どうも、亀井ライダーです、21歳女性です。編集者をやっています。私は、昨年、発売された『シェンムーI&II』で見事に本シリーズにはまってしまいました。

※昨年の『シェンムーI&II』レビュー記事は以下の関連記事をチェック!

 そして、2019年11月19日に発売された待望のシリーズ続編『シェンムーIII』。前回は、白鹿村での出来事をピックアップしたレビューをお届けしました

※『シェンムーIII』前半のプレイレビューは以下の関連記事をチェック!

 後編となる今回のレビューでは、白鹿村をあとにし、つぎの舞台となる“鳥舞(ちょうぶ)”という街での出来事を中心にお届けします。それでは、どうぞ!

冒険の拠点となる“鳥舞旅社”

 白鹿村を出てたどり着いた鳥舞。人も多く、店も多い。とはいえ、白鹿村とは違って、ほぼ全員が他人なので情報を集めるのは大変そうだ。

 鳥舞での拠点となるのは“鳥舞旅社”。莎花(シェンファ)の家ではタダで寝泊まりしていたが、ここではふたりとも宿泊客。当然、毎日宿泊料を払わなくてはいけない。

 1日なら何ともないが、着いてすぐの状態では所持金も少ないため、毎日払い続けるこの宿泊料(28元/日)がけっこうな痛手。毎日、起きて最初に見るおばちゃんに、宿泊料を催促される。ちなみに、このとき所持金が足りないと、強制的にまき割りをさせられる。

おばちゃん、怖かった。ギリギリのお金で生きるのはやめようと誓った。

 ただ、支払い遅れたからといって、「余分に支払え」ということもなく、きっちり1日分の料金だけでよかった。けっこうやさしい。

 また、旅社ではテレホンカード(懐かしい響きだ)を使って国際電話をかけることができる。『シェンムー 一章 横須賀』に登場した懐かしの原崎にも、貴章さんにも電話を掛けられるのだ。今回は、白鹿村での莎花との会話に名前が出てきて懐かしくなったので、『シェンムーII』であれこれと涼の世話を焼いてくれた芳梅(ファンメイ)に電話をかけてみることにした。

からかいたくなるのはわかる。芳梅かわいい。

 涼のニブさが相まって、仲のいい兄妹みたい。もちろん、芳梅からは涼への好意を感じるのだが……。涼、そこんとこどうなんですかね。

 ちなみに、おばちゃんの頼みごとを解決したお礼に、鳥舞旅社特製Tシャツをもらったのだが、これを着て出歩く勇気はなかった。旅社で購入できるテレホンカードも素敵だ。

ハートマークがポイント。
これ、笑顔なのだろうか。おばちゃんの表情が読めない。

 あと、どうでもいいのだが、個人的に旅社のトイレがきれいだったのはポイントが高い。女性用トイレはさすがに入れなかったけども。誰も入っていないんだから、ちょっと見るくらいいいと思うのだが。

私は使ったことがない(当たり前)小便器もある。『シェンムー』って、細かいところまで作りこまれているから、あちこち探索してしまう。ちゃんとトイレットペーパーのストックもたくさん。

お金に目がないあいつが登場!

 さて、鳥舞旅社を拠点とすることに決まり、いよいよ莎花の養父である袁さん探しをスタート。

 鳥舞に住む人々を困らせている“赤蛇(レッドスネーク)”というゴロツキを追って聞き込みをしていると、「この先にそれらしき人がいる」という情報をゲット。

 ゴロツキと鉢合わせするかもしれない……となれば、そのまま殴り合いの戦闘に発展するかもしれない。まずお腹いっぱいにして体力を回復(ちゃんと学習しました)。「よし、行くぞ」と向かった先には。

 レン! ちょっと待って、思ったよりも出てくるのが早い。今回も登場することは知っていたけど、まだ心の準備が。でも、うれしい! ありがとう! かっこいい! やったぜ!

 ここで登場したのは、刃武鷹(レン・ウーイン)だ。昨年の『シェンムーI&II』のレビュー記事を参照していただいた方はご存知のことと思うが、私の好きなキャラクター。

 レンについて簡単に説明すると、彼は香港のストリートギャング“ヘヴンズ”の頭目で、金儲けに目がなく、お金を稼ぐためなら手段を択ばない。涼が持つ父の形見“鳳凰鏡”が、莫大なお宝のカギを握ると聞いたために行動をともにしているだけ。

 という、要するに危険なやつです。涼とは友だち……でないが、いいコンビだと思っている。裏切られたこともあるけど、なんだかんだ助けてくれるし。

『シェンムーII』のレン。つねにナイフを携帯している。それにしても、鳥舞の人々から煙たがられている赤蛇に間違えられるとは、どれだけガラが悪いんだ……。

 ストーリーの途中、「大事なものが赤蛇に盗まれたから取り返してほしい」というサブストーリーが発生したのだが、依頼者との話し合いで盗人なら盗品をすぐに売ってしまうだろうという結論にいたった。盗人なら盗品をどこに売るだろうかという話になったとき、真っ先にレンが思い浮かんだ。仕方ない。

