猛暑を過ごすならアイス・クーラー・ホラーゲーム!
熊谷では41度を超える超猛暑日を記録する今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?
毎日猛暑日を記録する夏の夜を、少しでも涼しく過ごしたいなら、やっぱり今年もホラーゲームのプレイをオススメします!!
去年も同様の記事を掲載しましたが、この記事ではホラーゲーム大好きライターのリプ斉トンが、この夏にプレイしたいオススメホラーゲームを5つご紹介したいと思います。
それぞれの恐怖度を、ライターが独断と偏見で☆5で評価。自分の好みのタイプがあれば、ぜひプレイしてみてください!
※2019年のおすすめホラーゲームは以下の関連記事をチェック!
闇深い森を進み徐々に狂気が脳を蝕む『ブレアウィッチ 日本語版』
- ハード:プレイステーション4/Nintendo Switch
- 価格:各5280円[税込]
じわじわ度 :★★★☆☆
ビックリ度 :★★★★☆
抵抗できない度:★★★★☆
トータル恐怖度:★★★☆☆
1999年に劇場公開された映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を題材とした一人称視点ホラーゲーム。原作のエンディングの2年後が舞台となっており、元警官のエリスを操作し、メリーランド州バーキッツビル近郊にあるブラック・ヒルズの森で消息を絶った少年の行方を探すことになります。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』では、森の魔女の謎を解明するべく複数の男女が森の中を進んでいました。日中はハイキングさながらでしたが、夜になると森はガラリと姿を変えます。周囲には、まったく先の見えない闇。幻覚なのか現実なのか、聴こえてくる謎の音。徐々に異常をきたす人間の認知能力……。映画で表現されていた恐怖感は、ゲームでもバッチリと味わうことができます。
エリスは森の中に張り巡らされた仕掛けを解きながら探索を行い、森の奥深くへと進んでいきます。心に傷を持つエリスは、森を進むにつれて過去を思い出し、徐々に精神が不安定になっていってしまいます。いま見えているのは現実なのか、幻覚なのか。プレイヤーの心すら不安にさせる演出の数々によって、恐怖のどん底へと叩き込んでくれること間違いなしです。
暗闇の恐怖が存分に堪能できる本作ですが、その恐怖感がちょっとだけ軽減する要素があります。それは、相棒の犬バレットの存在! エリスは過去のできごとにより心に傷を抱えてしまっており、バレットの存在が不可欠となっています。愛犬をなでたりといったお遊び要素もあり、エリスにもプレイヤーにも癒やしを与えてくれます。さらに、「探せ」と指示を出すと手掛かりを探してくれることも。心情的にもゲームの攻略的にも、重要なキーパーソンになっているのです。
恐怖を和らげてくれるバレットの存在がちょうどいいブレイクタイムになってくれているので、「ずっと怖いのが続くのはしんどい」という人にもオススメの1本です。
謎に包まれた豪華客船を進め! お化け屋敷的な恐怖体験が楽しめる『レイヤーズ・オブ・フィアー 2 恐怖のクルーズ』
- ハード:プレイステーション4/PC
- 価格:各3800円[税込]
じわじわ度 :★★★★★
ビックリ度 :★★★☆☆
抵抗できない度:★★★★★
トータル恐怖度:★★★☆☆
※ダウンロード専売
『レイヤーズ・オブ・フィアー』は、2016年にリリースされたホラーアドベンチャーゲーム。誰もいない洋館からの脱出を目指し、数々の謎解きを行っていく。その美しいグラフィックと襲い来る恐怖ギミックが話題を集め、多くのホラーゲームファンにプレイされてきました。
本作は新たな舞台と物語が楽しめる第2作で、前作を超えるおどろおどろしい雰囲気と恐怖感が味わえる作品となっています。
