2020年10月1日より新作の放送がスタートしたアニメ『ひぐらしのなく頃に』。
アニメシリーズは第1作が2006年に放送され大きな話題を呼び、いまなお根強い人気を誇るだけに、タイトルを目にしたことがあるという人も多いはず。また新作『ひぐらしのなく頃に 業』は第1話放送時点で“業”の字が明示されなかったため、リメイクか新作か判別できない仕掛けもファンのあいだで話題になりました。
現在アマゾンプライムではアニメ第1シリーズ『ひぐらしのなく頃に』全26話のほか、『ひぐらしのなく頃に 解』全24話が見放題になっています。ちなみに、新作『ひぐらしのなく頃に 業』各話も放送終了後に随時追加されているので、シリーズを初めて観る方もいまが入るチャンス!
長く愛され続ける『ひぐらしのなく頃に』ですが、ファンを惹きつける魅力とはいったいどのような点にあるのでしょうか?
『ひぐらしのなく頃に』(アマゾンプライムビデオ)PC同人ゲームのヒットを皮きりに、大規模なメディアミックスを展開した『ひぐらしのなく頃に』。山奥にある“雛見沢”を舞台に繰り広げられる惨劇が出題編・解答編にわかれて描かれ、“正答率1%”という挑発的なキャッチコピーも謎解き好きのハートをくすぐりました。
2006年にアニメ化を果たした『ひぐらしのなく頃に』ですが、ミステリアスな展開以上に波紋を広げたのが、情け容赦ないグロテスクな描写。第1話『鬼隠し編 其の壱 ハジマリ』では冒頭から金属バットでメッタ打ちのシーンが繰り広げられ、びしゃびしゃと景気よく血飛沫が舞うことに……。
竜宮レナの口ぐせ「おっもちかえり~」に代表されるような萌え系のかわいい内容かと思いきや、描かれるのは金田一耕助シリーズとも通じるような、閉じた村の因襲、“呪い”、殺人事件(と、その目を覆ってしまうような激しい描写)……絵柄と血まみれ要素のギャップが話題も呼び、ヒット作となっていきました。
さらに注目すべきは、個性豊かなヒロインたち。レナを筆頭にキュートなルックスの少女が登場するものの、和やかな日常シーンから物語が進むにつれて表情どころか性格も一変。誰がどのように変貌するか詳細は伏せますが、醜く表情を歪ませて残虐な凶行に及ぶ姿はかなり衝撃的です。
もちろん主題であるミステリー要素も見逃せません。各エピソードは数話単位で鬼隠し編・綿流し編・崇殺し編などのように章題がわけられ、雛見沢で毎年祭りの日に発生する連続怪死事件の謎を追うことになります。とはいえ“正答率1%”のコピーは伊達ではなく、進めば進むほど混迷を極める物語に、頭の中はパニックになっていくかも。
しかし、テレビアニメ第2シリーズにあたる『ひぐらしのなく頃に 解』では、長い長い戦いの末に、雛見沢の謎は解き明かされ、物語は大団円を迎えます。第1シリーズを観た方には、ぜひこちらもご覧になっていただきたいところ。
ビジュアルからは想像もつかない、凄惨なシーンが連続する『ひぐらしのなく頃に』。放送中の『ひぐらしのなく頃に 業』をより一層楽しむためにも、まずはアニメの“原点”からチェックしてみてはいかがでしょうか?(話数ちょっと多いですけどね!)
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。