 思い浮かんだので、レンに聞いてみると「質屋か骨董品屋」という答えが。実際に、近くのお店を回ってみたところ、盗まれたものはすぐに見つかった。さすが。

 このあとレンは、再び涼と行動をともにしたり、ひとりでフラッとどこかへ行ってしまったりする。というか、情報共有以外はほとんど単独行動だった。姿を見かけて話しかけると、「なんだ、お前かよ」と言われるし、見かけるのはほとんど遊技場だし、口も悪くて態度も悪い。でもかっこよくてどうにも憎めないところは『シェンムーII』から変わってない! かっこいい!

なんだかんだ言いつつも、いいコンビだ。

 結局、何が言いたいのかと言うと、レンが登場してうれしいということです。

フォークリフトで見つめ合う

 物語が進んでいくと、またもや大金が必要になってしまった。しかも今度は5000元。大金だ。ちなみに、いまの所持金は600元。えっ、私の所持金、低すぎ!? 私にしてはけっこう持っているほうなんだけど……。お金を稼がなくてはならない。今度はどうやって稼ごうか。

 まず、最初はアルバイトだ。鳥舞ではフォークリフトのアルバイトができる。『シェンムー 一章 横須賀』でバイトしまくったフォークリフトをもう一度運転できるとは! 横須賀の港を思い出す。ひさかさん(美人の弁当屋さん)元気かなあ。

 懐かしさを感じながら、荷物を運ぶ。楽しい。角を曲がるときは少し減速して、枠内にちゃんと荷物を置いて……。

荷物があると涼の目線だと前が見えないのでは? と思って、試しにカメラを主観視点に変えてみた。びっくりした。前が見えないし、謎の像に超見つめられている。見つめ合ったまま運びました。

 いかに多く荷物を運べるかに挑戦するのも楽しい。お金も多くもらえるし。やっぱりフォークリフトだ。コツもつかんできて、角を失速せずに曲がれるようになった。

 ただ、1回のアルバイトにかかる時間が少し長いため、約4500元すべてをフォークリフトのアルバイトで稼ぐのはなかなか大変だ。ということで、私は、いろいろと試してみることにした。

カメ、かわいいんですけどね

 私は、確実に勝てる保証がないから、いつもは木札交換(ギャンブル)でのお金稼ぎは行わないようにしている。しかし、占いのラッキーカラーやラッキーナンバーに賭けると、よく当たるという話を耳に挟んだ。勝てるなら話は別だ。さっそく占ってもらった。

 色占いの結果、私のラッキーカラーは“赤”。効力は短いというので、急いで“カメレース”の赤コースのカメに賭けた。勝ってくれないと困るよ。いま持っている木札のほとんど賭けちゃったからね。

 カメレースは、自分の応援が勝利につながるかもしれないのがうれしいところだ。今回ほど負けられない勝負はないので、私はものすごく応援した。連打しすぎて指がつりそうになったくらいに。

赤色! 赤色!! あれ……藍色の亀のほうが速いなこれ……。諦めムードが漂い始めたとき。

 負けました。藍色のカメを選んでいればなあ~。腕が疲れた。というか、ラッキーカラーはどうなった。必ず当たるわけではないと知りつつも、やっぱり悔しい。カメレースで負けると、自分が力を込めて応援していたからこそ、ほかのギャンブルよりもずっと落ち込んでしまう。

 遊技場には足を運んでも、これ以来、カメレースやっていません。負けると落ち込むし。でも、ただ遊ぶという目的なら、もう一度やってみたいなと思う。カメは好きなんです。名前も似ているし。

意外と生薬はあちこちに

 白鹿村でも大変お世話になりました。生薬集め。最初、「建物も人も多い鳥舞に生薬なんて生えていないのでは?」と思っていたのだが、街の外れには意外と自然が多い。

 しかも、生薬セットが貴重だからなのか、白鹿村よりも高価格で引き取ってくれるのだ。やったね。ここから生薬集めの日々が始まった。

白鹿村に比べて、こういった果実のような見た目の生薬が多かった印象。

 結論から言うと、びっくりするくらい稼げた。そして鳥舞はやっぱり広い。「ここも行けるんだ」という場所がいくつもあって、大抵そういう場所には生薬が生えている。これならすみずみまで見て回っても「生薬を探しに」という言い訳ができる。ふふふ。

