2019年7月24日、ネクソンのPC用オンラインRPG『テイルズウィーバー』で大型アップデートが行なわれる。アップデートのとくに大きな要素が、“Episode4 Variation~変奏~”の実装だ。

メインストーリーの追加はエピソード3の完結から1年ぶり、新章開始としてはじつに6年ぶりとなる。

 7月24日の実装を前に、実機でエピソード4のチャプター1を途中までプレイできた。さらに、レベル300相当の新エリア“マーキュリアル洞窟”も体験できたので、プレイ感もお伝えしていこう。

 エピソード4の導入は8種類が用意されていて、使用キャラクターによってストーリー展開が異なる。

・イスピン&シベリン編
・ミラ&ジョジュア編
・イサック&アナベル&ベンヤ編
・クロエ編
・ボリス&イソレット編
・ランジエ&ノクターン&マキシミン編
・ティチエル&ロアミニ&ナヤトレイ編
・ルシアン&リーチェ編

 今回の取材で筆者が使用したのはイスピン。イスピン&シベリン編をプレイすることになった。

イスピンはサービス当初から実装されていたキャラ。ここ最近の筆者は別のキャラでプレイすることが多かったので、久々のご対面となった。

 取材はテスト環境下で行ったため、実際のゲーム内との数値や内容の違いがあり得る点はご了承いただきたい。

 また、取材当日には、韓国から来日した開発陣へのメディア合同インタビューも実施された。インタビューの模様は別の記事で公開しているので、エピソード4をより深く楽しみたい人はぜひご一読あれ。

オルランヌ公国に忍び寄る、謎の力……?

 エピソード4は、イスピン(シャルロット公女)がネニャフル魔法学院を離れてオルランヌ公国に入って以来、心血を注いで活動しているエトワール隊の活躍の一幕から描かれる。

かつての反逆者クラレットに組した勢力の一翼、ジョセフを追い詰めたエトワール隊。

 さて、久々に見ることになるイスピンの雄姿は……。

 怖い!

 あれ? イスピンさんってたしかに男勝りな部分はありましたけど、こんな鬼気迫る感じでしたっけ……?

イスピンの胸中には、オルランヌ公国を守る不屈の使命感が燃えたぎっている。そのようになった理由は、エピソード3までのストーリーを復習しておいていただきたい!
いやでもやっぱり怖いですイスピンさん!

 追い詰められたジョセフが護衛を呼んだところで戦闘開始。数こそ多いが雑兵なので、久々にイスピンでプレイするリハビリとしてちょうどよかった。

イスピンの優秀な範囲攻撃の前には、この程度の敵は練習台にしかならない。

 いよいよ本格的に追い詰められたジョセフだが、なぜか部屋の一角を不自然に気にする様子を見せる。

 その先に向かったイスピンは、黒い石炭のような石が入った箱を見つけるが、正体は不明だ。

 その部屋に、イスピンの後ろをつけてきた怪しい人物の気配が。何者! と武器を構えると、そこには……。

 そこにいたのはイスピンの兄にしてオルランヌ公子、シベリンだった。

 彼もまた、別件に関わってこの箱が隠された部屋に来たところ、イスピンと鉢合わせたというわけだ。

 何だかんだで、いつものイスピンの調子に戻ったようでひと安心。箱を持ち帰り、ジョセフは尋問にかける流れとなった。

凛とした表情に戻ったイスピン。何となく和んでいる気がするのはきっとシベリンのおかげだろう。ありがとうシベリン!

 城に戻る前に、よくできた(?)臣下のガルニエとローランが気を利かせ、兄妹は水入らずで酒場へ。

 だが、このふたりは元来の性格や立場、歩んできた人生も影響してか、不器用どうしなのだ。エピソード3までプレイしてきた人ならよくわかると思うが、コミュニケーション下手は相変わらずのようだった。

 いざ話してみれば、やっぱりいつもの感じ。むしろ以前のエピソードを思い出して、ほっこりとした気持ちになってきた。

 微笑ましい様子をいつまでも眺めていたいところだが、会話の端々に気になる単語が目立つようになってきた。この辺でオルリー城へ戻ることに。

 オルリー城ではジョセフに対する尋問がはかどっていないようだった。爪を剥がしてやったら「ヒーラーを呼ぶまで喋らない」などと言い出す始末。

 これに対して、イスピンは……。

イスピン「治療して、治ったらまた剥いで、また治療して、治ったらまた剥いで……そうすればいいんだよ」

 ほんとにそれな、シベリン。

 尋問が思うように進まない理由は、反逆者ジョセフの口の堅さだけではなかった。例の“黒い石”のことになると「彼らから巻き上げた」とだけ白状したところで体が炎上して灰になってしまったそうなのだ。謎は深まるばかり。

