閃きっぱなしのスペシャルステージ

 東京ゲームショウ2019のスクウェア・エニックスブースで開催された、『サガ』シリーズTGS2019スペシャルステージの模様をリポート。このステージでは、『サガ』シリーズの最新作である『ロマンシング サガ3』、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』、『インペリアル サガ エクリプス』の3タイトルの最新情報を公開するものとなっている。さまざまなゲストとともに、『サガ』トークに花を咲かせる90分となっていた。

ファミ通.com“TGS2019情報まとめ”特設サイト

 MCには、ペンギンズのノブオさんと、女優・タレントの結さんが登場。シリーズ総合ディレクターの河津秋敏氏、作曲家の伊藤賢治氏、声優の杉田智和さんというおなじみのメンバーも登壇し、序盤から和気あいあいとしたステージとなった。

杉田さんのマシンガントークに「止まらねえなあ!」と突っ込むノブオさん。それに対し「止まるわけねえだろ!」と返す逆ギレネタに会場からは笑いの声が。

『ロマンシング サガ3』といえば……やっぱり町長!?

 最初に取り上げられたのは、2019年11月11日の発売を控えた『ロマンシング サガ3』。シリーズプロデューサーの市川雅統氏が登場し、ゲームの魅力を紹介してくれた。

 HDリマスター版の『ロマンシング サガ3』の配信日は、スーパーファミコン版と同じ11月11日とアナウンスされたばかり。当時はゲームを発売する曜日がある程度決まっていたため、スーパーファミコン版の発売日が11月11日になったのは偶然だったと河津氏はコメントした

 『ロマンシング サガ3』は、スーパーファミコン版からグラフィックがHD画質にパワーアップしているのが最大の魅力。ゲームの紹介のあとは、ユーザーから募集した『ロマンシング サガ3』の思い出エピソードのうち投稿が多かった上位3つをリマスター版で振り返るコーナーを展開。そのビジュアル面をアピールした。

 3位は、グゥエインとの共闘バトルのシーン。魔龍公ビューネイとは通常のバトルを挑むこともできるが、グゥエインに会いに行くとその背中に乗って共闘することができる。グゥエインの背中に乗って空を飛ぶシーンはスーパーファミコンの性能を最大限に活かした演出で、屈指の盛り上がりどころだった。

 2位は、サラと少年の出会いのシーン。サラと少年はとある共通の運命を背負っており、サラのみ序盤から少年を仲間にすることができる。ただ、サラと少年はゲーム終盤に衝撃の展開を迎えるのだが……これ以上は大きなネタバレになるので会場でも解説は割愛された。

 1位は、ギドラントの町長のセリフである「私が町長です」。ギドラントのイベントには、町長に騙されて洞窟に閉じ込められていけにえにされてしまうものがある。洞窟の先にいるボスを倒して戻ってきても、とくにリアクションもなく素知らぬ顔で「私が町長です」としか言わなくなる町長に憤慨した経験は、本作のプレイヤーなら必ずあったはず?

 河津氏は、「私も彼(町長)が何を考えているのかわからない(笑)」とコメント。さらに、HDリマスター版では、「違った展開があるかも」とのこと。もしかしたら町長に積年の恨みが晴らせるのかも!?

 続いては、HDリマスター版に収録された追加要素の紹介に。追加要素として、暗闇の迷宮というコンテンツが追加。スーパーファミコン版でデータとして残っていた当時のボツモンスターがゲーム内に登場するほか、新規のエピソードが楽しめるものになっている。

 さらに、細かい追加要素として、オートセーブに対応したほか、セーブスロットが追加。プレイステーション4とプレイステーション Vitaではクロスセーブが行えるほか、Xbox One版とWindows 10版はクロスセーブ・クロスバイに対応。ゲーム内のインターフェースやフォントも一新され、より遊びやすくなっていることもアピールされた。

豪華なキャンペーン&バージョンアップ情報が飛び出す!『ロマンシング サガ リ・ユニバース』

 つぎは、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のパートに。ここからは、アカツキ クリエイティブプロデューサー兼エンジニアの島崎清山氏がゲームの最新情報を公開した。

