2019年8月20日~24日まで、ドイツ・ケルンメッセにて開催中のgamescom 2019にて、『ゴーストリコン ブレイクポイント』のPvPモード、“ゴーストウォー”を試遊する機会を得た。
ちょいとおさらいをしておくと、『ゴーストリコン ブレイクポイント』は、ユービーアイソフトから2019年10月4日発売予定の『ゴーストリコン』シリーズ最新作。南太平洋の島“アウロア”を舞台に、おなじみの特殊部隊“ゴースト”と、ドローン企業であるすケルティックとの戦いが描かれる。リアリティ溢れる骨太な世界観は設定を見るだけでもワクワクさせられてしまうが、4vs4によるオンラインプレイもそれに負けず劣らず魅力的だ。
ソフト発売時点で、“ゴーストウォー”で楽しめるゲームモードは、“エリミネーション”と“サボタージュ”の2種類。敵チームを全滅させることを目的とするのが“エリミネーション”で、爆弾の設置と解体を競うのが“サボタージュ”だ。今回の試遊で体験できたのは、“エリミネーション”。日本のメディアチーム4名対海外のメディアチーム4名との対戦となった。
さて……下手なりにプレイしていたらあっという間に過ぎ去ってしまった1時間。プレイ後の率直な感想は「これはリアルだな……」というもの。もちろん記者は戦場に赴いたことはないので、軽はずみなことは言えないのだが、プレイしていて、「もし戦場に出たら、こういう感覚に近い気持ちになるんだろうか」という緊張感がつきまとった。擬似的な戦場にいる感じというか……。端的に言うと、怖くて前に進めない。この緊張感は、“ほかのメディアの方の足を引っ張りたくない”という気持ちもあるかと思うが、多くは『ゴーストリコン ブレイクポイント』というタイトルが構築した世界観によるものでもあるような気がする。圧倒的なリアリティゆえに、つい“死にたくない”という気持ちが勝ってしまうのだ。
というのは、日本のメディアチームの中でも圧倒的に役に立たなかった記者の言い訳。こんな感慨を書いても読者の皆さんには何の役にも立たないので、何となく気づいたことをつらつらと書いていくと……。“ゴーストウォー”で使えるクラスは、ゲーム本編と同じく4種類。近接戦向きの“アサルター”、隠密行動が取れる“パンサー”、狙撃手の“シャープシューター”、回復役の“フィールドメディック”。
気持ちに余裕のなかった記者は、“アサルター”か“パンサーを”使ってうろうろするのが関の山だったのだが、重宝したっぽいのが“シャープシューター”。今回遊んだマップの特性も影響しているのかもしれないが、日本のメディアチームが勝利したときは、“シャープシューター”が高所からマップを俯瞰して見つけた敵を屠るという戦略を採用したときだった。ちなみに、敵のチームに知らないうちに背後を付かれ、どこから攻撃されているのかもわからないうちに倒されたときの混乱は、何とも言えない感覚だった。
なお、バトル時はクラスごとにスペシャル・アビリティが駆使できたり、ドローンが使えたりするようだが、体験するにはいたらなかった。マップにあるコンピュータにアクセスすると敵の位置がわかり重宝したが、マップの中央にあるため、そこまで出ていくには勇気が伴うところ。なお、“ゴーストウォー”では、新機能としてコンバットゾーンが縮小する仕掛けになっているらしいのだが、今回の試遊では体験できなかった。
ということで結論。ひりひりとした緊張感のある『ゴーストリコン ブレイクポイント』の“ゴーストウォー”は、まさにハマりそうなほど魅力的だ。