 そして、生薬探しに役立つ“生薬あるあるマップ“は鳥舞にもあった。

生薬の場所が、丸でなく星になった。かわいい。

 あと、薬局・安全薬行の店員さん、薬局の店員のくせに自分の具合が悪そうだが大丈夫だろうか。白衣についた汚れも気になる。とても気になる。

あまり写っていないが、向かって左下の赤い汚れ。何の汚れですか。

 何はともあれ、5000元の大半は生薬を売ることで稼いだ。いやー、稼いだ。一度、生薬をひととおり集めてしまって、いったんはフォークリフトのアルバイトに精を出していたが、「いや、待て、必ずもっとあるはず」という謎の自信で、もう一度、鳥舞を走り回った。その結果、所持金は6000元となった。どうも、お金持ちです。

 これは私だけかもしれないが、600元で売れる生薬のセット(半夏瀉心湯)が集まったとき 、何とも言えない達成感のようなものを得る。生薬探しに走りまわったとはいえ、そこまで苦労したというほどでもないのに。お金のチカラだろうか。

超希少な生薬、というわけでなく、単純に集める生薬の種類が多い。あと、見つかりにくい生薬もいくつか。地道にいこう。

QTEは今回も手ごわかった

 『シェンムー』の特徴のひとつでもある“QTE(クイック・タイマー・イベント)”。賛否両論あるが、私は好きなシステムだ。そして、いちばん苦労した点でもある。

 ただ、本作では前作までにくらべて進化している点がある。まず、とてもわかりやすくなった。個人的な感想だが、前作までのQTEは、失敗しやすい原因のひとつに、判定のわかりにくさがあったように思う。スピードが足りないのか、タイミングを間違えたのか、それとも両方か。そのため、何度も失敗して何度もやり直した記憶がある。

 それが、本作では、一度のQTEの発生ごとに、素早く連続で複数のボタンを押すパターンはなくなり、押すボタンは毎回ひとつだけに。ボタンのまわりに制限時間を表すゲージが表示されるようになった。これは本当にありがたい。

ただ、制限時間は短く、要求されるスピードはかなり速かった。だからこそ、ノーミスで成功したときのよろこびが半端じゃない。あれは、うれしかった。

 ちなみに、ムービー中にQTEは連続して発生するものの、間違えてもすぐにやり直せる。これは前作から続いて変わっていない。ありがたい。

 そして、何より敵との戦闘後に発生するQTEを間違えても、戦闘からやり直すことはなくなったのだ。これが本当にいい! 斗牛は本当にもう……苦労した…… 。

何度戦ったことか……。

 でも、ムービー中に油断して敵にやられてしまうのは変わっていなかった(私の問題です)。成長していないな。コントローラーを持っているのに、気を抜いてしまう。これじゃあ藍帝に勝てない。緊張感を持とう、自分。

やっぱり気になる

 白鹿村では何も起きなかった涼と莎花のふたり。鳥舞では何か起きるのではと期待していた。

 鳥舞でも、何も起きなかった! まあ、薄々そんな気はしていたけど……。いや、莎花は涼に好意を抱いている(はずだ)し、涼だって莎花が特別な存在であるのは間違いない。

危険なので、待っていろと。女の子だから、という理由だけではないと思うんだけどなあ。

 だけどやっぱり涼はニブい。

莎花と、いわゆるそういう関係だと思われていたときの反応。じゃあ、どんな存在なんだ。

 涼は女性を大切に扱うし、正義感もある、ゴロツキを簡単にやっつけるほど強いし、かっこいい。モテるのもわかる。わかるんだけど!

 もう、涼と莎花の関係より、気になっているのは涼の気持ちだ! 莎花、原崎、ジョイ、芳梅、秀瑛 ……。多いな。どう思っているのかとか、少しでも言ってくれたらうれしいなあ。

 まあ、鈍いところも含めて涼だから気長に見守ろう。しばらく何とも言えないこの関係性のふたりを楽しむことにする。やきもきするが、こういうのは楽しんだもの勝ちだ。

 レンが、ふたりのあいだをうまくかき回してくれることを願う。そういう役回りにピッタリな気がする。

また、『シェンムー』の世界へ

 私は1年、多くのファンは18年待ったシリーズ最新作『シェンムーIII』。プレイしてみて、さまざまな部分が進化したが、『シェンムー』らしさは十分に感じられた。何より、また『シェンムー』の世界に帰って来られてうれしいという気持ちが大きい。

 物語を早く進めたくて、いろいろとすっ飛ばしてしまったので、もう一度、すみずみまで探索して楽しみたいと思う。『シェンムーI&II』のときも横須賀へ、香港へと舞い戻った記憶がある。やはり『シェンムー』は一度のプレイでは遊びきれない。

そして終盤まで存在を忘れていた“鳥舞ちゃん”をすべて見つける。けっこう難しい。

 今度こそ、ノートを全部埋めたい。サブストーリーも見たいし、グルッパセットもコンプリートしたい。やり残したことがありすぎる。

 ということなので、私はもう一度『シェンムー』の世界へ行ってきます。よければ、いっしょに生薬、集めませんか。