2020年10月15日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2020年11月12日に発売が予定されているプレイステーション5(PS5)のメニュー画面や、ユーザーインターフェース(UI)、コミュニティ(パーティー)の新機能を初公開した。
動画内では、さまざまな新機能を公開。本記事では、それらの機能を抜粋しながら随時更新で紹介していく。
なお、PS5の商品開発・UIデザインを統括している、西野秀明氏に、今回のUIなどについて伺ったインタビューもあるので、お見逃しなく。
PS5のメニュー画面初公開!
PS5では、ユーザー体験の目指すものとして「我々は皆さんのプレイタイムがとても貴重で、意味のあるものでなければならないと考えています」と定義し、プレイヤーを中心に、良質なゲームやコミュニティとつながっていくための、PS5ならではの規格を作り上げてきたという。そして、PS5のユーザー体験は、マシンの可能性を活かし、次世代にふさわしいゲーム体験を強化すべく、4Kテレビ向けにゼロから作り上げられたのだそうだ。
ゲームの最新情報なども見られる“コントロールセンター”
コントロールセンターなどの特徴
- 遊んでいたゲームを続きからすぐにプレイできる
- PSボタンを一度押すだけでコントロールセンターというメニューを表示できる
- 並んでいる四角いカラフルなメニューは“カード”と呼ばれ、ゲームの起動やシステムまわりの選択が可能
- フォロー中のゲームについて、パブリッシャーが投稿した最新情報が並ぶように
そして、PS5のメニュー画面が公開。映像ではレストモードから起動された画面として、過去に『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』を遊んでいた続きからスタートする場面が映し出される。表示されているコントロールセンターからは、ゲームを終了することなく、ゲーム中に必要なほぼすべての機能(オフラインのフレンドを探したり、ダウンロードの進捗を確認したり)にすぐにアクセスできるようになっている。
四角いカラフルなメニューは“カード”。ゲームの起動やシステムまわりの選択に加え、フォロー中のゲームの最新情報や、Dual Sense(PS5のコントローラー)にあるクリエイトボタンを使ってキャプチャーしたゲームプレイのスクリーンショットも並んでいる。
ゲームの進行状況やヒントなどが得られる“アクティビティ”
アクティビティの特徴
- ゲームプレイの障害を取り除くためにデザインされた“アクティビティ”と呼ばれるカードが登場
- 『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』では、各ステージがそれぞれ個別のアクティビティになっていて、現在のステージの達成率や、取り逃している重要な目標などがわかる
- また、プレイヤーのプレイ状況などを計算し、そのステージがどれくらいでクリアーできるか“残り時間”を示してくれる
- アクティビティ内では、ゲームのヒントを提供する“ゲームヘルプ”が見られる
- “ゲームヘルプ”は、メーカー公式が用意したオフィシャルのヒント。ゲーム内のアクティビティから選択できる
- この“ゲームヘルプ”は、一部のPS5タイトルで利用できるPS Plus加入者の特典とのこと
- 『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』のゲームヘルプでは、アイテムの入手方法がわかる動画が見られる
- ゲームを終了せずに動画を拡大したりでき、ピクチャー・イン・ピクチャーモードで、テレビ内でヒントを見ながらゲームを遊べるようになる
PS5の新機能であるアクティビティ。動画では、まだクリアーしていないステージを示したアクティビティに“達成率33%”といった情報とともに、“残り時間約10分”という表示が見られる。これはプレイヤーの情報を分析して三種るされた推定プレイ時間のこと。プレイヤーが該当するアクティビティを完了するまでの、おおよその所用時間がわかるというわけだ。そのほか、ゲームの特定の箇所に直接ジャンプできるアクティビティも紹介された。
また、同じく新機能で話題になりそうなものが“ゲームヘルプ”。オフィシャルから提供されるゲームのヒントで、ゲームプレイに行き詰った際に、ネットで検索したり、ネタバレの可能性のある動画や記事をチェックしたりする必要がなくなるとのこと。
