2019年6月11日~13日(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスで開催されているE3 2019。スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーVII リメイク』(以下、『FFVII リメイク』)について、英語版での試遊にて判明した事実をまとめた。

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試遊に必要なデモチケット(整理券)は、連日、E3開場からすぐに配布終了。試遊ブースには幸運にもデモチケットを手にできたファンが並んだ。

 試遊の流れやおもな内容は、下記のリポートの通り。本稿では、2回目の試遊を経て判明した事実を織り交ぜ、おもにバトルシステムを総括していく。動画と合わせてチェックしてほしい。

 なお、記載しているのは試遊版のコマンドで、日本語版とは一部異なる(日本語版では○ボタンと×ボタンが逆になる)。また、英語版でプレイしているため名称等は日本語版と異なる点、限られた時間での検証になるため不確実性もある点はご容赦を。

基本システム

移動と探索

  • 左スティック……移動
  • L3ボタン……移動中に押すとダッシュする
  • R2ボタン……押しているあいだダッシュする
  • △ボタン……宝箱などを調べる
  • □ボタン……バスターソードを振る(一部障害物を排除可能)

 移動は左スティックで行い、R2ボタンまたはL3ボタン(左スティック押し込み)でダッシュ。スタミナゲージのようなものはなく、常時ダッシュ可能だ。また、はしごがある場所では近くに行くと昇降の動作をし、つかまっているときにR2かL3を押すと、一気に下まで滑り降りる。
 
 ちなみに、バトルで操作キャラを切り替えていても、終了時点で操作がクラウドに戻る。そのため、移動操作はクラウドで行うことになる。

バトルシステム

基本操作

  • □ボタン……バスターソードでコンボをくり出す。バレットは長押しで連射(移動可)
  • ○ボタン……回避行動。無敵時間の有無は不明
  • ×ボタン……コマンドメニューを開き、タクティカルモードに移行する
  • L1ボタン……ショートカットを表示。表示中に○、△、×、□で実行
  • R1ボタン……ガード。ダメージは完全には防げず、多少HPを削られる
  • L2、R2ボタン……操作していないキャラのコマンドメニューを開く
  • R3ボタン……ロックオン。ロックオン中に右スティック←→で対象を切り替え
  • 十字キー↑↓……操作キャラクター切り替え

 クラウドもバレットも、□ボタンでベーシックな連続攻撃を行う。また、たとえばクラウドなら□でコンボを出していき、途中でショートカットを呼び出し強力な技につなげる、といったことができる。
 
 操作キャラの切り替えはスムーズで、何度行ってもデメリットはない。試遊ではクラウドが敵に拘束されたとき、バレットに操作を移行して助ける、という場面もあった。
 
 なお、公開されている動画などでは△ボタンに割り当てられている技やモードを確認できるが、試遊ではカスタマイズが行えないため詳細は不明(※)。

[2019年6月18日12:00追記]
※後日実施のプレゼンテーションで△ボタンは固有アビリティであることが判明。詳細は下記記事にて。

タクティカルモードの基本

  • タクティカルモード中は時間の流れが非常に遅くなる
  • 試遊では“アビリティ”、“魔法”、“アイテム”の3つのコマンドが表示
  • リミットゲージが溜まると虹色のエフェクトがかかった“リミットブレイク”も表示される
  • コマンドは“魔法”⇒“ファイア”⇒対象選択⇒決定という段階を踏んで使用

 タクティカルモードのメリットは、時間の流れが遅くなるため状況確認やコマンド選択が容易なこと。アクションが苦手な人やコマンド式のRPGに近い形でプレイしたい場合は、タクティカルモードでじっくりコマンドを選択・実行すればいい。

ATB&リミットゲージと各コマンド

  • ATBゲージは2本あり、時間経過や攻撃のヒットで溜まる
  • リミットゲージは被ダメージで溜まる
  • “アビリティ”、“アイテム”の発動にはATBゲージを1本消費
  • “魔法”の発動にはATBゲージを1本と、個々に設定されたMPを消費
  • “リミットブレイク”の発動にはリミットゲージを全消費

 『FFVII リメイク』では、高威力の技を出す際などにATBゲージを消費する。そのため、バトル中は仲間を含めたATBゲージをいかに管理するかでダメージ効率が大きく変わる。
 
 AI操作の仲間は基本的にATBゲージを消費する行動を取らないようなので、適宜操作キャラを変えたり、指示を出す(下記参照)ことでATBゲージを余らせないようにしたい。

仲間への指示

 バトル中は、モード問わずL2、R2で即座にほかのキャラクターのコマンドを呼び出せる。そこでコマンドを実行すれば、仲間が技を発動したり、アイテムを使ってくれたりする。

 遠距離にいる敵には攻撃が届かないクラウドに、ファイアやブリザドを使わせたり、クラウドの手が離せないときに、バレットに回復してもらったりという立ち回りができる。
 
 操作キャラクターを切り換えてコマンドを実行するのも、指示を出してコマンドを使わせるのも、結果は同じ。ただ、そのつぎに操作すべきキャラがどちらか……ということまでを考えて運用できるようになると、より高度な動きができるようになるかも?
 