主人公は目を覚ますと、荒廃した謎の豪華客船で倒れています。なぜそこに倒れているのか、自分は誰なのか、まったくわからないまま、豪華客船からの脱出を目指すというのが大まかなストーリーとなっています。
本作で味わえるのは、お化け屋敷的な恐怖感と言えます。ルートは基本的には一本道となっており、道中を巡りながら謎解きギミックを解き、先へ進む扉をひとつずつ開いていく仕組みです。道中には、役割を演じるように配置された大量のマネキンが……。先へ進むためにはその近くを通らなくてはいけないので、否応なしにプレイヤーの恐怖感を煽ってきます。
何の目的なのか、行く先々に配置されているマネキン。プレイヤーに語りかけてくる謎の声。進めば進むほど、その姿を変えていくマップ。果たしてこれは現実なのか、それとも悪夢なのか……。ビックリ要素は少ないですが、終始じわじわとした恐怖感を味わえる逸品です。
道中にはプレイヤーを襲う謎の存在が登場しますが、捕まっても即死しない“セーフモード”でプレイすれば、倒される心配もありません。アクションが苦手な人、恐怖感や雰囲気だけ味わいたい人は、セーフモードでプレイすることをオススメします。
現実化して襲いくる都市伝説とおとぎ話! 裏御伽・心霊ホラーアドベンチャー最新作『NG』
- ハード:プレイステーション4/Nintendo Switch/プレイステーションVita
- 価格:各4180円[税込]
じわじわ度 :★★★★☆
ビックリ度 :★★★★☆
抵抗できない度:★☆☆☆☆
トータル恐怖度:★★★★☆
エクスペリエンスが手掛ける裏御伽・心霊ホラーアドベンチャー。現在は第3作の『シビトマギレ(仮)』がクラウドファンディングにて資金調達を達成し、鋭意開発中となっています。本作は、そんなホラーゲームファンが注目する激アツシリーズの第2弾です。
基本的なゲームシステムは第1作の『死印』を踏襲。主人公である鬼島空良は、“かぐや”を名乗る怪異によってさらわれてしまった愛海を救うため、かぐやが仕掛けてきた“死の遊び”に挑むことになります。
死の遊びのルールは、噂話や伝承の残る心霊スポットに赴き、人々を襲う“怪異”を消滅させるというもの。恐怖感満載の心霊スポットを探索し、怪異が現れた原因を探っていかなくてはいけないのです。心霊スポットを巡る恐怖、怪異の驚異から逃げ回る恐怖、ハラハラドキドキのサイコサスペンスを味わいたい人にオススメです。
ゲームは日常パートと探索パートを交互に進めていきますが、ゲームを進めていくと日常パートにも怪異が侵食してきます。安息の地であるはずの自宅にも、だんだんと怪異が現れ始めます。基本的に風呂場が怖い。家に着くたびに風呂場は調べておきましょう。
『死印』で好評を博したゲームシステムはそのままに、さらに遊びやすくなっているため、前作をプレイした人なら、間違いなく楽しめます。
真っ暗な心霊スポットを巡ってじわじわと味わう恐怖、怪異と対峙して命のやり取りをするビックリ要素。このふたつをまんべんなく味わえるのが本作の魅力。アドベンチャーパートでは、人間の心の闇が垣間見れることもあり、グングンと引き込まれていくストーリー展開にも注目です。
もう進みたくない……けど先が気になる! 台湾発のじめじめホラー『返校Detention』
- ハード:Nintendo Switch/PC
- 価格:Nintendo Switch版は1296円[税込]、PC版は1180円[税込]
じわじわ度 :★★★★★
ビックリ度 :★★☆☆☆
抵抗できない度:★★★★★
トータル恐怖度:★★★★☆
※ダウンロード専売
本作は、台湾のインディーゲームメーカーがSteamで発売した作品。それを日本語にローカライズされたものが、改めてPCとNintendo Switchでリリースされました。日本のゲームメーカーが手掛けるホラーのように、息が詰まるような陰鬱な雰囲気が存分に楽しめます。台湾と日本では文化的に似ている点が多いためか、ホラーの“ツボ”のようなものが似ているのかも?
