既報の通り、2020年6月25日午前2時(日本時間)、マーベルのスーパーヒーローチーム“アベンジャーズ”が活躍するスクウェア・エニックスのアクションアドベンチャーゲーム、『Marvel's Avengers(アベンジャーズ)』(9月4日発売予定)の最新情報が公開される“Marvel's Avengers War Table”が配信された。

 およそ25分にわたる今回の配信では、大きく分けて4つの内容で構成されていた。

・本作のストーリーに関する情報
・本作で遊べるミッションや、キャラクターのアクションに関する情報
・カスタマイズ要素の“ギア”やコスチュームに関する情報
・最大4人までの協力プレイが楽しめる“ウォーゾーン・ミッション”に関する情報

 本稿では、そんな“Marvel's Avengers War Table”の注目ポイントをピックアップして解説。事前に行われた本作を手掛ける開発会社、Crystal Dynamics(『トゥームレイダー』シリーズの開発なども手掛けている)の主要スタッフに行ったインタビューの内容も交えながら紹介していこう。

『Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』とは?

Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』は、完全新規のオリジナルストーリーで描かれるアクションアドベンチャーゲーム。シングルプレイのヒーロー・ミッションとオンラインマルチのウォーゾーン・ミッションが用意されている。本作の冒頭では、“A-Day”の最中、突如、マーベルのヴィランでおなじみの“タスクマスター”率いる部隊が出現。アベンジャーズは敵を返り討ちにするも、空母ヘリキャリアとサンフランシスコのほぼ全域が破壊され、さらにはキャプテン・アメリカは行方不明。A-day後、ふつうの人がスーパーパワーを持つ“インヒューマン”に変わってしまう病が蔓延。彼らは国中で惨事を起こし、世界は混乱。アベンジャーズも社会の脅威とされ、解散を余儀なくされる。

そして5年後。アベンジャーズを“リアッセンブル”(再集結)する物語が始まる――。

本編の主人公はミズ・マーベル! メインヴィランはモードックに!

 最初に注目してほしいのは、昨年10月に公開されたトレーラーで本作への登場が明らかになったミズ・マーベル(カマラ・カーン)。クリエイティブ・ディレクターのShaun Escayg氏によると、序盤のストーリーは彼女を軸に展開していくとのこと。

[関連記事]

 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバースの略。マーベル・コミックのキャラクターたちが登場するマーベル・スタジオ製作の映画シリーズ)にはいまのところ登場せず、熱心なマーベル・コミックのファンでなければ馴染みの薄いミズ・マーベル。そんな彼女を重要なキャラクターとして描くのは、「本作を通じてマーベル作品をもっと啓蒙したい」(クリエイティブ・ディレクター:Shaun Escayg氏)との思いから。また、コミックを除けば、本作が初めてカマラ・カーンを主人公に据えた作品でもあることから、マーベル作品の中においても『Marvel's Avengers(アベンジャーズ)』は大きな意味のある作品と言えそうだ。

 ちなみに、2019年8月にアメリカ・アナハイムで開催されたディズニーのファンイベント“D23 Expo”やマーベルスタジオのインスタグラムなどでミズ・マーベルを主人公にしたドラマがDisney+で放送されることがアナウンスされている(配信時期や日本のDisney+での配信は不明)。

 ミズ・マーベルはA-Dayの時点では式典に招待されたスーパーパワーを持たないアベンジャーズファンの少女として登場する。だが、A-Dayをキッカケにスーパーパワーの力を得ることになる。

「物語の発端となるのは、アベンジャーズの支部新設や最新技術の公開などを行っていたサンフランシスコの街にタスクマスター(※1)率いる謎の集団が襲来し、未知の技術を盗もうとした事件です。これにより、テリジェン(※2)のリアクター(動力炉)が爆発しました。このA-dayで、カマラはインヒューマンになってしまったのです」(Shaun Escayg氏)

 彼女のスーパーパワーは、身体を自由に伸縮させたり、拳を巨大化させて敵を殴り飛ばすといった体の収縮、変形。また、一定時間、彼女のサイズ、強さをアップさせることも可能だ。コミック版では驚異的な回復能力も持っていたが本作では!? 

