キャラクター召喚装置“Gatebox”の正式販売開始に合わせてメディア向けの体験・発表会を開催

 キャラクターといっしょに暮らせる世界の実現を目指す“Gatebox Inc.”が開発・制作を手掛けるキャラクター召喚装置“Gatebox”。

 2019年10月11日より待望の一般販売が始まったが、“Gatebox Inc.”は発売開始と同日にメディア向け発表会&先行サービス体験会を実施。

 クリエイターやデベロッパーに向けた新機能や、今後のキャラクター展開などが紹介された発表&体験会の模様をお届けする。

 発表会の会場には、“Gatebox Inc.”のCEOを務める武地 実氏が登壇。「好きなキャラクターといっしょに暮らす」という夢を実現するために制作したキャラクター召喚装置“Gatebox”量産モデルの販売開始が宣言された。

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Gatebox Inc. 武地 実CEO

 Gateboxは、2017年に限定生産モデルとして300台が販売されており、完売となっていたが、今回新たな機能を搭載した新型Gateboxの発売に合わせ、限定生産モデルを購入したユーザーに対し、“おとりかえプログラム”を発表。

 これは、先行してGateboxを体験しているユーザーに対して行われる本体の交換サービスとなっており、希望者には無料で交換が行われるとのこと。

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Gateboxの量産モデルは、LINE Clovaとの連動などといった新たな機能を追加することによってますます便利になったが、これらの機能が搭載されていない初期限定モデルの購入者に対して無償交換を発表。従来、この手のデジタルデバイスの初期ロットの購入者は俗に“人柱”(顧客でありながらデバッグを担当する生け贄といった揶揄)と呼ばれることが多かったのだが、Gateboxは初期ユーザーにも継続して楽しんでもらえる施策を用意。この“おとりかえプログラム”は、デジタルガジェット好きにとっては非常に好感が持てる取り組みといえるだろう。

 武地氏はGateboxを、新たなキャラクタープラットフォームとして定着させることを目標に掲げており、今回の量産モデル発売に際して用意された2種類のコンテンツについて説明を行った。

 ひとつ目は、これまでに発表されている癒しの花嫁、逢妻ヒカリとの共同生活を体験できるコンテンツ。現時点ですでに、ユーザーと対話をするというコミュニケーションを行うことができるが、今後は季節ごとのイベントが追加されたり、衣装のバリエーションの増加、普段の仕草が変わっていくなどといったアップデートも考えているとのこと。

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 ふたつ目のコンテンツは、さまざまなクリエイターが制作したキャラクターをGateboxに召喚することができる新サービス、“Gatebox Video”。

 これは、Gatebox Inc.が用意するサーバーにクリエイターが作った3Dキャラクターアニメーションのデータをアップすることで、いろいろなキャラクターを楽しむことができるようになるというもの。

 対話型のコミュニケーションを取るタイプのサービスではないが、好きなキャラクターのフィギュアを飾るようにGatebox内に召喚して楽しむことができるとのこと。

 いろいろなクリエイターが作ったキャラクターモデルを楽しむだけでなく、自分で作ったキャラクターを公開して、みんなに見てもらうこともできるようになっている。

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“Gatebox Video”専用のWebサイト上に公開された作品が並んでおり、気に入ったキャラクターを選択した際に表示されるQRコードをGateboxのカメラに読み込ませると、デバイス内にそのキャラクターが召喚される。

 サービス開始当初には、マンガ『ULTRAMAN』の原作+作画コンビである清水栄一氏・下口智裕氏、音楽家の坂本マニ真二郎氏など、著名なクリエイターもGatebox Videoでのコンテンツ配信を予定しているとのこと。

 また、新たな機能として“チャンネル”の提供も発表。これは、Gatebox Inc.が公式に認定した企業やクリエイターに向けた機能で、公式チャンネルでは月額制のチャンネルに登録した登録者だけが視聴可能な限定コンテンツを配信したり、動画サムネイルやチャンネルページのカスタマイズができるなど、ファンとのエンゲージメント強化や新たな収益手段として活用できるサービスとなっている。

