方向性として近いものがあるのかなと改めて感じました。

日高新しいものに挑戦するときって悩んだり迷ったり、ちょっとした苦しみもともなうんですけど、それができるようになる喜びもひとしおで。それが幸せだからチャレンジし続けるのかなって思います。

 でも私は“同じことは二度とやらない”みたいな気持ちはなくて、“ザ・日高のり子”っていうのもこれからもやっていきたい気持ちがあって。それが中心にありつついろんなものにチャレンジしていくって感じなので、公平さんとは似ているようでほんのちょっと違うんですよね。

目指せ100周年! 新しい挑戦を続ける日高さんを応援しよう

――ありがとうございます。それでは最後の質問になりますが、田中さんといっしょに活動40周年を迎えられたということで、日高のり子さんから見た田中公平さん像と、長くお仕事をともにしてきた中での変化などあれば教えてください。

日高一貫して変わってないのは、作品への深い愛情ですね。ご自身が関わられたアニメやゲームに対する愛情がものすごく深くて、愛情を持って曲を書くからよりよいものができるんだなぁって思うんですよね。

 たとえば『サクラ大戦』だと帝都・巴里・紐育と3チームある中で、巴里には巴里らしい曲をいつも書いてくださっていて。それがすごく私はうれしいし、エリカのソロもそうなんですけど、エリカが巴里の街並みを楽しそうに歩いている様子が必ず浮かぶような曲を書いてくださっているのが、そういう一貫して変わらない愛情の深さがすばらしいなぁと思っています。

 『トップをねらえ!』の頃に初めてお会いして、それからどんどん忙しくなっていく中で「公平さんもいま忙しいのかな、たいへんなのかな」って思った時期もあったんですけど。いまは忙しいにも関わらずものすごく楽しもうという気持ちが強いようで、いつもにこにこしている様子で。それがすごく大人のゆとりだなって感じていて。

 どうしてもお仕事が立て込んだり忙しいときって、笑いたくても笑えない時期があったりとか。抱えているものが多すぎてたいへんだった時期が自分にもあったりしたんですけど。お互いにそういう時期があったけど、いまは大人になって余裕を持ってお仕事に取り組んでるっていうのが、私もそうだし、公平さんもそうなんだなって思ったりして。そういう変化も感じられるところが“同期のよしみ”というか(笑)。よいところかなって思ったりします。

 自分が今後また公平さんとお仕事をごいっしょする機会があるとすればおそらく公平さんの曲を歌う機会ということになると思うんですけど。そういうときにやっぱり自分も成長していたいなっていう思いがあるので。そういう自分になるために、この40周年を機にもう一度、歌にもしっかり取り組んでいきたいなと思っているところです。

 公平さんもそうなんですけど、冒頭でお話しした矢内さんという新しいパートナーとの出会いもあったりして。もう本当に楽しいです、人生は。

――では、“目指せ100周年”ということで、ここから倍以上の道のりですね。今後も新しいことに挑戦し続ける日高さんを、応援し続けたいと思います。

日高もう、本当に応援してくださいね! 新しいことを理解しようと日々、一生懸命がんばってますから!

――もちろんです! 本日はありがとうございました!

田中公平さんのインタビューはこちら!

日高のり子さん&矢内景子さんインフォメーション

40周年記念アルバム情報発売中

歌手活動40周年・日高のり子さんロングインタビュー。『サクラ大戦3』のエリカは“勘違いした日高のり子像”!? 『ワンダープロジェクトJ』『雪割りの花』の話題も!

40周年記念アルバム「Noriko Hidaka All Time Best~40 Dramatic Songs~」
発売日:2020年12月2日
定価:3,800円(税別)
品番:PCCG01953
発売:ポニーキャニオン

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