生放送のときはいつも襟が立っていることでおなじみの島崎氏。本日は襟が立っていないので、生放送には「どうした?」というコメントもちらほら。

 『ロマンシング サガ リ・ユニバース』が発表されたのは、1年まえの東京ゲームショウ2018だったため、発表からちょうど1年が経過したことになる。1年を振り返って河津氏は、「想像以上に反応がよくて(うれしい)」といまの気持ちを語った。杉田さんは「言いたいことはありますよ。開発の方にもっとゲーム遊んでほしいなとか……」と、ゲームに対する苦言を吐露。ゲームに関する要望などもコメントし、ゲームへのガチっぷり、やり込み度、愛を語った。

 『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のコーナーでは、まず『ロマンシング サガ3』の11月11日配信を記念し、プレイヤー全員に1111ジュエルがプレゼントされることが紹介。しかし、このままだと1ジュエルがゲーム内で消費できないため、追加で毎日333ジュエルが最大3日間分もらえることも発表した。

 続いては、今後のアップデート情報を公開。ゲーム内では、プレイヤーからゲームに対するアンケートを募集したが、なんと10万通を超える回答が届いたと島崎氏がコメント。とくに要望が多かったアンケートについては、ゲーム内で回答を行うと発表した。

 今回はそのなかから、一部のアンケートについてこの場で回答を行うことに。まず、キャラクター育成の負担が大きいという意見に対し、以下のような対応を行うことを発表。「『ロマンシング サガ リ・ユニバース』は、お気に入りのキャラクターの育成をじっくり楽しむ人が多いことは認識している。しかし、新しいキャラクターを仲間にした場合、まずは少し育てないとスタメンに加えられないため、そこのジレンマを解消できるような対応を行います」と島崎氏がコメントした。

 そのほか、ツヴァイクバトルフェスのスキップができるようになることと、クエストリザルト画面で能力アップの結果を見られる機能の追加も発表された。

 そのほか、つぎに実施されるアップデート内容を公開。以下のうち、長期運営に備えたリファクタリングは、ゲーム内のデータを整理し直すことで、今後のアップデートをやりやすくする内容とのこと。

 続いては、お知らせのコーナー。『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のTwitterアカウントでは、フォロー&リツイートキャンペーンを実施中。フォロワーが15万人に到達すれば、“SS町長”と“合計5000ジュエル”が全員にプレゼントされる。河津氏からは「もっとフォロワーが増えれば、町長の水着も追加するかも?」と冗談が飛び出し、会場からは笑いの声が上がった。

『ロマンシング サガ リ・ユニバース』公式Twitter

 さらに、連携技アワードキャンペーンも開催。ゲーム中に登場したおもしろい連携技名を投稿すると、抽選で総額100万円分のプレゼントがもらえるというものになっている。

 ゲーム内キャンペーンの告知も。現在“Romancing Award 2019”と称し、さまざまなイベントを開催中。ゲームをプレイするとさまざまな特典があるので、プレイしている人もしていない人も注目だ。

※正しくは、[期間限定]Award 記念 螺旋ガチャチケットではなく、螺旋ガチャチケットがプレゼントされる。

※9月18日に、「Romancing 祭」や「Romancing Award 2019 プラチナピックアップガチャ - 打部門 - 」、「ぞうメダル」のドロップについて、開催日時が9月20日(金) メンテナンス後ではなく、9月20日(金) 12:00であることがゲーム内お知らせで公開された。

河津氏は、「ぞうに関してはあまりネタを考えていないので、あまりに増えると困る」とコメント。

 最後に市川氏が「これから1周年に向けて、ますます盛り上がります。11月下旬あたりにリアルなイベントも実施予定なので、お楽しみに」と今後の展開を期待させる発言をした。

直良氏のイラストは水彩画!?『インペリアル サガ エクリプス』

 最後には、現在鋭意開発中の『インペリアル サガ エクリプス』のコーナーに。ステージにはプロデューサーの奥州一馬氏、ゲームのシナリオを手掛けるベニー松山氏、イラストレーターの直良有祐氏が登壇し、ゲームの紹介を行った。

 本作は、『インペリアル サガ』の流れを汲むゲームとして2019年にサービス開始予定。『インペリアル サガ』はAdobe Flash Playerにおけるアップデートおよびサポートが終了する関係で、年内にサービスを終了する予定となっている。『インペリアル サガ エクリプス』はHTML5で開発されているため、PCはもちろんスマートフォンでもプレイできるのが特徴だ。また、完全新規のストーリーが展開されるため、本作から始めてもバッチリ楽しめるという点もアピールされた。

