グランゼーラは、2020年9月25日、“東京ゲームショウ2020 オンライン”(TGS2020 オンライン)の会期に併せて、現在開発中の『R-TYPE FINAL2(アールタイプ ファイナル2)』に関する特別番組“R-TYPE FINAL2の集い 2020年9月”を放送した。
番組には、ゲームデザインを手掛けるグランゼーラの九条一馬氏と、なぜか同社の人事部スタッフが登場。“反省会”と称して作品の開発状況についてのトークが繰り広げられた。
『R-TYPE FINAL2』は、1987年に第1作がアイレムからアーケードで発売されたシューティングゲーム『R-TYPE』シリーズの最新作。
初代作以来、長きにわたって展開された同シリーズだが、2019年4月1日(エイプリルフール)に『R-TYPE FINAL2』が開発されることが発表。その後、クラウドファンディングで資金を調達することが発表され、最終的に支援者数は10000人を超える結果となった。
九条氏からのお詫び・ご報告・お願い
この日の放送では、九条氏から以下の7つのお詫び・ご報告・お願いがアナウンスされた。なお、この中では先日発表されたXbox Series Xへの展開や発売延期について改めて説明。PS5版の展開についても言及が及んだが、九条氏は「いまは言えない」とコメントしている。
- 発売日の延期……2020年12月を予定していたが、2021年春に変更
- 体験版配信の延期……2020年夏にPC向け体験版の配信を予定していたが、各プラットフォーム版を2021年前半に配信予定
- グランゼーラからの情報発信が遅い……今後は、情報がまとまっていなくても小まめに発信していく
- 北米・欧州パッケージ版の発売が決定
- 発売プラットフォームにXbox Series X版が追加
- ゲーム画面を取り込んだ形の最新トレーラーが公開
- クラウドファンディングにご支援いただいた方へのお願い……支援者専用サイト「Team R-Type Final 2」にサインインして、プラットフォーム選択、クレジット、リワードなど、必要情報を登録してほしい
R-TYPE FINAL 2(アールタイプ ファイナル2)第3弾トレーラー
質問コーナー
番組の後半では、視聴者からの質問に九条氏が回答していくコーナーも。以下ではその一部を紹介する。
Q:PS4のダウンロード版は発売されますか?
A:予定しています
Q:2人以上のプレイは可能ですか?
A:検討はしていますが、いまの時点で「必ず入れます」とは言えない状況。何かしら競い合う要素は入れたいと思っています
Q:Xbox Series Sでも遊べますか?
A:変わらず遊べます
Q:発売後に体験版が出ることはありますか?
A:どんなに遅くてもゲームの発売の2カ月前には体験版を配信しようと考えています
Q:巨大戦艦ステージはありますか?
A:あります
Q:(九条さんが)好きな機体は?
A:R-9F(アンドロマリウス)です
Q:『R-TYPE FINAL 3』を出すつもりはありますか?
A:出さないんですけども、『R-TYPE FINAL 2』は長く遊べる作りにしています
Q:新機体は登場しますか?
A:登場します
Q:本作の売りは?
A:いま新しく『R-TYPE』を作ることが最大の押しどころ。『R-TYPE Δ(デルタ)』では気負いがありましたが、『R-TYPE FINAL 2』は自然体で開発に取り組めています。もうひとつは世界ランキングの機能で、どのプラットフォームでも、どの国の方も混ざって競うことができます。この先にもコンテンツを追加できるような機構を取り入れていることもポイントです
Q:ギャラリー機能はありますか?
A:あります
Q:CHIRON(ケイロン)は使えますか?
A:使えます
Q:何機体くらい使えますか?
A:いずれ100を上回る予定ですが、配信開始時はもうちょっと絞った形になります
2021年春の発売を待とう!
番組の最後には、九条氏が「少し開発が遅れたり、報告が遅れたりして心配をおかけしていますが、制作のほうは地道に進めています。今後は報告遅れのないように、皆さんにプレイしていただくのを楽しみにしながら、制作を進めていますので、ぜひよろしくお願いします」とコメント。
ネガティブな情報も包み隠さずにアナウンスした九条氏だったが、コメント欄はそんな九条氏を応援したり、理解を示す好意的なコメントが溢れていたのが印象的だった。発売が少し後ろ倒しになってしまうのは残念だが、2021年春の発売に期待しよう。