ベセスダ・ソフトワークスが2019年6月6日にプレイステーション4/Xbox One/PCで日本語版を発売予定のオープンワールドFPS『RAGE 2』。海外発売を前にPC英語版をプレイできたので、その内容をご紹介しよう。

超強力な銃と能力を駆使して撃ちまくれ!

 さて『RAGE 2』は、巨大隕石によって文明が一度崩壊し、「ヒャッハー!」と暴れまわるパンク野郎とミュータントだらけになったワイルドなオープンワールドが舞台。

 今作のストーリーはシンプルだ。とある事件をきっかけに超人能力を実現する最強兵士“レンジャー”となった主人公ウォーカー(男女選択可能)が、仇である悪の組織“オーソリティー”をぶっ倒しに行くというお話。たとえ前作『RAGE』を知らなくてもオーケーだ(背景を知ってると前作キャラの変化や関係性などが面白くなってくるというぐらい)。

 というわけで難しいことはほぼなし! バカみたいに強力な銃で撃ちまくり、超人的能力で敵の群れを蹴散らし、パンクでサイバーな乗り物で荒野を駆け巡ることができる、そういうゲームだ。

『RAGE 2』は、バカ強い武器と特殊能力で暴れまくれる広大なFPSの遊び場だ! 海外発売が迫ったオープンワールドFPSを紹介_06

 『RAGE 2』のメインストーリーでは、主人公ウォーカーの故郷ヴァインランドがオーソリティーの軍勢に襲撃されるオープニングパートが完了すると、すぐに乗り物で自由に動き回れるフルのオープンワールドに突入する。

 プレイの軸となるのは、オーソリティーのクロス将軍を倒すための“プロジェクト・ダガー”と呼ばれる3系統のミッション。前作からの登場キャラであるマーシャル、ルーサム、クヴァシル博士の3人がそれぞれ1ラインを担当していて、すべての準備が揃うと最終ミッションの扉が開くという形になっている。
 

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3人のプロジェクトには、それぞれの準備を進めるミッション以外に、関連する攻略目標が紐付けられている。それらをクリアーすることで、ウォーカーの性能を強化するアップグレードに使うポイントが得られる。

『RAGE 2』を全力で楽しむための7つのポイント

 メインミッションのクリアーのことだけを考えるなら単に指示に沿ってプロジェクトを進めて行けばいいし、なんならほぼ初期武器のままでもなんとかなるかもしれない。

 しかし、それでは本作の魅力は半分にも達しない! 積極的に寄り道することで先に書いたようなバカ強い武器と能力を入手し、さらにそれを凶悪にアップグレードしまくったチート級のパワーで「俺(私)ツエー!」と暴れまわってストレスをスーパー発散してこそナンボなのである。

 というわけでここからは、『RAGE 2』を楽しむためのポイントを紹介していこう。日本発売はほんの少し先なのですぐに実践できるわけではないが、どんな感じにプレイするといいゲームなのかもわかってくるはずだ。

ポイント1: ARKを探せ!

 文明崩壊前の技術によって作られた強力な武器やレンジャーだけが使える能力は、すべてARK(アーク)と呼ばれる施設に眠っている。

 そして本作ではストーリー進行による移動範囲や入手アイテムの制限はほぼなく、最初から最強クラスの武器を取りに行ったりすることも理論的には可能(ただし周囲にボス級の敵がうろついているケースもいくつかあるが)。

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ARKに来てみたら敵対勢力同士が大分派手にドンパチ中。ちょっと待ってから漁夫の利をさせていただきました。

 なので、ウェイストランドの荒野に出たらとにかく各地に点在するARKを探せ! ARKの場所は最初期に入手する能力“フォーカス”を使用することで地平線の彼方に見える光柱を追っていけば見つかるだろう。

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この機能を知ってるのと知らないとではかなり違います。

ポイント2: 荒野の交易都市を見つけろ!

 本作では、ARK探索はもちろん、メインミッションの進行やらなんやらでも、広大なオープンワールドを行ったり来たりすることになる。しかし乗り物アリとはいえ、長い距離を毎回移動するのはややダルい。

 そこで使いたいのがファストトラベル。ウェイストランドには中心都市“ウェルスプリング”をはじめ、ガンバレル、オアシス、ドレッドウッドといった交易都市が存在し、これらの場所(+偏屈者のクヴァシル博士の研究所)にはファストトラベルが可能となっている。

 これらの都市ではアイテムや一部アップグレードの購入が可能だし、賞金首のミッションを受けられたり、後述するARKチェストなどのお宝情報もゲットできる。そしてウェイストランドの各エリアにいい感じにバラけていて、あっちこっち行くための拠点として使わない手はない。

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ジャンクとサイバーが混ざった感じがシリーズのテイスト。さらに本作ではネオン色にカラフルに。謎の超エネルギー“ナノトライト”のおかげで照明を点ける余力はある……という設定の世界なのだ。
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廃墟感とかマッドマックス感が好きな人はオススメ。
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ポイント3: 乗り物はガンガン乗り捨ててもオーケー。好きなように乗れ!