※1……骸骨のような覆面を付けたヴィラン(敵)の傭兵。コミック版では、スーパーパワーを持たない人間ではあるものの、相手の動きをコピーする能力を持っていた
※2……マーベル世界でおなじみの未知の物質。巨大なエネルギーのもとになるほか、ふつうの人をスーパーパワーを持つ“インヒューマン”に変えてしまうこともある

 A-dayの影響でサンフランシスコはインヒューマン病が蔓延する街になり、その病を科学の力を使って治すと宣言したのが、タールトンが創設したAIM(※3)。そんなAIMに対し、不信感を抱いていたカマラ。彼女がAIMから手に入れたメモリーには、それを裏付ける証拠が……。

※3……アドバンスド・アイデア・メカニクスの略。アイアンマンことトニー・スタークの会社であるスターク・インダストリーに匹敵する科学力を持っている。

タールトン。科学の力で世界に平和をもたらそうと考えているようだが……。
AIMとしてカマラに協力を求める際には、こんな不気味な姿になっていたタールトン。

 そして映像では、このタールトンがマーベルシリーズの代表的ヴィラン、モードック(MODOK)になる姿も!!

モードックは、1967年からコミック版に登場している古株のヴィラン。コミックでは人間とコンピューターが融合した存在として描かれ、キャプテン・アメリカらと戦っている。ちなみに、名前のMODOKはMental Organism Designed Only for Killingの略で、その意味は“殺人専用にデザインされた知的生命体”

 なお、本作のメインヴィランがモードックになることに対して、Shaun Escayg氏は次のようにコメント。

「本作のストーリー制作に際し、インスピレーションを受けたのは『マーベルズ』というコミックシリーズです。『マーベルズ』では、ヒーローは近付き難い恐ろしい存在だと描かれていて、実際にそのシリーズでは、ヒーローたちも少し横暴なんですけれど。本作では、その影響から善と悪が表裏一体であることを描きました。主人公のカマラとタールトン(モードック)はヒーローに対するアプローチが真逆だったのです。ふたりはともにA-Dayをきっかけに力を得ることになるのですが、モードックは「ヒーローは恐れられる存在で、それに対抗するには科学の力を使うしかない」と思っています。対してカマラは、「ヒーローは信じられる存在で、ヒーローこそが人類を救うのだ」という希望を持っているのです」(Shaun Escayg氏)

 ひとつの事象を異なる側面から見たとき、それぞれの感じかたは違うものになる。そんなテーマが本作の背景に流れているのであれば、メインヴィランがモードックに設定されたことは納得だろう。

アクションシーンはド派手かつ爽快! 強化・カスタマイズ要素も充実!!

 現時点で判明している本作のプレイアブルキャラクターは、序盤の主人公カマラはもちろん、アイアンマン、ハルク、ソー、ブラック・ウィドウ、キャプテン・アメリカの6人。

敵として登場するのは、AIMが開発したと思われる人型兵器。アイアンマンに似たリアクターらしきものが胸に装備されている。コミック版でAIMが放つこの手の刺客と言えば、ヒーローパワーすらコピーできる“スーパーアダプトイド”なのだが、本作では……!?

 今回、ソーのアクションである“マニュアルターゲット”や“ハンマースピン”、“ムジョルニアサイクロン”が公開されていたが、これはアンロックすることで使えるスキルになっている。これらとは別に、通常攻撃などで溜まるゲージを消費して放つ、必殺技的な “ヒーローアビリティ”が用意されている。ヒーローアビリティには“アサルト”、“サポート”、“アルティメット”という3種類のヒーローアビリティがあり、とくに究極を意味する“アルティメット”の効果は絶大なようだ。

 さらに、経験値獲得によって得られるスキルポイントや、装備品である“ギア”についても映像で言及されていた。ギアにはレア度が設定されており、その内容もかなり多彩な模様。