 続いては、本作を彩るシナリオ、キャラクターデザイン、楽曲の魅力を解説。シナリオを手掛けたベニー松山氏は、「『インペリアル サガ』のような、いろいろな世界からキャラクターが集まる物語の場合、シナリオが終わったときにどうなるんだろう。もとの世界に帰るんだろうけど、記憶が引き継がれて帰ってしまうのはおかしい。もしかしたら存在が消滅してしまうかもしれない。もし消滅してしまう運命なら、記憶を引き継いだまま新天地に行けたらいいんじゃないか。そう思ったときに考えたのが新しい主人公なんです」と語る。本作の世界は、主人公のリベルが太陽の神バラルに新世界を作ってもらうところからスタートし、前作のキャラクターたちはその世界に移り住むことが公開された。

 ベニー松山氏が考えたキャラクターをイラストでデザインしたのが直良有祐氏。直良氏は今回、キャラクターデザインをするにあたりアナログの水彩絵具を使用して描いたとのこと。直良氏は、「今回イラストを作るにあたり、小林智美さんが過去に描いたイラストをズラリと並べたのですが、これは自分も水彩で勝負するべきだなと考えて、水彩で描くことを開発陣に提案した」と語った。

 最後に、伊藤賢治氏が楽曲について紹介。作曲を担当した伊藤氏は、「本作独特のオリジナリティーをどう出そうかと考えるところは苦労したが、そこを超えたら作曲はスムーズだった」とコメント。今回の楽曲は北海道のスタジオで収録されたのだが、伊藤氏は収録時の思い出を「ジンギスカンがおいしかった。そこだけがモチベーションだった」と語り、笑いを誘う場面もあった。

 会場では特別に『インペリアル サガ エクリプス』のバトルBGMを公開。「メロディーにピアノを使用するのは自分のサウンドとしては珍しいが、自分の中で実験してみようと思った」とこだわりを口にした。

BGMの出来栄えに河津氏は、「イントロが『インペリアル サガ』っぽいですね。ジンギスカンを食べた効果が出ているのかな」と絶賛?

 さらに、『インペリアル サガ エクリプス』のバトルシーンの動画も公開。今回はスマホでも遊べるとあり、『インペリアル サガ』から画面を一新し、遊び心地もパワーアップしているようだ。

 最後には、『サガ』シリーズの各種告知のコーナーに。まず、2019年10月に新CDが2枚発売されることを発表した。1枚目は、『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS』。1990年代に発売された名作を、弦楽器を中心にアレンジしたCDとなっている。2枚目は、『Romancing SaGa Original Soundtrack Revival Disc』。こちらは『ロマンシング サガ』の第1作のBGMを、映像とともに楽しめるものになっている。

※『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS 』ストアサイト
※『Romancing SaGa Original Soundtrack Revival Disc』ストアサイト

 さらにビッグなお知らせとして、2020年2月16日に開催される『ロマンシング サガ』オンリーのオーケストライベントを発表。伊藤氏は、「いまセットリストを考えている最中。人気の下水道の曲をやるかどうかは未定です」と語っているので、下水道を希望する人は要望を出すといいかも?

“ロマンシング・サガ オーケストラ祭”チケット購入サイト

 お知らせが終わり、これでステージは終了……と思いきや、ここでサプライズ。ステージ横にあった黒い布を取ると、そこにはキーボードが! なんと特別に、伊藤氏のキーボードによる生演奏で、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のメインテーマ『再生の絆~Re;univerSe~』と、『ロマンシング サガ3』の『四魔貴族バトル1』の2曲が披露されることとなった。

 演奏が終了し、大盛り上がりのうちに『サガ』シリーズTGS2019スペシャルステージは閉幕となった。最後に河津氏は「2020年のTGSでも『サガ』に関する発表が行えるようにがんばりたいと思います」とこれから1年間の意気込みを語った。2019年11月11日に配信される『ロマンシング サガ3』、好評配信中の『ロマンシング サガ リ・ユニバース』、そして2019年内サービス開始予定の『インペリアル サガ エクリプス』と出揃い、これからも盛り上がりをみせる『サガ』シリーズの今後に期待したい。