 本作では、一度アンロックした乗り物はフィールド上にほぼいつでも呼び出すことができる。非常に安価なコストで呼べるので、“ファストトラベルした先で呼び出し、お目当てのポイントまで移動。クリアー後、クルマに戻るのがめんどいのでその場で召喚”というぐらいの雑な使い捨てをしてもまったく問題ない。

 最初に入手するレンジャー用車両“フェニックス”は、傷ついてもレンジャーが降りてパワーを注ぐと回復するというスグレモノ。さらに冒険を通じて入手できるオートパーツを使うことで、武装や能力をアップグレードできる。もちろんこのフェニックスも呼び出し放題だ。

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フェニックスのアップグレード。シートを射出してハイジャンプで特攻するなんて機能も足せる。

 なお空を自由に飛べるホバー型の乗り物“イカルス”を入手すると、探索の効率が爆発的に高まる。正直、頼りすぎになってしまうほどなので、ダレてきたらクルマやバイクを引っ張り出してきて気分転換してみてはどうだろうか。

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空を飛べる“イカルス”を入手すると行動範囲が一気に増えるだろう。ほぼ抵抗なく自由に飛び回れるので、上空からのARKや交易都市の探索も楽になる。

 ちなみに本作にはレース要素や乗り物でのバトルなども存在するが、そういった要素が苦手な人もいるとは思う。そういう人は……メインミッションで必要な1回のレースを除き、スルーしてオーケー! 車列(コンボイ)を襲撃するとプロジェクト用のポイントを稼げたりもするが、別の手段が用意されているのでそちらで稼ごう。

 また後述するアップグレードで“リリー”のスキルツリーにあるスキルを取ると、メインミッションで手に入る乗り物以外に、パンク野郎たちが乗っているさまざまなイカれた乗り物がアンロック可能になる。出先で見つけた乗り物を交易都市まで乗って帰るだけで以降呼び出し放題になり、オートパーツまで手に入るので、戦闘に余裕が出てきたらぜひ取っておきたいスキルだ。

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「このクルマ持って帰りてぇ!」という人にオススメのアップグレード。
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かっこいいバイクを回収。

ポイント4: 能力アップグレードでガンガン強くなれ!

 本作ではアップグレード項目が非常に細かく用意されており、レンジャーの使う各種“ナノトライト”能力、銃のひとつひとつ、投げ物系の武器や回復アイテム、ウォーカー本人の性能、そして先程書いた愛車フェニックスの装備など、それぞれをパワーアップさせていくことができる。

 二段ジャンプ能力のアップグレードで短時間のホバリングが可能になったり、スキルや武器の影響範囲を広げられたり、アップグレードによって戦いや探索の幅も広がっていくので、冒険がひと段落した時にでもアップグレード項目をじっくりチェックしてみるのをオススメしたい。

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例えばナノライト能力のひとつヴォルテックスのアップグレードでは、浮かしている間の弱体化などを足せる。

ポイント5: 死を恐れるな、ヤバい時こそ前に出て撃て!

 強力な武器と能力を使えるウォーカーだが、基本的に敵地に乗り込んでいくことになるため、多数の敵に囲まれることも多い。集団には、積極的に迫ってくる敵、ロケットランチャーをぶっ放してくる敵、グレネードをガンガン投げてくる敵などいろいろいて、なかなかカオスなことになったりもする。

 回復する方法はいくつかあり、物陰に隠れてダメージを避けるだけでも少量回復するし、能力のフォーカスを使うことでも回復可能。回復アイテムもある(結構いろんな所に落ちているし、アップグレードで自作可能になる)。

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吹っ飛んでいる敵から飛び出している青い欠片が、この下で紹介しているフェルトライト。取ると回復できる。
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実は複数の機能がついているフォーカス。メインはエリア内にいる敵の透視。

 なのでヒットポイントがモリモリ減ると思わず撤退したくなることもあると思うが、そんな時にこそ一歩前に出て暴れてみるのをオススメしたい(もちろん難度と腕前と状況によっては下がって立て直した方がいいが)。

 理由は3つある。まず、本作では敵を倒すと“フェルトライト”と呼ばれる青い欠片をばら撒くのだが、これを取ることでもヒットポイントを回復できるのだ。

 そしてもうひとつ、能力のひとつ“オーバードライブ”を使うことでも少量の回復が可能(アップグレードで増強可)。オーバードライブでは攻撃力が上がり、武器の挙動自体も変化するので、殲滅力は大幅にアップする。もちろんそれで倒した敵の落としたフェルトライトを拾えばガンガン回復もできるというワケだ。

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オーバードライブを使い惜しみしなくなってからが本番。スキルはガンガン使っていこう。

 そして、どうしても回復が間に合わなかったとしても、まだ諦めるのは早い。レンジャースーツには復活能力が含まれており、指定されたボタンを押すミニゲームをクリアーすれば、周囲に衝撃波を放ってひるませるとともに、少量の回復を受けつつ戦闘に復帰できる。

 とまぁ、このように超人バトルを挑んで前に出て失敗しても再チャレンジできるような設計になっているので、恐れず一歩前に出てガンガン撃ちまくろう。

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復活ミニゲームは、示されたタイミングに合わせてボタンを押すだけ。

ポイント6: 思いついたらどんどんコンボを狙え!