パーティー機能が拡張。友だちのゲームプレイ動画を見ながら遊べるように
PS5のパーティー機能の特徴
- PS5ではフレンドとのチャットが簡単に。Dual Senseのマイクですぐにボイスチャットができるが、ミュートも簡単にできる
- PS5には音声認識機能があり、話した言葉がテキスト化され、フレンドに送信できる
- パーティー機能がさらに拡張。友だちが遊んでいるゲームの動画をそのまま友だちに共有(配信)できる
- ピクチャー・イン・ピクチャーモードなどで、友だちのゲームプレイ動画を端に置きながら、プレイヤーが自分のゲームを遊ぶこともできる
- PS5では、つねにゲームの動画が録画されており、スクリーンショットも含め、最大4K画質で保存・シェアが可能
- スクリーンショットや動画は、参加しているパーティーにすぐに共有できる
- このスクリーンショットや動画が、フレンドがまだプレイしていないゲームや、開発者がネタバレとと判断したもの(設定されたもの)については、フレンドがその内容を見る前に警告が表示される機能がある
PS5のフレンドとのボイスチャットには、モバイルの“PlayStation App”、PS4、PS5から参加が可能。また、前述の通り、PS5ではパーティー機能がさらに拡張され、ゲーム仲間といつでも交流できる場となっている。
映像ではフレンドのひとりが遊んでいるゲームのシェアを開始し、『アンチャーテッド 古代神の秘宝』のプレイを配信する様子が紹介された。プレイヤーはフレンドの配信を見るだけでなく、フレンドの配信を画面の端に固定し、自分のゲームをプレイしながらその配信を見ることができるようになる。
また、Dual Senseのクリエイトボタンでスクリーンショットを撮影する様子が紹介された。このスクリーンショットおよび動画はPS5では4Kまで対応。PS5がサポートする外部サービスにシェアができるほか、参加しているパーティーに直接送信することもできるようになった。画像にはメッセージを添えることもできるが、Dual Senseのマイクを使った音声入力を利用してコメントすることも可能。多くの言語に対応しており、キーボードでメッセージを入力しなくても、マイクボタンを選択するだけで入力できる。
PS5のホーム画面は4Kで美しく表示されるように
PS5のパーティー機能の特徴
- PS5のホーム画面(電源オフの状態から起動した際の画面)が初公開。画面のレイアウトは、4Kディスプレイ上で美しく表示されるようにデザインされた
- ゲームごとにまとめられたハブがあり、下へスクロールするだけで、アクティビティや、ビデオクリップ、ゲームに関するニュース、ダウンロードコンテンツなどが確認できる
- この機能は、互換対応しているPS4タイトルの一部でも利用可能
新しいゲームを遊ぶときや、ダウンロードするときはこの画面で行うことになる、PS5のホーム画面。画面のレイアウトは、ゲームやコンテンツを4Kディスプレイ上で美しく表示され、必要なものにすばやく簡単にアクセスできるように設計されている。
所持ゲームの情報をまとめて得られる新機能“Explore”は、アメリカで先行テスト導入
“Explore”の特徴
- ホームメニュー内の“Explore”では、自分が持っているゲームに関する情報が集まるように
- PlayStationの最新情報や、コミュニティで話題になっているクリップなど、フォロー中の全ゲームタイトルが確認できる
- この“Explore”機能は、PS5のローンチタイミングでは、アメリカでテストを実施しながら導入されるので、初めからすべてのユーザーに提供されるものではない
ホームメニューの左端に用意されていたのが、“Explore”。PlayStationの最新情報や、フォローしているゲームの情報などが確認できるようにないるのだが、PS5のローンチタイミングでは、米国でテストを実施された後に導入されるので、日本ではまだ体験できなそうだ。
PS Storeはデザイン刷新。アプリではなく、メニューの一部のように
PS5のPS Storeの特徴
- PS Storeは単体のアプリではなく、メニューの一部のように
- PS5の高速SSDと、よりパーソナライズされたストア体験のおかげで、新しいゲームタイトルの閲覧や検索が簡単にできるようになった
PS StoreもPS5でパワーアップ。PS5の高速SSDと、よりパーソナライズされたストアのおかげで、新しいゲームタイトルの閲覧や検索が簡単にできるようになったという。