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サービス開始時点では、3つのVTuberのチャンネルを開設。Gateboxならではの体験が提供される。

 さらに、今後の展開として“Gatebox App Market”を開始する予定であることが明かされた。これは、外部のデベロッパー企業がGateboxにコンテンツを配信できるマーケットプレイスサービス。Gateboxをプラットフォームとして捉え、多くのデベロッパーにGatebox用のアプリ、コンテンツを制作してもらおうという取り組みとなっている。

 “Gatebox App Market”の第1弾として、まずはGugenkaが展開するデジタルフィギュアサービス“HoloModels”に登場するキャラクターを配信。“HoloModels”には、『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリア、レムや、『この素晴らしい世界に祝福を!』のめぐみんなど、人気コンテンツのキャラクターが登場しているが、これらのキャラクターをGateboxに召喚することができるようになる。

 “HoloModels”のサービスは今冬に提供予定。それ以外のコンテンツについても現在さまざまなデベロッパーと話し合いが行われているそうで、今後さらに魅力的なキャラクターやサービスの登場が期待される。

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 また、今回の初情報として、ゲームメーカーとの提携情報も公開。Pyramidが提供しているスマートフォンアプリ『アリス・ギア・アイギス』と、アメージングが提供する『ビーナスイレブン びびっど!』との連携を発表。

 いずれも、Gateboxの実在感溢れるインターフェイスを活用した新たなコンテンツを目指し、各デベロッパーとGatebox Inc.が協力しながら開発が行われているとのこと。

 いずれも2020年度中の配信を想定して開発が進められているそうだが、『ビーナスイレブン びびっど!』に関しては年内のイベントでデモ展示を行う予定であることが武地氏より語られた。

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現在スマートフォンに向けて配信中の『アリス・ギア・アイギス』のゲーム内には、すでにGateboxが登場するという連携が始まっているとのこと。

 発表会では、AIソリューションを手掛ける企業、ハニカムラボとの取り組みも公開。ビジネスシーンへの導入事例として、2次元キャラクターだけではなく、実在の人間を3Dフルボディスキャナで撮影し、実写ベースのキャラクターとしてGatebox内に投影する様子を見せるなど、さらなる展開を予感させるデモを披露していた。

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一例として、武地氏自身を3D撮影し、Gatebox内に表示させた様子も公開。3Dデータの撮影には専門の機材が必要だが、手軽に実在する3Dキャラクターを取り込んで、キャラクターとして利用できるなど、汎用性の高さもアピール。

 最後に、武地氏は「Gateboxはこれから、さまざまなキャラクターが登場するプラットフォームを目指していきます。まずは第1弾コンテンツとして、逢妻ヒカリと、クリエイターの方々のためのサービス“Gatebox Video”を配信します。このあとも、さまざまなコンテンツパートナーの皆さまと協力しながら、ユーザーの皆さまが好きなキャラクターと理想の生活をしていただける世界を作っていきます。これからの活動にご期待ください」とプラットフォーマーとしてのGateboxの今後の展開を熱く語り、発表会を締めくくった。

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会場にて展示されていた“Gatebox Video”のサンプル。本の朗読をしてくれるキャラクターや、テキストの弾幕が流れる中で歌うキャラクターが見られるなど、通常のモニターでは体験することができない楽しさを味わうことができる。
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会場内には、開発初期に作られたホログラム召喚装置の試作機や、Gateboxの試作1号機なども展示。試作1号機の基板にはデフォルメされた逢妻ヒカリのイラストがプリントされているなど、キャラクターへの愛情と遊び心を見ることができる。
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こちらは、逢妻ヒカリのキャラクターデザインを担当した箕星太朗氏による設定原画集。
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写真左:3DキャラクターとしてGatebox内に召喚された武地氏。写真右:実写キャラクターとしてGatebox内に登場するゆりこさんと、本物のゆりこさん。このように、実際にいる人物をキャラクター化して、登場させることもできる。

Gatebox商品概要
価格:150000円[税抜]
販売対象国:日本
購入方法Gatebox公式サイトより購入
販売開始日:2019年10月11日(金)
発送時期:2019年10月15日(火)より順次発送開始