ビジネスゾーンには20カ国から約300社が出展
2020年2月6日(木)~9日(日)まで、台湾にて開催予定の“2020台北ゲームショウ”。年始めに開催される台湾最大級のゲームイベントとして、毎年多くの来場者を動員しているのはご存じの通り。今年から会場は台北南港展覧会となり、さらに規模が拡大されるようだ。
注目作が目白押しとなる同イベントは、一般来場者を対象としたB2Cゾーンと、ゲーム関係者を対象としたB2Bゾーンやアジア太平洋ゲームサミット(Asia Pacific Game Summit:APGS)で構成されている。B2BゾーンおよびAPGSは、2月6日、7日の両日開催で、今年のB2Bゾーンにはパブリッシャーやマーケティング、インディーゲーム開発者など、20カ国から約300社が出展。公開されたリストを見る限りでは、アジアの主要メーカーが出展するようだ(※リストはこちら)。一方のAPGSでは、AR/VRやマーケティング、ゲーム開発、パブリッシングなどに関する数々の講演が行われる予定だ。
ゲーム関係者によるB2BゾーンおよびAPGSへの入場は無料で、事前登録制となっている。事前登録は1月30日(木)までとのことだ。
※2020台北ゲームショウB2Bゾーン、APGSへの事前登録はこちらから
ちなみに、台北ゲームショウでは、出展社の申し込みもまだ受け付けているとのこと。開催は来月なので、さすがのフットワークの軽さ……というべきだが、「急遽出展の必要が生じた!」という方は、以下にご連絡してみるといいかも。日本語での対応も可能という、素敵なホスピタリティだ。
tgs-b2b@image.tca.org.tw
注目が集まる“INDIE GAME AWARD”
そんな2020台北ゲームショウだが、ひとつ注目していただきたいポイントがある。B2Bゾーンで展開されるインディーゲームの充実ぶりだ。「台北ゲームショウのインディーゲームはいい」とは、最近関係者からよく聞く話だが、今年も数多くの注目インディーゲームが出展。2020年のインディーゲームの動向をうかがう絶好の場となっているのだ。
そんなインディーゲームにあって、注目を集めるのが“INDIE GAME AWARD”。“インディーゲーム開発者の開発意欲を後押し”することを目的に、2015年から設立された“INDIE GAME AWARD”。2019年には『RPG タイム!〜ライトの伝説〜』が受賞して注目を集めたばかりだが、今年は17ヵ国から計141作品が参加。このたび、最終ノミネートに残った30作品が発表されている。11カ国という国際色豊かなそのラインアップは以下の通り。
Nintendo Indie World 2019の公式セレクションを獲得した、中国Pixpil開発のレトロな画風の『Eastward』や、2014-2017年にかけてGoogle Playでさまざまな優秀賞を受賞しているマレーシアKurechiiの『King's League II』など注目作が揃っている。
日本からは、Nussoftの『カニノケンカ -Fight Crab-』、room6パブリッシングによるNIGOROの『薔薇と椿』、PICKLE'sの『ジオラマナイト』、Tricoreの『夕鬼 零 Yuoni: Rises』、SWERY氏のWhite Owlsによる『The MISSING -J.J.マクフィールドと追憶島-』がエントリーされている。
“INDIE GAME AWARD”は、“最優秀ナレーション賞”、“最優秀ビジュアルアート賞”、“最優秀オーディオ賞”、“最優秀デザイン賞”、“最優秀イノベーション賞”、“最優秀VRゲーム賞”、“最優秀モバイルゲーム賞”、“最優秀インディゲーム賞”、そしてスポンサーXsollaの“特別賞”の計9部門の大賞を選出する。発表は台北ゲームショウ開催初日の2月6日。どのタイトルが受賞するのか、楽しみにしたい。
2020 INDIE GAME AWARDS 9大賞の最終候補
(タイトル名/チーム/国/プラットフォーム)
『Eastward』Pixpil Studio(中国)PC/家庭用ゲーム機
『カニノケンカ -Fight Crab-』Nussoft(日本)PC/家庭用ゲーム機
『薔薇と椿』room6(日本)PC/家庭用ゲーム機/モバイル
『ジオラマナイト』PICKLE's(日本)モバイル
『夕鬼 Yuoni: Rises』(Tricore)VR
『Rising Dusk』Studio Stobie(日本※)PC/家庭用ゲーム機
『The MISSING -J.J.マクフィールドと追憶島-』White Owls(日本)PC/家庭用ゲーム機
『Industries of Titan』 Brace Yourself Games(カナダ)PC
『Vigil: The Longest Night』Glass Heart Studio(台湾)PC/家庭用ゲーム機
『Subscribe to my adventure』Gamtropy(台湾)モバイル
『Life Gallery』751Games(台湾)モバイル
『Georifters』Playerium(台湾)PC/家庭用ゲーム機
『Combine War Toys』HayatoWorks(台湾)VR
『TAG WAR』WOWWOW Innovative Lab(台湾)VR
『Single Diary: Fresh Graduate』Themis digital entertainment Co.(台湾)PC
『FunZoo』Fun2 Studio(台湾)VR
『When the Past Was Around』Mojiken Studio(インドネシア)PC
『コーヒートーク』Coffee Talk Team(インドネシア)PC/家庭用ゲーム機
『Rising Hell』Tahoe Games(インドネシア)PC
『Minimal Move』Tako Studio(フランス)PC/家庭用ゲーム機/モバイル
『Embr』Muse Games(アメリカ)PC
『The Eternal Castle [REMASTERED]』Leonard Menchiari(アメリカ)PC/家庭用ゲーム機
『Timelie』Urnique Studio(タイ)PC/モバイル
『Runster』Runnex Technology(タイ)PC
『GigaBash』PASSION REPUBLIC GAMES SDN BHD(マレーシア)PC/家庭用ゲーム機
『DeLight』DreamTree Studio Sdn. Bhd.(マレーシア)PC/モバイル
『King's League II』Kurechii(マレーシア)PC/モバイル
『Unrailed!』Indoor Astronaut(スイス)PC
『ShutterNyang』Project Moreum(韓国)PC
『The Coma 2: Vicious Sisters』Devespresso Games(韓国)PC
※リリースの記載に準拠。日本のスタジオではない模様