同志諸君、おめでとう! プレイヤーである君たちには、我らがアルストツカの国境検問所にて入国審査官の職務をまっとうしてもらう。

 業務は、入国者たちのパスポートなどを確認し、入国を認めるか拒否するかを決めるだけの簡単な内容だ。1日の勤務時間内に、何人の入国審査ができたかで給金が変動するので、ぜひ仕事に精を出してほしい。

不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】

 残念ながら、アルストツカはいまだ情勢が不安定だ。日ごとに確認書類が増えたり、特定の国からの入国を制限したりと、プレイヤー諸君にとっては多忙な毎日になるだろう。武器を密輸しようとする者は拘束し、ときには銃で対処する必要もある。

 だが、これらの変化は単調な日々の業務をスリリングで刺激的なものにしてくれるはずだ。なお、不審な点に気づかずに入国を許可し、ペナルティが重なると給金が減るので注意してほしい。アルストツカに栄光あれ!

不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
印章が異なる偽造の入国許可証を発見したため、手帳の正式な印章と照らし合わせて相手を追及。不審な点がある場合は、入国させるかを判断する前に手元の資料を確認し、細部まで身元をチェック。これもアルストツカの安全のためだ。
不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
プレイヤーには家族がおり、毎日の業務終了時に食費や暖房費、家賃が給金から差し引かれる。食事と暖房は払わなくてもいいのだが、翌日家族の体調が悪化するので注意が必要。安定した生活のためには、素早く正確な仕事が求められる。

あらゆる手を使って入国者を検査

 入国者の中には、不審な点を指摘しても言い逃れをしようとする人もいる。そんなときは、指紋を取って登録してある情報と照らし合わせるなど、さらなる調査で徹底追及。偽名を使っていると思いきや、じつは名前がふたつある人だったことが判明するなど、調査で身の潔白が証明されることもある。

不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
審査中にテロなどが発生した場合、画面上部で検問所全体が確認できる。
不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
朝刊に掲載された指名手配犯と入国者の氏名が一致。勤務中は気が抜けない……!
不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
IDカードに記載されている体重よりも、ほんの少しだけ重い男性。念のため衣服の中をスキャンすると、武器の密輸を企んでいたことが判明し、国境警備隊に拘束された。

検問所を舞台にしたさまざまなドラマ

 検問所では、入国者とのやり取りの中でイベントが発生。後列の中に犯罪者がいるという密告がされ、プレイヤーの行動次第で逮捕劇が巻き起こるなど、さまざまなドラマが展開される。

 ただし、その結果、自身が拘束され突如エンディングを迎えることも。入国者に対してどこまで首を突っ込むのかも重要になる。

不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
何度も検問所に来て手作りパスポートを見せてくる、憎めないおじいちゃん。
不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
夫婦で来たが、妻のぶんの入国許可証がない。彼女の入国を認めるかはプレイヤー次第。
不法入国を許すな! 検問アドベンチャー『Papers, Please』【とっておきインディー】
パスポートも出さず、黒い紙だけ置いて去っていく男。この出会いをきっかけに、検問所に不穏な空気が漂い始める。

Papers, Please

  • メーカー名:3909
  • プラットフォーム:PC
  • 配信日:2013年8月9日配信開始
  • 価格:891円[税抜](980円[税込])
  • ジャンル:アドベンチャー
  • CERO:――
  • 備考:開発:Lucas Pope
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