レッツパアリイイイイッッ!

ようこそホワイトハウスへ

 全アメリカ国民の皆さん、お待たせいたしました。我らがマイケル・ウィルソン大統領が、ついに現世代機へ帰ってきます。2019年8月6日に配信予定の『メタルウルフカオス XD』は、フロム・ソフトウェアが2004年に発売した初代Xbox専用ソフト『メタルウルフカオス』をアップグレード移植したタイトル。

 本作の主人公であるマイケル・ウィルソンは、第47代アメリカ合衆国大統領です。全米各地で起きた大規模な蜂起で、クーデター軍に中枢機関を掌握されてしまったアメリカ合衆国。大統領は秘密裏に開発していた特別機動重装甲“メタルウルフ”に乗り込み、未曽有に危機に立ち向かいます。

 そんな大統領の戦いを描く『メタルウルフカオス』を現世代機向けに調整・改良した本作は、テクスチャなども調整され、フルHDに対応しています。

 さらに、画面比率が16:9になったほか、4K解像度でも遊べます。もともと美麗だった『メタルウルフカオス』のグラフィックが、より鮮明に映し出されるわけです。個人的にですが、僕の当時の記憶って、おそらく美化されているんですよ。その美化されたグラフィックが、記憶に残る姿そのままで画面に映し出されていることに驚きました。

 また、以前は画面内の表示が狭かった印象のあるユーザーインターフェイス(UI)ですが、16:9の画面比率のおかげで情報が画面全体に散らばったことで、オリジナル版よりもバトルの状況が見やすくなっています。当時プレイしていたファンの方々も、なつかしさを感じつつも、新鮮な気持ちで遊べるはずです。

 なお、オートセーブへの対応など、便利な機能が追加されていますが、ゲーム部分の追加要素などはいっさいありません。初代Xbox専用ソフトだったことや、そもそも出荷本数が少なかった『メタルウルフカオス』。当時遊べなかった人たちも、オリジナル版の“良さ”や“味”をそのままに思う存分味わえるアイテムと言えるでしょう。

濃厚な大統領魂を感じろ!

 さて、ここからは『メタルウルフカオス』をプレイしたことがない方へ向けて、先行プレイレビューをお届けします。本作はパワードスーツの“メタルウルフ”を駆り、さまざまな重火器を使用しながらド派手にドンパチをくり広げるアクションゲーム。全体に漂うアメリカンテイストと相まって、ゲーム自体も“大味”な味付けがされています(もちろんいい意味で)。

 ミッションでは“特定のボスを撃破”や“制限時間内にターゲットを撃破”など、バリエーション豊かな目標が設定されますが、基本的には目の前にある物すべてをブチ壊せばオーケー! 両手に装備した武器をバンバン撃ちまくりながら、ガンガン突き進む感じは、本作ならではの醍醐味となっています。

 クルマやオブジェクトは基本、何でも壊せるのも魅力です。ブーストダッシュでブチ壊しながらハチャメチャに突き進んでいくのは、マジ爽快。大統領が街をメチャクチャにブチ壊しているけどいいのかな……? いや! そんな疑問は忘れて、とことん“破壊”に没頭しちゃいましょう!

 また、武器攻撃のほかにも、ジャンプからの踏み付け攻撃もいいアクセントに。敵のトラックや戦車をガシガシと踏み付けまくるのも爽快なんです。さらに、ゲージが溜まれば使用できる“バースト攻撃”も、絶大な威力がメチャクチャに気持ちいい! ボスクラスも一網打尽の必殺技なのですが、使うたびに大統領が“How do you like me now”と叫ぶのもカッコよすぎる!

 さすがフロム・ソフトウェアと言ったところでしょうか、操作感などのアクション部分はしっかりしていて、やり込み要素も充実しています。ポイントを溜めて開放していく武器開発のほかにも、マップには隠された武器もあったり。最大で8種類装備できる武器も種類が豊富で、たとえば同じハンドガンでも実弾やエネルギー弾を撃てるものや、相手を燃やしたり、集弾性能に優れているショットガンなど多種多彩。

 いろいろな武器を試しながらミッションを達成していくのが、やり応えのあるポイントです。クリアー済みのステージにも何度も挑戦できるので、ポイントを稼いで武装を開放してから挑むことも可能ですよ。マップに隠されたエネルギーポッドを一定数集めていけば、“メタルウルフ”のステータスの強化もできます。

 ステージごとに存在する捕虜を解放していくというのもユニーク。ミュージシャンの捕虜を解放すると、ゲームのBGMを入手できるというノリも最高。ちなみに、捕虜は檻に閉じ込められていて、重火器で破壊すると捕虜が死んでしまいます。ド派手にガンガン突き進むゲームなのに、捕虜救出時だけ慎重になるというのもシュールで、個人的には大好きな要素です(笑)。

 そこに入り混じるのが、我らがマイケル大統領の軽口と、オペレータ兼大統領補佐官であるジョディ・クロフォードの、ウィットに富んだジョーク。このノリと会話劇が、本作最大の魅力と言っても過言ではないほど、おもしろいんです! 敵が出現すれば「大統領、丁重におもてなししてあげてください」とオペレートしてくれるわけですよ。

 制限時間が設定されたミッションで、大統領が「ローラーコースターより早く解決するぜ!」と言ったのに、制限時間ギリギリの状態になると、ジョディが「ローラーコースターより早く解決するって言いましたよね!?」とツッコんでくれたりと、芸が細かいんですよ。ピーター・マクドナルドのヘリに弾丸を撃ち込むと、マスコミ関係者らしい反応を見せてくれるなどの小ネタも多く、会話劇を見たくなるのは間違いありません。大統領の“大統領魂”にハマったころには、あなたも本作の虜になっているでしょう!

 あ、方向キーを押せば“大統領シャウト!”(エクスクラメーションマークが重要)が発動し、さまざまなセリフを大統領が叫んでくれます。ここに意味はあるのかと言われたら……あります! 大統領が叫ぶ⇒気分が高揚する⇒ゲームがもっと楽しくなる! すばらしい!!

 最後に、本作はアップグレード移植作ゆえ、発売当時の操作感や、少しわかりにくいミッションなども、あえてそのままの状態になっています。現代のアクションゲームに慣れてしまっているとちょっと不便に感じる部分があるかもしれません。

 ですが、そこは声を大にして言わせてください。そんなことは関係ねぇ! ただ焼いただけのデカいステーキを食らう。それが『メタルウルフカオス』なんだ! それが旨いんだ! と(笑)。価格も2700円[税抜]とお手頃なので、購入して損はないです!!!!

 ちなみに、本作の先行体験会が2019年7月27日(土)大阪・ドスパラなんば店、7月28日(日)名古屋・ドスパラ大須店、8月3日(土)東京・ドスパラ秋葉原本店で開催されるので、その手で大統領魂を体感してみては?