“#Twitterトレンド大賞 エンタメトレンド2019”の配信に合わせて、MCを担当するロンドンブーツ1号2号の田村淳さんに取材する機会を得た。

 田村淳さんと言えば、eスポーツチーム“BBV Tokyo”の運営会社の役員を務めたり、eスポーツ番組“YUBIWAZA”のホストを担当したり、さらにはEVO2018に自身が出場したりと、ここのところeスポーツに熱心に取り組んでいるのはご存じの通り。今回せっかくの機会……ということで、エンタメトレンドを入り口に、ゲームに対する思いなどを聞いてみた。お話は、“今年のエンタメの動向を語るうえで欠かせない”という闇営業にも及んだわけですが、その点も率直に語っていただいております。なお、インタビューには、番組にも出演した週刊ファミ通編集長 林も参加して実施している。

僕みたいな“にわか”を増やさないと、eスポーツは盛り上がらない

――番組を終えて、2019年のエンタメに対して、どのような感想を持たれました?

田村いまって、多岐にわたっていろいろな楽しみかたが増えていますよね。昔はエンタメって、「これ!」というのが出たら、「それそれ!」とみんなが同じエンタメを楽しんでいたのですが、いまは多種多様な時代に入っていて、知らないことを知って、そこにまた興味を持つというのが、いまの時代のエンタメの楽しみかたなのかなということを、今日の“#Twitter トレンド大賞 エンタメトレンド2019”でも思いましたね。

――楽しみをみつけるツールとしていまの時代に機能しているのがTwitterだということは言えるかもしれませんね。

田村そうですね。いろいろな情報が行き交うので、僕もアニメを好きになったのはこの番組がきっかけですし、『鬼滅の刃』も、これだけTwitterでつぶやかれるというのを知ると、ちょっと手を出してみるか……という感じになるので。

――たしかに、今回の番組を見て、読みたくなる人も多かったと思います。

田村18巻だったら読めますものね。

淳さんは、お仕事が忙しいなかで多趣味でいらっしゃいますよね。アニメやゲームもそうですが、ほかにもいろいろなことをやっていらっしゃる。エンタメと淳さんの接しかたというのは趣味なのですか? それとも仕事も入ってやっているのですか?

田村そうですね。この年になって思うのは、嫌なことをやって生きたくないなというのはあります。とくにテレビというエンタメ業界が非常にちょっと苦しい状況じゃないですか。表現の幅を狭められたり、限られた時間内で放送しないといけないとか。極力、自分のストレスを取り除きたい……となったら、YouTubeに行くのがいいか……ということにもなります。本当に好きなものを好きなように表現する時代が来たので、誰かにやらされるというのが、体によくなかったのだということは感じますね。たとえばテレビ局が調べたご飯屋さんに行って、おいしくなかったとしても、おいしかったと言わないといけない時代というのが、そろそろ終わりを告げようとしているのだろうなとは思います。

なるほど……。そんななかですが、なぜeスポーツに取り組まれることにしたのですか? プレイヤーとしても参加していらっしゃいますよね?

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田村僕みたいな“にわか”を増やさないと、その業界は盛り上がらないと思います。僕は超にわかなんですよ。ただ、にわかなんだけど、ほかのにわかの人と違うのは、頭で考えて終わらせないところかもしれません。とにかく1回体感する。だからEVOまで行くし、EVOで実際に試合に出てみます。で、見ていた方が、「淳でも出ているんだし、やってみようぜ」というきっかけ作りができたらいいなと思います。

それは、淳さんが「eスポーツっておもしろい」と思われたから、そこまで動く気になったということですよね?

田村そうです。嫌なことは広めたくもないし、やりたくもない(笑)。eスポーツの空気感とか、やっぱり楽しいんですよね。

だから、“YUBIWAZA(ユビワザ)”といった番組もやろうということで発展させていらっしゃるんですね?

