2019年8月2日の全国公開も迫る『ドラゴンクエスト』シリーズ初の3DCGアニメーション映画、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。ゲームファン的にも注目度抜群の同タイトルは、1992年9月27日にスーパーファミコン向けソフトとして発売された『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以下、『DQV』)を原案とした物語になっている。シリーズでもファンの多い『DQV』だけに、その出来映えには期待する方も多いだろう。

『ドラクエV』おさらい記事。映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』鑑賞前でも後でも! 原案『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を振り返る_19
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』2019年8月2日(金)より全国東宝系で公開/原作・監修:堀井雄二 音楽:すぎやまこういち 総監督・脚本:山崎貴 監督:八木竜一・花房真/出演:佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一、井浦新、賀来千香子、吉田鋼太郎

 ところで、皆さんは『DQV』のことをどれくらい覚えているだろうか? 熱心なファンの方であれば、最初から最後までの物語をスラスラ語れるはず。それほど、『DQV』の物語は大きな影響を与えた。だが発売当時、あるいはリメイク版を遊んだきりだと、「3代にわたる物語なんだよね」とか「重大な決断をしなきゃいけないんだよなあ」というフワッとした記憶はあっても、その詳細までは覚えていないという方がたくさんいるかもしれない。

 そこで本記事では、『DQV』の主要キャラクターを解説していきながら、彼らにまつわるエピソードを振り返っていきたいと思う。『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を観て、「あのシーンは映画オリジナルなんだ!」とか「あそこは『DQV』の再現なんだ!」といったスタイルで映画を楽しめるハズ。

 なお、完成披露記者会見によれば、この映画は『DQV』を知らなくても楽しめる映画として作り込まれているとのこと。だからこそ『DQV』をまったく遊んだことがなくとも映画は楽しめるし、映画を観てから手軽に遊べるスマートフォン版の『DQV』をプレイして、いろいろ振り返るのもおもしろい。

 『DQV』はプレイステーション2やニンテンドーDSでリメイクされているが、いまいちばん気軽に遊べる『DQV』は、やはりスマートフォン版! 新キャラクターのデボラが登場するなど、ニンテンドーDS版をベースにしているが、ニンテンドーDS版がそもそも、スーパーファミコン版に仲間モンスター増加などの要素を追加した、プレイステーション2版をベースにしている。スマホ版はいわば、『DQV』の最終進化形といっても過言ではないのだ。

 ちなみに、映画の公開を記念したスマホ版『DQV』のセールが期間限定(2019年8月12日まで)で実施中なので、プレイするにはいいチャンスだ!

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 ご覧の通り、画面はスマホの画面サイズに合わせて縦に広くなっており、グラフィックも高精細となっている。移動は画面下に表示されたサークルをタップすることで行い、サークルの位置や大きさも選択できる。各種コマンドは画面上にあるアイコンをタップするだけだ。

 もちろん、中断セーブもほとんどのシーンで可能となっており、壮大なストーリーが展開する『DQV』をいつでもどこでも好きなだけ遊べるのはデカい。

 スマートフォン版の『DQ』シリーズは『I』から『VIII』まで揃っているので、詳細を知りたい方はスマートフォン版『DQ』公式サイトをチェックしてみよう。

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バトル画面はこんな感じ。せんとう速度も設定できるので、レベル上げも快適に行える。

 それでは次ページから、スーパーファミコン版『DQV』のキャラクターの魅力について紹介していこう。

 ちなみに、映画はあくまで『DQV』を原案としており、『DQV』のストーリーをそのまま映画で展開する作品ではない。むしろ、『DQV』が好きな方ほど驚くかもしれないので、ゲームをプレイしてから映画を観ても問題ないぞ!