岐阜県・柳ケ瀬商店街にて実施される、ゲームを中心としたポップカルチャーイベント“全国エンタメまつり(通称:ぜんため)。立ち上げから関わるキーマンたちにインタビュー!

第3回ぜんため、2019年8月3日(土)~8月4日(日)開催決定!

 岐阜県・柳ケ瀬商店街にて実施される、ゲームを中心としたポップカルチャーイベント“全国エンタメまつり(通称:ぜんため)”。今年で3度目の開催を迎える同イベントについて、第1回より携わり続けているキーマンたちに、今回の見どころなどを直撃した。

新川宗平(にいかわそうへい)

日本一ソフトウェア代表取締役社長

石川勝久(いしかわかつひさ)

タイトー・ZUNTATAリーダー

濱田 倫(はまださとし)

ハムスター代表取締役社長

――今年で“ぜんため”は3度目の開催となりますが、2017年の初開催時を振り返ってみると、当時はどのような反響がありましたか?

新川第1回の来場者数は25000人でした。

 第1回のときは「同日の夜に開催される、長良川花火大会目当てのお客さんが多いだろうな」と思っていたのですが、いざ開催してみたら、全国から大勢のゲームファンが駆けつけてくれて、ゲームのイベントとしてもうまく形になったと思っています。

 昨年の第2回では、来場者数も30800人に増えましたし、この調子で、さらに認知度を広めていきたいですね。

2017年に行われた第1回ぜんための様子は以下の関連記事をチェック!

2018年に行われた第2回ぜんための様子は以下の関連記事をチェック!

――第1回の時点で、早くも手応えを感じられたわけですね。

新川とはいえ、実際に開催するまでは不安が大きかったです。開催当日になって、各ブースに行列ができているのを見て、ようやく安堵したことを覚えています。

――不安は杞憂になったと。濱田さんと石川さんも第1回から参加されていますが、ぜんためにはどういった感想をお持ちですか?

濱田めちゃくちゃ楽しいですね。仲のいいタイトーさん、SNKさん、HORIさんといっしょに参加させてもらっていますが、ずっと修学旅行のノリなんですよ。ですので、仕事というより、遊びに行っているという感覚ですね(笑)。

 それと、弊社のゲームをプレイしてくださるユーザーの皆さんとお会いして、いろいろとご意見を聞かせていただける場としても、非常に貴重な機会だと思っています。

―― ユーザーからの生の声を聴いて、今後のタイトルリリースの参考にされることも?

濱田そうですね。中京圏のゲームファンの方が大勢来られるので、そこで感想や要望をおうかがいし、参考にさせていただいています。

 弊社は、過去の名作を移植展開する“アーケードアーカイブス”が主力ですので、おもしろいアイデアがあれば、すぐ横のタイトーさんやSNKさんに相談して''、その場で企画会議を始めたりもしますね。
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石川僕は、濱田さんに誘ってもらって参加させていただいたのですが、ZUNTATAとしては、それまで首都圏以外の場所でライブを開いたことがほとんどなかったので、「ほかの都市でライブをしたら、どんな反応が返ってくるのだろう?」という点に興味がありました。

 もちろん、自身の好奇心だけではなく、企画書を拝見して、新川さんの力の入れようもヒリヒリと感じられたので、これはおもしろそうだと思い、出演をお引き受けしたんです。

――実際にやってみて、いかがでしたか?

石川第1回には、ZUNTATAから僕ひとりで参加させていただいたのですが、暖かく迎え入れていただきました。ゲーム音楽の生演奏が珍しかったようで、本当に大勢の方がステージに集まってくださって。あんなに喜んでいただけたライブはひさしぶりだったので、僕自身も気持ちよく演奏できました。

2018年ZUNTATAステージの模様。

――商店街のど真ん中でライブや生放送をすること自体、相当珍しいと思うのですが、集まったお客さんはやはり、コアなゲームファンが多かったのでしょうか?

