2019年9月6日、秋葉原UDXシアターにて、“エレクトロニック・アーツ 新作SHOWCASE”が開催された。本イベントは、おなじみエレクトロニック・アーツの新作を紹介すべく催されたもの。流通および関係者向けに用意された場ではあるものを、せっかくの機会だから……ということで取材対応してもらうこととなった。
と、ここまで読んできて、「はてさて?」と思われた方も多いかと思う。というのも、先日同社の日本オフィスは閉鎖されてしまったばかりだからだ。その際に“引き続き日本のマーケットにEAゲーム及びサポートを継続”していくと明言はしていたが……。
今回のイベントは、セガゲームス流通商談会に合わせて実施されている。これは、エレクトロニック・アーツパブリッシングタイトルのパッケージ版の流通はセガゲームスが担当している兼ね合いによるもの。先述の通り、日本のマーケットは引き続きサポートすることを明確にしていたエレクトロニック・アーツであるが、パッケージ版の発売はどうするのだろうか……という疑問もあった。それが、セガゲームスの流通サポートなどを得て、今後も日本市場でもパッケージ版をリリースしていくということのようだ。
イベントの冒頭では、エレクトロニック・アーツ オーストラリアおよびニュージーランド ジャパン パブリッシングカントリーヘッド エリシア・パークス氏とジャパン パブリッシング セールスマネージャー野口ショーン氏がビデオメッセージであいさつ。ふたりともオーストラリアオフィスの方のようで、「弊社は新しいチームで日本を盛り上げていきたいと考えています」(野口氏)との。イベントのプレゼンをしたのはエレクトロニック・アーツ 日本パブリッシング マーケティング&コミュニケーションマネージャーの徳永大地氏。徳永氏は日本にお住まいの方で、今後エレクトロニック・アーツは、オーストラリアのヘッドクォーターとシンガポール、そして日本で連携して日本市場をサポートしていくということになりそうだ。これもグローバル時代ならではと言えるのもしれない。
さて、今回のイベントで紹介されたタイトルは、『FIFA 20』、『Need for Speed Heat(ニード・フォー・スピード ヒート)』、『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』、『Plants vs. Zombies: ネイバービルの戦い』など。
『FIFA 20』では初心者の導入になることが期待されるストリートサッカーの“VOLTA Football”が採用されたことがアピール。『ニード・フォー・スピード ヒート』では、“白昼に稼げ、闇夜に賭けろ”という本作の特徴である昼と夜のゲームプレイの違いが紹介。『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』では、“ファンが望んでいた、プレイヤーみずからがジェダイになれる”本作の魅力が語られた。
先日発表されたばかりの『Plants vs. Zombies: ネイバービルの戦い』は、PvPが楽しい『Plants vs. Zombies』シリーズの最新作。本作ではPvEも楽しいとのことだが、ちょっと驚いたのがプレイステーション4版のパッケージもリリースされるとのこと。2014年にリリースされた『Plants vs. Zombies: Garden Warfare』はパッケージ版はリリースされたが、続編の『Plants vs. Zombies: Garden Warfare 2』はデジタル版のみの販売だったとのこと。
つまりこの後エレクトロニック・アーツでは、9月27日発売の『FIFA 20』、10月18日発売の『Plants vs. Zombies: ネイバービルの戦い』、11月8日発売の『ニード・フォー・スピード ヒート』、11月15日発売の『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』と4タイトルのパッケージ版が控えているわけで、締めで再びビデオ出演した野口ショーン氏の「これからもより一層日本を盛り上げていきたいです」との言葉にも説得力がこもる。
なにはともあれ、エレクトロニック・アーツファンにとって、“これからも日本でエレクトロニック・アーツのパッケージ版を遊べる”ということで、うれしい発表会だったと言えそうだ。