※“YUBIWAZA(ユビワザ)”公式サイトはこちら

田村そうです。

――“YUBIWAZA”では、林と対戦しても勝てないと、今日の番組でもおっしゃっていましたね。

田村そうなんですよ! なかなか勝てない。つぎはタイトルをギリギリまでいうのを止めようかなと(笑)。

練習する時間ないですよね? 淳さん。

田村でもけっこうやったんですけどね、前回の『SAMURAI SPIRITS(サムライスピリッツ)』は。緊張して技が出ないですよね。焦ってしまう。編集長が思いのほかやり込んでいるのが、試合中にわかるので、それでまた焦るんです(笑)。「俺よりやっているな、練習」みたいな。そこが楽しいんですけどね。

ガチでやっていますからね。

田村自分の練習量とかも反映されますからね。

手を抜くとかも当然ないですし。まあ、ファミ通の編集長をやっている限りは、負けたくないですね!

田村“ファミ通編集長をやっつけた”となったら大きいです。勝ったらここぞとばかりにツイートしますよ! 勝つまでは一切ツイートしませんけど(笑)。

――(笑)。

今年のエンタメを語るのに、闇営業は切っても切れない

――今年1年を振り返って、とくに印象に残ったトピックは?

田村やっぱり闇営業は切っても切れないと思うんですね。亮さんがいけなかったのは、知らなかったとはいえ闇営業の人と接触したこともそうですが、それ以上に公の場所で嘘をついたことがいちばんよくないと、僕は思っています。いまこの場でもレコーダーが回っていますが、そういう場所で嘘をいうことがよくない。嘘をついたときの代償が大きいということが、エンタメ業界なのかもしれません。ほかに前例があったのに、亮さんは、なぜそれを学べなかったのかという。

やったことはもちろん悪かったとは思いますが。

田村「ごめんなさい!」でよかったと思うんです。嘘を付かないで、「ごめんなさい」と言えればよかったね、というのは亮さんと話ました。

最近、株式会社LONDONBOOTSを作られましたよね。

田村吉本興業は吉本興業で、亮に対して申し訳なかったという思いがあるんですよ。亮は亮で、「あんな会社には戻りたくない」となっている。そこを無理やり「戻ってこい」とつなげても、いまの両者が一気にくっつくことはないと思ったから、あいだで接着剤的な会社がないと、どっちも折れられないということで作りました。いわばクッションですよ。

コンビ愛ですかね……かっこいいですね。通帳も作られて、「そこまでやるんだ」と思いました。

田村亮さんのためでもあるのですが、待ってくれている番組のスタッフがいるので……。戻ってくるのを待っている番組のスタッフのためにも、もつれた糸をほどいて、正常な状態に戻さないと、スタッフも報われないので、そこのほうが気持ち的には大きいです。(スタッフに対して)「申し訳ない」という思いがあるので。

そこは将来的にはお返しをしたいという思いが強いのですね?

田村そうですね。ちゃんとふたりで戻って番組をしようとか。待ってくれているスタッフのためにそうしようとかいうのはあります。

小学生のころにクリアーできなかったゲームをYouTubeで紹介したい

――貴重なお話をありがとうございます。僕らはゲームメディアではありますが、いまのコメントはご紹介させていただいていいですか?

田村ぜひ。どうぞ。

――ゲームに特化すると、2019年はいかがでしょうか?

田村スマブラSP』を始めたんですよ。後輩とかといっしょに楽しみながら遊ぼうと思って、コントローラーを8個買って、みんなでやろうと思ったんですけど、目が追いつかないんですよ。どこにいるかわからなくなってしまって、やるとしても1対1じゃないとダメだなと思って。今年の2月くらいにみんなで集まってやって、「『スマブラ』こわ-」と思ったんです。

――“#Twitter トレンド大賞 エンタメトレンド2019”では、11月・12月のトレンドワードで“#スマブラ温泉”も紹介してもらったのですが、芸人さんバージョンもおもしろいかもしれませんね!

田村『スマブラ』大好きな芸人はたくさんいると思うので、そういう人たちが『スマブラ』を盛り上げていって行ってくれればいいなと思います。僕は、別の側のゲーム配信を始めようかなと思っているんですよ。

――何です?