 さらに、そんな状況下で、イスピンとシベリンに宛てた謎の書状が届く。

 それは招待状だった。50年以上前からオルランヌ内の反乱の地にありながら、一切反乱に組せず、存在そのものを隠すかのようにしてきた“リンゴの島”。そんな島へふたりを招待するという。

 好奇心旺盛なシベリンが島に行きたがるのを止められる者はおらず、イスピンも最大限の護衛を連れて同行することとなった。

 島へ向かう道中、“歪みの丘”の森に差し掛かった一行。森は妙に静かだった。

 しかも、“精霊師”たちが隠れ住む森の村は異様に成長した植物に覆われていた。住民である精霊師たちは、植物に捕らわれた状態に。

 疑問に思っていると、精霊たちが姿を現した。精霊師たちを愛するがゆえに、ともに自然に還るのだという。

 熟練の精霊師たちが突如、精霊を統率する力を失ったのは何故なのか……?

“彼”という、気になる単語も精霊の口から語られた。何者なのだろうか。

 精霊の手から住民たちを救い出して村を脱出した一行は、負傷兵を治療するための薬の材料を集めることに。

 薬を探しているうちに、イスピンとシベリンは謎の力によって部下たちから隔離されてしまった。透明な壁が張り巡らされた森の迷宮に放り込まれたようだ。

筆者としては久々のイスピンでの狩りと素材集め。特殊な敵やギミックが出てくるわけでもないので、スキルを活用すれば楽なものだ。

 目印を頼りに森の迷宮を進み、ゴールを目指すこのイベントが、イスピン&シベリン編では大きな難所だった。

 透明な壁の形状が把握できれば、見た目よりも簡単に先へ進むことができる。しかしこのイベント、制限時間が設けられているのだ! これは焦る。

筆者は残り時間4秒弱でのギリギリのゴールとなった。壁の向こうの地点をクリックで指定すると、回り込むように自動で移動しようとするので、困ったら当てずっぽうでクリックしてみるといいかも?

 ふたりが森の迷宮を抜けると、オルランヌ領の海岸にたどり着いた。リンゴの島へと通じる洞窟の入り口が見える。

 地理的にはあり得ないはずで、しかも洞窟にはすでに侵入した者の形跡が。進むしかないとはいえ、一体この先に待つ者は何なのか……。

 ……と、続きが非常に気になるが、今回紹介できるのはここまで! 実際にはもう少し先までプレイ済みなのだが、『テイルズウィーバー』をこれまで遊んできた人なら思わずニヤニヤしてしまう展開が待っていることをお伝えしておきたい。

 あと、久々にプレイして思ったことは、やはりイスピンはかわいいということだ。ぜひこのかわいさをプレイして感じ取っていただきたい。

イスピンはかわいい。これ、大事なことです。

新エリアのボス戦が、忙しいけどすごく楽しい!

 エピソード4に引き続き、7月24日のアップデートで追加される新エリア“マーキュリアル洞窟”も体験できた。レベル300相当の敵が登場する最高ランクのダンジョンだ。

 このダンジョンで得られる素材を使うと、レベル300用の装備“アクィルスシリーズ”が制作できる。

 アクィルスシリーズは、装備部位(頭や腕など)ごとに制作に必要な素材が異なる。そして、マーキュリアル洞窟は入場時にボスを4体から選択可能。各ボスは1日に1回の報酬獲得制限があり、1日に合計4回の報酬獲得のチャンスがあるようだ。

 また、このダンジョンではボスを倒しても強制退出などにはならず、60分の制限時間いっぱいまで一般モンスターを狩り続けることができる。ボス以外の一般モンスターからも新たなアビリティなどを獲得可能。

 ボスを一切無視して狩りをしてもオーケーなわけだが、最高ランクのコンテンツということもありけっこうな強さ。数も多いので気を引き締めて狩ろう。

一般モンスターも当然のようにレベル300のため、けっこうな強さ。数も多いので気を引き締めて狩ろう!

