2020年11月6日、セガサミーホールディングスは、グループ正社員および契約社員を対象に650名の希望退職者の募集を行うと発表した。応募期間は2020年11月16日~2020年12月25日で、希望退職者への優遇措置として、特別退職加算金の支給、希望者に対する再就職支援などが行われる。これに伴い、2021年3月期において約100億円を特別損失(構造改革費用)として計上する見込みであると公表している。
なお、当期の経営成績、構造改革に伴う希望退職の実施に関する経営責任を明確にするため、同社と一部のグループ会社の取締役・執行役員の報酬の減額を決定した。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けている状況に鑑み、外部環境に適応した構造へと変革すべく構造改革委員会を設置して、非事業資産を対象としたバランスシートの見直し、市場環境の変化に適応できる組織体制の構築、グループ全体の固定費を中心としたコスト削減(削減目標150億円)などに取り組んでいるセガサミーホールディングス。
先日11月4日には、アミューズメント施設運営を手掛ける連結子会社株式の一部譲渡を公表したが、“早期の収益回復および今後の持続的な成長を実現するためには、固定費を中心としたコスト削減を進め、より一層効率的な体制を構築することが必要である”と考え、今回の希望退職者の募集を決定したようだ。