ルミナス・プロダクション制作の次世代AAAタイトルでもこの技術を利用

 スクウェア・エニックスのグループ会社“Luminous Productions(ルミナス・プロダクション)”が、“CEDEC 2019”で最新技術デモ“BackStage”を初公開した。

 この技術デモは、Luminous Productionsの自社ゲーム開発エンジン“Luminous Engine”(ルミナス・エンジン)の一環として発表されたもので、次世代ゲームグラフィック技術レイトレーシングのひとつ“パストレーシング”を導入して制作。Luminous Productionsが今後開発する次世代ゲームで利用されるという。

 レイトレーシングは、PS5と噂される“次世代プレイステーション”や、次世代Xboxプロジェクト“PROJECT SCARLETT”(プロジェクト スカーレット)でも対応が発表されている技術。今回の映像の詳細については、下記Luminous Productionsの発表を引用する。

美しさの最先端へ パストレーシングにいち早く対応した"Luminous Engine"が実現する未来のリアルタイムゲームグラフィックス

 2019年9月4日、日本のゲーム開発者向けイベント“CEDEC2019”で、Luminous Productionsは次世代リアルタイムゲームグラフィックスの技術であるパストレーシング(※)を使用した最新技術デモ"BackStage"を初公開しました。

 この技術デモは、Luminous Productionsの自社ゲーム開発エンジン"Luminous Engine"の次世代ゲーム向け機能強化の一環として発表されました。NVIDIAのMorgan McGuire氏がSIGGRAPH2019の講演で「2035年にはゲームグラフィックスに採用され始める」と予想した「パストレーシング」の技術を早くも"Luminous Engine"に導入。NVIDIA Corporationの協力のもと、未来のリアルタイムゲームグラフィックス技術を駆使して本技術デモは制作されています。この機能は自社ゲーム開発エンジン"Luminous Engine"のひとつの機能として、今後"Luminous Engine"で開発される次世代ゲームで利用されます。

 技術デモ"BackStage"では、世界最高品質水準のリアルタイムレンダリングCGを実現。これまでのリアルタイムレンダリングCG技術では困難な技術のひとつであった、パストレーシングでの動作を可能にさせることによって、今まさに舞台に上がろうと鏡の前でメークアップする女優の姿が、その感情までも鏡に反射するように、リアルで表現豊かに、そして何よりもこれまでのリアルタイムレンダリングCGでは表現できなかったクオリティで美しく表現されています。また本技術デモは、NVIDIAのコンシューマ向け製品であるRTX2080 Ti使用して動作しています。

※パストレーシング…次世代ゲームグラフィック技術であるレイトレーシングの一つの手法。パストレーシングは、すべての照明効果をレイトレーシングの単一のアルゴリズムで統一する方法で、シーンを通じて光線(パス) をトレースする。

 Luminous Productionsは、スクウェア・エニックスのグループ会社で、新たなAAAタイトルの創出などを目的に2018年3月に発足。当初は、『ファイナルファンタジーXV』や『ザ・サード バースデイ』などを手掛けた田畑端氏がCOO兼スタジオヘッドを務めていたが、田畑氏は2018年10月31日に退職。2018年12月から『ファイナルファンタジーXV』でリードプログラマーを務めた、荒牧岳志氏がスタジオヘッドを務めている。