物語は、1960年代の台湾。廃校になった学校に閉じ込められてしまったひと組の男女を操作して、学校に秘められた謎を解きながら脱出を目指します。操作は、『クロックタワー』シリーズのように、画面に出現するポインターでキャラクターを指定の場所に移動させたり、気になるところを調べたりして進んでいきます。
この学校には、この世のものではない悪魔のような妖怪のような謎の存在がはびこっており、プレイヤーには抵抗する手段がありません。ただし、化け物は、人間の息遣いを目印にしているため、近くを通るときには、息を止めれば安全にやり過ごすことができます。攻撃されれば絶命は必至。化け物が去ってくれることを祈りながら、息を殺す。化け物が近くを通るときの緊張感と恐怖感は格別です。
ポインターを使ってキャラクターを操作するため、機敏な操作がしにくいのも特徴。その不自由さが化け物から逃げる際の恐怖感を煽ってくれて、個人的にポイント高し。
さらに、本作の恐怖を演出するのが、その独特なビジュアルになっています。1960年代の台湾の文化を取り入れつつ、現実世界では観たことのない薄暗く、おどろおどろしい雰囲気。新しいエリアに進むたびに「うわっ、通りたくねぇ~」と思ってしまうはず。
低価格ながらしっかりと遊べるボリュームなのもうれしい点。物語は多くの謎を秘めていて、先に進むたびに少しずつそれが明らかに。怖いけどゲームをドンドン先に進めたくなるストーリー展開にも注目です。
プレイヤーの判断が物語を変える映画的アドベンチャーゲーム『THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN(マン・オブ・メダン)』
- ハード:プレイステーション4/Xbox One/PC
- 価格:各3520円[税込]
じわじわ度 :★★★★☆
ビックリ度 :★★★☆☆
抵抗できない度:★★★☆☆
トータル恐怖度:★★★☆☆
※パッケージ版はプレイステーション4版のみ。
『THE DARK PICTURES』シリーズの第1弾としてリリースされたシネマティックホラーアドベンチャーゲーム。『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』を手掛けたSUPERMASSIVE GAMESが手掛けており、その映像美や映画のようなイベントシーン、ホラーな雰囲気作りは絶品の内容です。
シリーズは、現在第2弾の『THE DARK PICTURES: LITTLE HOPE(リトル・ホープ)』が現在開発中となっています。
『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』のように、プレイヤーのちょっとした判断によって展開が分岐するのが特徴。ゲームプレイ中に何を発見したのか、どの選択肢を選んだのかなどによって、ストーリーの展開が細かく変化していきます。
本作の舞台は南太平洋沖。クルーザ―でダイビング旅行を楽しむ5人の若者は、とある事件に巻き込まれてしまいます。そして、突如現れた謎の戦艦へと乗り込み、探索を始めることになるのですが……。さまざまなハプニングが発生する艦内。ときには、選択によって彼らの生死が左右されることも!
ストーリー中のなんとも言えない不気味な雰囲気、表情豊かに活き活きと動くキャラクター、映画のようなムービーシーンは『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』のプレイヤーも納得のクオリティー。まるで映画に自分が介入しているような雰囲気でゲームプレイが楽しめます。操作自体はそれほど難しくないので、アクションが苦手な人でもプレイしやすいのが特徴です。
ゲームプレイ自体は4時間ほどあればクリアーできるボリュームで、価格も控え目。エンディングの展開も複数種類用意されているので、周回プレイを楽しんでいただきたいところ。ひとりでプレイするのはもちろん、友だちと集まって初見プレイをワイワイ楽しむのも楽しそうです。
ここで紹介したもののなかにもオススメホラーゲームは多数ありますが、今回は個人的に注目している最近のタイトルをご紹介させていただきました。
3Dで描かれるホラーゲームは音響にも力を入れているものも多く、そういった作品はぜひ、ヘッドフォンをしてプレイしていただきたいです。
視覚だけでなく聴覚からの恐怖度をアップさせれば、さらに肝を冷やせること間違いなし! この暑い夏のオトモに、ぜひホラーゲームをプレイしてみてください!