「プレイするミッションや難易度によって、入手できるギアのレア度やパワーレベルが変わります。また、とくに性能のいい“プライムギア”は、数値だけでなく、さまざまな付加効果もあるので注目ですね。また、ギアをどのように手に入れるかですが、たとえばミッション進行中、マップで金庫を発見することがあります。それを開くとエリア内にある保管庫の座標が入手できるので、そこに行けばより良いギアを手にできる場合があります。ほかには、物語の進行などでAIMが世界のどこかで事件を起こし、発生したミッションをクリアーするといった入手方法も用意しています。ランダム要素もあるので、リプレイ性は高いと思います」(コンバット・ディレクターのVince Napoli氏)

 また、コスチュームについても、コミック版を知っていればニヤリとできるようなものが用意されていることも映像から見て取れる。アイアンマンは設定上、アーマーの種類が50以上あるのだが、そのバリエーションに期待してもよさそうだ。

 映像にはハルクバスター(※4)が登場していることも確認できるが、プレイアブルなのかどうかは不明。ハルクバスターで遊べるとなると……相当激アツです!!

※4……アベンジャーズ屈指のパワーを持つハルクだが、彼は暴走しやすいという難点も持つ。そこで、暴走時のハルクに対抗するために開発した超重装甲のアーマー。コミック版のほか、映画版の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などにも登場している。

チーム技も発動可能! 最大4人で楽しめるウォーゾーン・ミッション

 War Tableの終盤で紹介されたのが、最大4人で楽しめる、協力プレイモードの“ウォーゾーン・ミッション”。それぞれ自由に戦いつつ、条件が揃えばチーム技を発動することができる。

たくさんの敵がガンガン出てくるようなミッションもあれば……
巨大なマシンに立ち向かうようなミッションも!

 「協力プレイ時には、ふたりで使えるチーム技が発動できます。たとえば、ひとりが敵をよろめかせ、その隙にもうひとりがテイクダウンを奪うような技ですね。また、ひとりが敵を状態異常にし、もうひとりがそれを利用してダメージを倍増させるといった攻撃方法もあります。加えて、ヒーローアビリティの効果範囲が拡大するケースもあります。例を挙げると、ブラック・ウィドウには透明になるというスキルがあるのですが、その効果が仲間全体に波及するようになるのです。同じようにソーの場合なら、雷を使って味方を全員無敵状態にできます。なお、4人に効果があるのはヒーローアビリティのみで、チーム技はふたりで発動するもののみです」(ウォーゾーン・ディレクター:Phil Therien氏)

 ウォーゾーンには独自のストーリーラインが用意されており、メインストーリーが描かれるヒーローミッションでは語られなかった物語が楽しめるとのこと。映像では、ジャーヴィス(※5)やマリア・ヒル(※6)、ハンク・ピム(※7)、ダム・ダム・デューガン(※8)などの登場も示唆されていたが、ウォーゾーン・ミッションにしか登場しないヒーローもいるのかもしれない。

※5……MCUではトニー・スタークが制作した人工知能で、JARVISの通称。正式名称は、Just A Rather Very Intelligent Systemで、その意味は”とってもすごいインテリジェントシステム”
※6……アメリカを危機から守る組織SHIELDのメンバー。SHIELD長官のニック・フューリーをつねに支えている。副長官を務めていた時期もあった
※7……コミックでは、ピム粒子を発見し、物体のサイズを自在に拡大縮小することを可能にした天才科学者。後にピム粒子を利用したスーツを制作し、アントマンになる
※8…… SHIELDの古株エージェントで、若き日のキャプテン・アメリカやバッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)らとチームを組んでいたこともある

 さらに、ウォーゾーン・ミッションでは多くのミッションをクリアーしていくことで、前線基地とも言えるヘリキャリアを強化し、ヒーローたちを育成することができることも判明。このほかにも、ファクション(派閥)評価というものが存在し、ミッション依頼者の評価を高めることで、新しいチャレンジやアイテム入手が可能になるとのこと。ウォーゾーン・ミッションはかなりやり応えがあるモードになりそうだ。

30分弱ながら、情報満載だった“Marvel's Avengers War Table”。今後、第2弾、第3弾とあった場合には、またポイント解説記事をアップする予定なのでお楽しみに。