 本作の武器や能力はそれ自体がユニークなギミックとして設計されていて、組み合わせることでコンボのようにシナジーを発揮する。

 例えば“ヴォルテックス”は発動した先の敵を打ち上げるという能力で、武器のスマートロケットランチャー(うまく使えばボス級の敵も瞬殺する最強武器)はターゲットした目標にマイクロミサイルを何発も打ち込む。これを組み合わせると、空中に打ち上げて無力化した敵を一方的に爆破するという凶悪コンボになる。

 あるいは、撃ち込んだ物に引力を発して飛ばせる特殊マシンガン“グラヴ・ダート”と、フォーカスのアップグレードで爆発物の任意爆破能力を足すと、“敵に向けて飛ばした爆発物をフォーカスで爆破”という、グレネードいらずなコンボが完成。

 このように、武器や能力、アップグレード、そしてシチュエーションによって、チート級のスーパープレイが可能となる。先程書いたように積極的に暴れまわることにメリットがあるシステムなので、ナイスなアイデアがひらめいたらぜひ実行に移してみるといい。なぁに、失敗しても大して損はない!

ポイント7: ARKチェストなどを漁れ、漁りまくれ!

 アップグレード項目が多彩なことはすでに書いたが、実はひとつ問題があって、各項目の強化・アップグレードに必要なポイントやアイテムは結構分かれている。

 特に欠かせないのが“ARKチェスト”から得られるアップグレード用アイテムの数々だ。ARKチェストは全土に点在していて、敵の拠点の何気ない場所に置かれていることもしばしば。

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ARKチェストの回収はマスト。

 そこでARKチェストを見逃さないための方法をお教えしよう。ARKチェストから手に入るもの以外は関連するアクティビティ(プロジェクトと関連した拠点の攻略など)と具体的に紐付いていることが多いので、割となんとかなる。

 まず、フィールドを探索中に新たな攻略可能ポイントを発見すると、そこにあるARKチェストや、お金やフェルトライトなどが手に入るストレージコンテナ、各種情報やバックストーリーが読めるようになる“データパッド”(クヴァシル博士のプロジェクトポイントも入る)の個数が示される。これは重要だ。

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攻略可能なポイントでは、そのタイプ、難度、メイン目標、そのエリアに置かれている回収物のリストなどが示される。

 しかし、これだけでは具体的な場所まではわからない。最初のうちは、敵を全員倒して静まり返った廃墟で「ねぇよ!」と探し回ることもあった。

 だが、実はアップグレードでARKチェスト・ストレージコンテナ・データパッドなどの距離に反応するトラッカー機能を追加できる。具体的な場所までは示してくれないが、圧倒的に探しやすくなるので、特にARKチェストのものは絶対にアンロックするのを推奨したい。

 そして先にちょっと書いたように、ARKチェストのあるエリアの情報を売る商人も存在する。手詰まった時や、なんとなくランダムな場所に行きたい時などは購入してみるのも手だ。

好きなことを好きなようにやれ!

 というわけで本作、基本的にやっている事と言えば銃を撃つか乗り物をかっ飛ばすかの2択なのだが、どこでどうやるかに面倒な制約がかけられていない。

 これは広大なバカFPSの遊び場なのである。パンク野郎の拠点に戦車で乗り付けてふっ飛ばしてもよし、空からいきなり襲撃してもよし、道なりに走るのがめんどくさければ飛べばいい。前のめりに、そして好きなように楽しんだ者勝ちだ!

 筆者は探索&襲撃が好きなので、クリアーまでに戦闘チャレンジ型のアクティビティ“モンスターバッシュTV”やレースは必要な時しかプレイしなかったし、コンボイ襲撃も一回しかやらなかったが、何も問題なかった。日本発売の際には、みなさんも好きなように好きなことをやって暴れていただきたい。

 ちなみに本作はエンディング後もプレイ可能で、引き続き荒野を放浪できる。アップグレードが結構余ってるので、強化しまくったフェニックスでコンボイ襲撃してみようかな、と思う次第だ。

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ちなみにフォトモードがついているので、いい感じにアングルを弄ったり加工したスクリーンショットを撮れる。
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フォトモードで交戦前の敵が遊んでいるのを撮ることもできる。
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『フォールアウト』シリーズっぽいオブジェクト配置芸。ここで一杯飲んでたんだろうなぁ。
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ナイスサイバーパンクモヒカン!