「日本のファンの皆さんにはベストな状態でお届けしたい」

 10月中旬から『Minecraft Earth(マインクラフト アース)』のアーリーアクセス版が全世界にて配信中だ。対応地域は、ニュージーランド、アイスランド、オーストラリア、メキシコ、スウェーデン、韓国、カナダ、フィリピン、イギリス、そしてアメリカ合衆国と順次広がっており、日本での開始を待ち侘びている方も多いかと思う。

 そんなさなか、2019年11月14日~16日(現地時間)にロンドンで行われたX019のイベント会場で、『マインクラフト アース』の巨大なスタチューがひと目を惹いていた。こちら、12月にも実装される“Jolly Llama capture mode”のデモンストレーション用に設置されたもの。同モードでは、『マインクラフト アース』中に、おなじみのブタと『マインクラフト アース』に実装予定のMoobloom、そして今回発表されたJolly Llamaが出現するのだが、それを先行して楽しむことができたのだ。ちなみに、ロンドンとシドニー、ニューヨークの3都市では11月中旬から12月始めにかけて、それぞれ2日間のみ期間限定で体験ができるようだ。

『マインクラフト アース』に出現するJolly LlamaやMoobloomなどを先行体験。日本でのアーリーアクセスも近々始まる模様……【X019】_05
会場の入り口にでーんと鎮座していたモブたち。

 そんなわけで、不肖・記者が、“Jolly Llama capture mode”をプレイさせていただいた。デモを体験できたのは、アポの都合で午後5時……。あたりはすっかり暗くなっており、緯度が北海道よりも高いロンドンのこと、お外はとにかく寒いったらない。さらには、まるで記者を祝福するかのように、雨がぱらつき始め……。「体験するにはあまりいい環境とは言えないね」と苦笑しながらデモの対応をしてくれたのは、『マインクラフト』担当フランチャイズ クリエイティブ ディレクターのサックス・ベルソン氏。

『マインクラフト アース』に出現するJolly LlamaやMoobloomなどを先行体験。日本でのアーリーアクセスも近々始まる模様……【X019】_08
あたりはすっかり暗くなり……。とはいえ、これはこれで楽しい。
『マインクラフト アース』に出現するJolly LlamaやMoobloomなどを先行体験。日本でのアーリーアクセスも近々始まる模様……【X019】_06
老眼に鞭打ちプレイに勤しむ記者。すっかり癒やされる。

 ご存じの通り、『マインクラフト アース』のアーリーアクセスで体験できるアドベンチャーモードは、ARの世界で実物大の『マインクラフト』の世界を楽しめてしまうという、スイーツ好きにとってのお菓子の家のような存在(きっと)。その詳細がどのようなものなのかは、以前のファミ通.comのリポート記事をご確認いただくとして、まあ、実物大のブタやMoobloom、Jolly Llamaとワイワイできるのは楽しいもの。小雨混じりの寒空にブルブルと震えながら、「おお~、よしよし!」と、ムツゴロウさんよろしく、モブたちと戯れてしまった。体が暖まることはなかったのだが、心はかなり癒やされました。

『マインクラフト アース』に出現するJolly LlamaやMoobloomなどを先行体験。日本でのアーリーアクセスも近々始まる模様……【X019】_01
『マインクラフト アース』に出現するJolly LlamaやMoobloomなどを先行体験。日本でのアーリーアクセスも近々始まる模様……【X019】_04
とにかくでかい。ちなみに、人差し指のボタンは“殴る”ことを意味する。ひたすら殴っていると襲いかかってくる。

 世界から集まったメディアの皆さんが楽しそうに、『マインクラフト アース』をプレイする動画を以下にお届け。マイクロソフトのオフィシャル動画班が作ってくれました。

 さて、デモのあとにサックス・ベルソン氏にちょっぴり話をうかがう機会があったので、そのやりとりをお届けしよう。

――アーリーアクセスの手応えを教えてください。

サックスここイギリスでは、11月6日からアーリーアクセスを開始したのですが、App Storeのランキングで2位になりました! ということからもわかるとおり、私たちが期待していた以上の人気を博しています。いまの段階は、プレイヤーの皆さんがどのように遊んでいるのかを情報収集して、つぎのステップに活かせるようにしようとしているところです。

――情報を集めているとのことですが、予想外の楽しまれかたなんてありました?

サックスこれは、βテストのときなのですが、全国を電車で旅してリソースを集めまくっている日本のプレイヤーの方がいらっしゃいましたね。東京の方だと思うのですが、いちばん距離を移動されている方じゃないかなあ。

――熱心な方がいますね(笑)。

サックスアーリーアクセス版では、とにかくたくさんの方にプレイしていただいているので、いろいろなところにARの建物が出現している状態です。

――ユーザーからのフィードバックを受けて、「これは製品版に反映させたい」と刺激されることはありましたか?

サックスたくさんあります! たとえば、アドベンチャーモードでは、街の大きさに合うように、建物を建てられる敷地のサイズを少し小さくしたほうがいいのではないか……というのはありましたね。その代わり、深く掘ると広い場所が広がるようにしています。

――ところで、正式サービスが始まるまで、アーリーアクセスは遊び続けられるのですか?

サックスアーリーアクセス版からそのまま継続して製品版が遊べるようにしたいと思っているのですが、アーリーアクセス版と製品版の両方を並行して取り組んでいる状態なので、その調整次第になりますね。

――ちなみに、日本でのアーリーアクセス版のサービスインはいつごろに?

サックス日本のプレイヤーの皆さんにはベストな状態でお届けしたいと思っていまして、少し時間がかかってしまっています。が、遠からずお届けできる見込みですので、ご期待ください!

『マインクラフト アース』に出現するJolly LlamaやMoobloomなどを先行体験。日本でのアーリーアクセスも近々始まる模様……【X019】_07