海外インディーパブリッシャーのAnnapurna Interactiveが、インタラクティブビジュアルノベル『If Found...』をPCとiOS向けに配信開始。日本語にも対応しており、PC版の価格は1320円で、iOS版の価格は610円。

 本作の舞台は1993年のアイルランド、アキル島。物語は“カシオ”という人物の日記を中心に展開していく。

 以前に一度ご紹介した通り、本作の物語は日記の記述などを「消す」ことで進行していく。カシオに何が起こったのか、なぜ日記を消そうとしているのかを、その物語を消しながら追っていくのだ。

『If Found...』つらい記憶を忘れようとするように「消す」ことで進むインタラクティブノベルがiOS/PCで配信開始。日本語にも対応_01
『If Found...』つらい記憶を忘れようとするように「消す」ことで進むインタラクティブノベルがiOS/PCで配信開始。日本語にも対応_02

 テーマとなっているのは、うまくいかない親子関係や、徐々に難しくなっていく友人との関係、そして物語が進むにつれて明らかになる、カシオのとある事情。

 1時間半前後でクリアーできる短編だが、壊れそうなビジュアルやサウンドなども秀逸で、刺さる人にはぶっ刺さりまくる詰まった内容だ。気になった人は海外のインディペンデント映画を見るようにじっくり腰を落ち着けて体験して欲しい。

『If Found...』つらい記憶を忘れようとするように「消す」ことで進むインタラクティブノベルがiOS/PCで配信開始。日本語にも対応_03
時折挿入される未来の宇宙飛行士の話。90年代のカシオの話とどう関係があるのかもキモとなっている。
『If Found...』つらい記憶を忘れようとするように「消す」ことで進むインタラクティブノベルがiOS/PCで配信開始。日本語にも対応_04
楽しかったあの夜の記憶も消していく。