2020年4月14日、日本国内におけるXbox Game Passのサービスがスタートした。定額制でXboxのゲームが遊び放題になる内容で、海外では2017年6月よりサービスインしていたもの。日本での展開が期待されて早3年、ついにその日がやってきたというワケだ。

 「でもXbox One持ってないしなあ……」という人もちょっと待った! じつは、Xbox Game Passはコンソール用(家庭ゲーム機用)に加え、PCゲーム向けのプランも用意されている。PCゲーマーならば、こちらのサービスに加入することを検討するのも悪くないだろう。まずは、各プランと価格を紹介しよう。

○コンソール用 Xbox Game Pass(月850円/税込)
○PC用 Xbox Game Pass(ベータ)(月425円/税込)※期間限定価格、以降は月850円/税込
○Xbox Game Pass Ultimate(月1100円/税込)

[2020年4月14日21時30分]金額の表記に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。

Xbox Game Passがついに本日より日本でもスタート。定額で100タイトル以上が遊び放題のサービスをさっそく試してみた_01
Xbox Game Passは3タイプのプランが用意されている。画像はXbox公式サイトより。

 サービスの内容は、コンソール用、PC用ともに、1月850円で対象のゲームタイトルが遊び放題。対象となるゲームは随時追加され、またXbox Game Studioタイトルは発売日に追加されるほか、一部のゲームが割引になるサービスもある。

 注目したいのは、Xbox Game Pass Ultimateだ。こちらはコンソール用、PC用がセットになったプランで、さらにXbox Liveゴールドメンバーシップも同梱されている、非常にお得なセットになっている。Xbox LiveゴールドはXbox Oneでオンラインマルチプレイを楽しむために必要なサービスだが、毎月無料でゲームが配信されたり、会員専用セールが行われていたりと、マルチプレイ以外の特典も嬉しい内容が多い。Xbox Oneユーザーは、検討の価値があるプランだろう。逆にPCゲーマーにはメリットが薄いため、PC用 Xbox Game Pass(ベータ)がオススメだ。

『NieR:Automata』ほか人気タイトルがズラリ!

 では、Xbox Game Passに加入すると無料でプレイできるゲームを見ていこう。まずコンソール用だが、『NieR:Automata BECOME AS GODS Edithion』、『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN』、『Yakuza 0』など、大型の準新作が多数。さらに『Forza Horizon 4』や『Dead Rising 4』などXbox Game Studioタイトル、『Dead by Daylight: スペシャルエディション』、『Devil May Cry 5』、『ウィッチャー3 ワイルドハント』など定番タイトルがズラリ。その数100作品以上だ。さすがに最新作すべてというワケではないが、思った以上に魅力的なラインアップとなっている。ただし、『The Walking Dead』シリーズや『Indivisible』など、海外版Xbox Game Passでは提供されているのに、日本版では配信されていない作品があるのは残念。

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『Gears 5』をはじめ、有名タイトルが多数対象となっている。『NieR:Automata』や『Devil May Cry 5』など国産タイトルも意外と多い印象。

 PC用は、『シャドウ・オブ・ウォー』や『Ori and the Will of the Wisps』などコンソール用でも対象となっている作品が多い。ただ、『ライズ オブ ネイション:Extended Edition』、『Hearts of Iron IV: Cadet Edition』、『Age of Empires II: Definitive Edition』など、PC用でしか遊べないタイトルも多数存在しているので、しっかりチェックしていきたいところ。

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PC用はPC版のみリリースされているタイトルも多数対象となっている。RTSの雄、『AoE』シリーズのリメイク作品も対象タイトルだ。

Xbox One版は使い勝手よし、PC版は迷いがち

 最後に本サービスの使い勝手、簡単に言えば「対象のゲームがどれだけ見つけやすいか」を調べていこう。まずコンソール用だが、こちらはとてもわかりやすい。Xboxボタンを押すと表示されるメニューに“Game PassとGold”という項目があり、ここから対象のタイトルを調べられる。ゲームも“大人気”、“新たに追加”などの分類に加え、“インディーズ”、“格闘”、“シューティング”などのジャンルから探すことも可能。もちろん、ゲーム一覧を表示させることもできるし、タイトル名を入力して検索することも可能。思った以上に使い勝手がよく、目的のタイトルを手軽に探せるのは嬉しい。

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Xboxボタンを押すと表示されるメニューのうち、いちばん下にある“Game PassとGold”から専用ページにアクセスできる。
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サービス対象タイトルは一覧で見られるほか、ジャンル別などで絞り込むことも可能。

 さてPC用だが、こちらは予想に反して使いにくいとの印象を受けた。まずゲームはWindows 10に標準で入っている“Microsoft Store”で探すことになると思うのだが、“ゲーム”タブのトップページからGame Passへのリンクが存在しない。たまにバナーで現れたりもしたのだが、クリックするとWebブラウザでXbox公式サイトが開かれ、タイトルが表示されるという謎の仕様になっている。また“Microsoft Store”アプリには所持しているゲームの管理が行える“マイ ライブラリ”というページがある。当然、ここにも“Xbox Game Pass”のタブがあるのだが、ここで見られるのはコンソール用“Xbox Game Pass”対応作品のみ。

 このような状態で筆者が試行錯誤した結果、ストアで“Game Pass”という単語で検索し、表示された“メンバーシップ”カテゴリから“PC用 Xbox Game Pass(ベータ)”を選び、さらにそのページの“ゲーム”タブを選択することで、やっとPC用の対象タイトルページへとたどり着くことができた。PCはWebブラウザ、Microsoft Storeアプリ、Xbox 本体コンパニオンアプリと、Xboxゲームに対する入り口が多いぶん、どこからアクセスするのが正解なのか戸惑ってしまう。加えてMicrosoft Storeアプリ内でも対象のページまでたどり着くのが難しく、現状ではとても使いやすいとは言えない。このあたりは改良を期待したい。それとも、筆者が見つけられなかっただけで、もっと簡単にアクセスできる方法があるのだろうか?

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Microsoft Storeアプリのマイ ライブラリページ。“Xbox Game Pass”を選択しても、コンソール用のタイトルしか表示されない。
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Microsoft Storeアプリには、Xbox Oneと同様にジャンル別などで対象タイトルを調べられるページが存在する。ただし、このページに行き着くのがメチャメチャ大変。

 というわけで、駆け足ながらXbox Game Passについて触れてみた。いちばん重要なのは“サービス内に遊びたいゲームがあるか”であるため、ぜひ対象タイトルをじっくり調べてから、加入を検討していただきたい。