アメリカのテキサス州ダラスで、ゲームスタジオid Softwareのファン向けイベント“QuakeCon”が今年も開催中。

 FPSジャンルを確立した名作にして同スタジオの代表作『Doom』。そのシリーズ25周年を記念して“Year of Doom”と題された今年のQuakeConの基調講演でメインを飾ったのが『Doom Eternal』の発表だ。

新デーモン“ドゥームハンター”

 まず発表されたのが、“ドゥームハンター”と呼ばれる新たなデーモンの姿。昨年のQuakeConではコンセプトアートが提示されたのみだったが、基調講演ではゲーム中で実際に動いている姿を見ることができた。

 ドゥームハンターはサイバーデーモンのような上半身とホバータンクのような下半身を持つクリーチャーで、両手に巨大な銃とチェーンソー、そして多弾頭のロケットランチャーを装備。ロケットはホーミングしてくるので、ショートダッシュなど主人公ドゥームスレイヤーの機動力を活かして戦うことになりそうだ。

2v1対戦モード“バトルモード”

 そして発表の中で大きく時間を割かれていたのが、本作の対戦要素“バトルモード”。これはデーモン側キャラクター2名とドゥームスレイヤー1名で戦う3本先取の変則デスマッチとなる。

 なおローンチ段階では5種類のデーモン(※)と6種類のマップでプレイ可能で、発売後も無料アップデートでデーモンとマップが追加される予定。(※レヴナント、ペインエレメンタル、マンキュバス、略奪者、アーチバイル)

 ドゥームスレイヤーはすべての武器・装備が利用可能で、キャンペーンモード同様、雑魚デーモンを倒す方法によって弾・ヘルス・アーマーなどのリソースを回復できる。

 また空中でバーを掴んでからのエアーダッシュ付き2段ジャンプなどの高機動なアクションはもちろん、マップ内2箇所のポータルを使ったり、遮蔽物に隠れることで(※)デーモンをまいて急襲を仕掛けられるというのがポイント。(※デーモンに発見されていると遮蔽物に入ってもシルエットが見えてしまうが、一定時間の経過でそれを消せる)

 一方のデーモン側は、使用するデーモンごとにそれぞれ固有のスキルを持っているほか、雑魚デーモンを投入したり、障害物を設置したり、ドゥームスレイヤーのリソース回収を短時間無効化するといった各種アビリティも存在。協力することで最強兵士であるドゥームスレイヤーを追い詰めることが可能となる。

 なおドゥームスレイヤーが1体のデーモンを倒すと20秒間の猶予が与えられ、その間にもう1体を倒すことができればドゥームスレイヤーの勝利。失敗すると死亡していたデーモンが50%のヘルスで復活して継続となる。逆にドゥームスレイヤーが死亡した場合はデーモン側の勝利だ。

 ラウンド間には能力のアップグレードを選択できるようになっており、場合によっては強力なクリーチャーであるバロンオブヘルの召喚や(デーモン側)最強武器であるBFGの獲得(ドゥームスレイヤー側)も可能になるとのこと。

 ちなみに『Doom Eternal』のキャンペーンモード本編にもインベイジョン(侵入)と呼ばれる乱入要素がオプションとして存在することが判明しており、キャンペーンでも対戦でも激しいバトルが期待できそうだ。

 『Doom Eternal』はプレイステーション4/Xbox One/PCに対応し、海外では2019年11月22日に発売予定。日本国内での展開は今後詳細が発表予定となっている。