田村実家がいま断捨離ブームで、僕のところに昔の荷物がどんどん送られてきていて、その中にファミコンが入っていたんですよ。

――へえー。

田村で、『スーパーマリオブラザーズ』とか、『エレベーターアクション』とかがあって。『ツインビー』とか。いま思えば、どのソフトも僕はクリアーしたことがないんですよ。最後までやったことがないんです。

小学生のころはそういうこともありますよね。

田村『スーパーマリオブラザーズ』ですら、クリアーしたことないんですよ。だから、“あのころ中途半端に投げ出してしまったゲームのカタをつけにいく”みたいな配信は、YouTubeでやりたいなと思っています。

いいですね。ちなみに、僕は20年くらいまえに淳さんにインタビューしたことあるんですよ。それはロンドンブーツ1号2号で、プレイステーション用ソフト『ビーバス&バットヘッド ヴァーチャル・アホ症候群』(1998年)の声を当てていましたよね。

※『ビーバス&バットヘッド ヴァーチャル・アホ症候群』紹介ページ

田村クソゲーですよね(笑)。

――(笑)。

あのときに取材しているんですよ。あれを配信でやると楽しいかもしれないですよ。おふたりにとって、初めてのゲームのお仕事だったんじゃないかなあ。

田村それ、いいですね! 何か、無理やり声を当てさせられて、「何なんですか、この仕事?」と言った覚えがありますね(笑)。そのアイデアいただきます!

――ちなみに、今年いちばん遊んだゲームは何ですか?

田村やっぱり『SAMURAI SPIRITS(サムライスピリッツ)』ですね。タムタムというキャラクターがいるので、けっこう思い入れが深くなりまして。あと、eスポーツの番組などで格闘ゲームなどを見ていても、『鉄拳』に惹かれるんですよね……。『鉄拳7』に好きなキャラクターがいて、一美を使いたかったんですよ。編集長とも、一美対一美で対戦しましたよね。(※)

※田村さんと林編集長は、 “#Twitterトレンド大賞 エンタメトレンド2018” で『鉄拳7』で対戦したことがある。

そうですね。田村さんも今年の始めは一美でしたね。

田村あのまま一美を使い続けていたら、いま編集長を超えられていたのではないか……という気がします。僕の『鉄拳7』の師匠は加齢さんというプロプレイヤーなのですが、彼に「いまは一美が修正入って弱くなっているから、やめたほうがいい」と言われたんですよ。でも、けっきょく加齢さんも一美に戻っているんですよね。「師匠が言うから止めたのに、師匠は一美に戻っている……」と思って、もう1回一美熱が湧いてきているところです。で、編集長をやっつけるとしたら、『鉄拳7』なのかな……と思っています。

もう1回、一美vs一美でやるのもおもしろいかもしれないですね。

――お話をうかがっていると、エンタメに対する愛を感じますが、淳さんにとってエンタメってなんなんでしょうね。

田村うーん、愛情とかというよりは、目の前の人を楽しませたいということしか考えてないですし、それが自分が楽しいことで、みんなと楽しさが共有できるものだと思っているので、仕事という感覚はあまりないですね。“やりたいからやる”、“楽しそうだからやってみる”という感じですね。きっかけです。

――“やりたいからやる”というのはシンプルですね。

田村やりたくないことは本当にやりたくない。きっかけがいっぱい転がっている感じですかね。人生で生きていくうえで、「ああー、こんなのあるんだ、1歩踏み出してみよう」というところに、エンタメがきっかけを与えてくれている感じです。

最後に、今年も残すところあとわずかですが、2020年にやりたいことを教えてください。

田村EVOに出ます。タイトルを何にするか、悩んでいるところでして……。ひとつに絞らないと。とにかく1回戦は勝ちたいです。

――それはすごい。

田村今年出たときは、「アイツ、礼儀正しいなあ」とは言ってくれていたので、挨拶だけはしっかりしようと思っています。