 続いてボスについて。4体のボスは、いままでのボス戦とはかなり異なる相手だということを、まずは覚えておこう。

4体のボスはまったく異なる戦いかたが要求される。
“セリオン”は爆発や炎を伴うド派手な攻撃を連発してくる。
高速で飛び回り、突進やノックバック攻撃、さらには全周囲への攻撃を放つ“セレアナ”。
堅牢な体を持つ“シライロン”。ほかと比べて動きは鈍重で、攻撃方法もやや単調だが、油断は禁物。
多彩な攻撃パターンを持つ“シルバン”。これから詳しく解説するが、その攻略は一筋縄ではいかない。

 4体のボスに共通する点として、一部の攻撃の際に“攻撃範囲”が予兆として表示されるという点が挙げられる。

 これまでの『テイルズウィーバー』のボス戦というと、みんなでボスを囲んでひたすら攻撃し、攻撃の大半はひたすら高めた防御力でしのぐイメージだった。新ボスでは範囲外に移動して攻撃そのものを回避するアクションが取り入れられている。

 この傾向がとくに顕著なのが、“セリオン”と“シルバン”の2体だった。

 セリオンは、範囲が表示される攻撃を多用してくるうえ、一定時間ごとに強烈な全体攻撃を放ってくる。全体攻撃を防ぐには、取り巻きのモンスターを倒すと出現するバリアを活用することになる。

攻撃範囲はわかりやすいが、踏むとダメージを受ける地雷のようなオブジェクトも同時に多数設置され、移動を妨げる。頑丈なキャラクターが、あえて地雷を踏んで処理する必要も出てくるかも?
「まもなくセリオンが凝縮された火炎球を爆発させます~」というメッセージが出たら、取り巻きを集中攻撃! 全体攻撃までに間に合うかどうかは、チームワーク次第だ。

 シルバンは、とにかく攻撃の頻度がすさまじかった。画面に攻撃範囲の表示がない瞬間がほとんどないように感じるほど。加えて、特定のプレイヤーを追尾し、到達すると床に黒いエリアを展開するギミックも展開してくる。

 この黒いエリアの効果はわからなかったが、ほかの攻撃で移動速度を劇的に低下させられたりもしたので、油断は禁物。味方を巻き込まないように、狙われたプレイヤーは遠くへ誘導すべきだろう。

範囲攻撃の連射に加え、正面扇状の広範囲や直線長距離に及ぶブレス攻撃にも注意が必要。味方を射線上に巻き込まないように、狙われたプレイヤーはボスの向きも誘導する必要がある。
取り巻きモンスターのような形のマーカーが特定のプレイヤーを追尾し、一定時間が経つとその場に黒いエリアを生成する。

 4体の新ボスとの戦いでは、どのプレイヤーも忙しく動き回ることになる。スキル回しやダメージ効率以外のことも考えたほうがよさそうだ。

 一見するとたいへんそうだが、仕組み自体は単純明快。むしろ、攻撃範囲外に出られればダメージは一切負わないわけなので、ある意味わかりやすい仕様だ。

 極めてしまえば、回復役のお世話にならずとも戦えるかも知れない。ゲーマーとしては、攻略魂に火が付く相手ではなかろうか。

防御力を高めてゴリ押しするのではなく、動きやギミックを駆使して戦う! だけど難しいことは一切なし! これまでの『テイルズウィーバー』ではあまり味わえなかった新たな楽しみかたが提示された。

 新武器の素材以外にも、なかなかにアツい報酬が用意されている。このダンジョンで手に入る2種類の“プシーキーの紋様”は、“期間制特別装備”という新カテゴリーに属している。

 期間制特別装備は、一定期間内にサーバー内で出現する数に制限がある。つまり、一定数まで入手できるかは、各期間ごとの早い者勝ちなのだ。数にもよるが、自慢できる逸品になりそうだ。

運用スタッフによると、“プシーキー”という単語はエピソード4で重要なキーワードらしい。
装備すると足元にオーラが表示される。限られた者だけに与えられる特別なオーラだ!

 待望の新エピソードに加え、白熱のボス戦や特別な報酬が用意される今回の大型アップデート。ほかにも、“ソウルリンク”システムや回避システムの改善など、より遊びやすく、より幅広く楽しめるアップデート内容が詰め込まれている。

 現役プレイヤーのみならず、復帰プレイヤーや新規プレイヤーにも、要注目の内容だ。興味を持った人は、15周年を迎えてもなお広がり続け、遊びやすさが改善されていく『テイルズウィーバー』に触れてみてほしい。

 あと、イスピンのかわいさにもな!

大事なことなのでもう一度。イスピンはエピソード4でも生真面目でかわいいぞ。