敵に設定されているフォーカスゲージ

 バトル中は、敵の頭上にHPゲージとフォーカスゲージが表示される。フォーカスゲージは攻撃を継続して当てていくと溜まり、MAXになると一定時間敵がダウン&与ダメージが大幅に向上する。この隙に、リミットブレイクなど高威力の技を叩き込めればベスト。
 

試遊追加リポート

 初回はヘッポコプレイでタクティカルモードのありがたみを感じた記者。その際は、目の前の状況に慌てて重要な情報を素早く確認できておらず、タクティカルモードで時間を緩やかにして対処を決めていたという感じ。回避や防御も有効に使えなかったように思う。
 
 2回目は、なるべくモニターから離れ、視野を広く持つという(物理的な)対処も行いつつ、とくにATBゲージの運用を意識した。ATBゲージが溜まったら、操作キャラの切り替えや指示出しでこまめに技を出していく。ただし、HPが減ってきていたら、ATBゲージの消費は控えてポーションやケアルでの回復に備えるといった具合。
 
 そうしているうちに余裕が出てきて、ショートカットを交えたかっこいいコンボを出したり、バレットに攻撃時間の長い射撃アビリティを使わせ、クラウドを操作して突っ込み、一気にラッシュをかけるなど疑似連携を行えるようにもなってきた(余談だが、打ち上げなど敵の自由を一定時間奪うアビリティなどがあれば、プレイヤーが全員を操作して連携をキメることもできるんじゃないだろうか?)。
 
 敵の動きにも少しずつ対応できるようになり、ガードにも何度か成功。ただ、プレイヤースキルの問題もありそうだが、ガード態勢に入るまでに若干時間がある印象で、やはり即座のガード対応は難しかった。ガードは基本的に予兆を読んだときの対応策、というのがベターな使いかたなのかもしれない。

 そして気づくと、なかなかカッコいいアクション主体のプレイになっていた(当社比)。ATBゲージを意識することで円滑にバトルが進みだし、やはり『FF』はATBが重要な要素なのだなとも実感。バトルは忙しいけれど操作自体は難しくないこと、一度手に馴染めば反射的に扱いやすい操作体系になっていることなども要因だろう。判断に迷うときはタクティカルモードの併用で乗り越え、アクションとコマンドRPGの融合をより深く実感できたように思う。
 
 本作の動画などを観ていて、「『FFXV』や『クライシス・コア -FFVII-』に近いのでは?」「ディレクターが共通する『キングダム ハーツ』系なのでは?」と想像している方がいるかもしれないが、記者の主観ではそのどれとも違う。今後、日本のユーザーにもプレイする機会があるなら、そのときはぜひ触ってみてほしい。きっと、いままでにない新しい遊びに夢中になれるはずだ。 

おまけの画像コーナー

 今回、試遊ブース内の壁に貼られたポスターや、一部装飾の撮影が許可された。試遊では実機を触る前にチュートリアル映像を視聴するのだが、その冒頭で観られた神羅カンパニーの企業イメージビデオと通じるポスターもある。これらは実際に、ゲーム内で見られるものなのかもしれない。

魔晄をクリーンエネルギーとうたう神羅カンパニーの意識高い企業広告。こういうの、実際によく見るような気がしますね。
みんな大好き人気シリーズ“スタンプの大冒険”は、3巻まで出ている模様。スタンプ君はビーグル犬でしょうか。
“クリア アイシクル”というアイシクルロッジ産っぽいミネラルウォーター。大人気のスタンプ君とコラボ中?
こちらはブース外壁に貼ってある“LOVELESS”のポスター。記載にある“EDGE(エッジ)”は『アドベントチルドレン』に登場した街の名だが、単に“端”の意味か。
試遊ブース外からだと壁に阻まれ、上部しか見えなかった魔晄炉の全体像。なんだかCGのよう。大迫力!