新川そうですね。各メーカーさんのことが好きなファンの方を始め、「いろいろなゲームを見て回りたい」という意識の方も大勢いらっしゃっていました。中京圏はもちろん、ほかの地域から来られた方も多かったようで。

 どなたも「せっかく岐阜まで来たのだから、お土産をたくさん買って帰りたい」という意識が強かったようで、お土産需要の高さにはとにかく驚かされました。

濱田どのブースも、物販コーナーはあっという間に売り切れになっていましたね。

新川私も去年、個人的にいろいろ買わせていただきましたが、買ったその場で、著名なクリエイターにサインをしてもらえるのがうれしかったです(笑)。このように、お客さんとメーカーの距離が近いところも、ぜんためならではの魅力のひとつだと思うのですが、おふたりはいかがですか?

濱田たしかに、距離の近さは特筆すべきポイントですね。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE )ジャパンアジアリージョンオフィスの盛田厚プレジデントや、SIEワールドワイド・スタジオの吉田修平プレジデント、サイバーコネクトツーの松山洋社長といったゲーム業界の大御所たちが、ふつうにそこら辺を歩いていらっしゃるんですよ。

 まるで、休日に商店街で買い物をしているお父さんのような感じで、お客さんとゲームの話で盛り上がっていて。こんな光景が見られるイベントは、ぜんため以外になかなかないと思います。

新川皆さん、お忙しいのに前日から現地に入っていただいて。2日間ともイベントに参加してくださるんです。いっしょになってぜんためを盛り上げようとしてくださるお気持ちが本当にありがたいですね。

石川お客さんに関しては、ゲームファンだけではなく、家族連れが多かったのも印象的でした。

 「おもしろそうなことをやっているみたいだから覗いてみよう」といった感じで、お父さんたちが小さいお子さんといっしょに、いろいろ見て回りながら「懐かしいな」、「このゲーム、昔遊んだな」と言って楽しまれていて。ステージで『電車でGO!』のテーマソングを演奏したところ、いっしょに口ずさんでくださる方も大勢いらっしゃいました。

新川花火を目当てに来られたお客さんにも、「昼間はこんなイベントもやっているんだ」と興味を持っていただいて。わずかな時間ではありますが、そこでゲームの楽しさを知っていただけたらいいな……と。

2019年の目玉はeスポーツ! 初心者も楽しめる大会を開催

―― 第1回、第2回と開催されて、商店街の反応にも変化はありましたか?

新川この2年で大きく変わりましたね。商店街の皆さんはゲームに精通されているわけではないので、第1回のときはイベントの内容について、いまいちピンと来ていない方が多かったように思います。

 けれどもフタを開けてみたら、いままで見たことがないくらい、大勢のお客さんで商店街がにぎわって。和菓子屋さんや飲食店の方が「若いお兄ちゃんが団子をたくさん買ってくれた」とか、「ランチだけで、お米が全部なくなっちゃったよ」と仰っていて、たいへん喜んでいただけたのが印象的でしたね。

 昨年は“ぜんため4色だんご”や、“ぜんためG-SHOCK”というコラボ商品も作っていただいたので、第3回でもそういった展開ができるといいなと思っています。

ぜんため4色だんご
ぜんためG-SHOCK

――第3回の目玉となる企画は、何かすでにお決まりですか?

新川現在調整中のため、詳しいことは言えないのですが、やはり各メーカーさんが持ち込んでくださる最新ゲームが目玉になると思います。それと今回は、実行委員会としてはeスポーツの大会にも力を入れたいと思っていて、ただいま着々と準備を進めています。

――eスポーツですか! どのような内容を想定されているのでしょう。

新川やはり地方ですと、都心に比べてeスポーツの認知度自体がまだまだ低いです。ですので、お子さんからお年寄りまで、幅広い層に「eスポーツってこんなに楽しいんだ!」とご理解いただけるような、身近に感じていただける展開を考えています。

濱田ハムスターブースでは昨年、『餓狼伝説SPECIAL』の試遊ブースを設置していたのですが、そこになんと、世界大会王者の方が遊びに来られたんですよ。

 初めて格闘ゲームをプレイするお子さんと、世界王者が同じステージで戦うということも起こりえる。こんな構図が見られるのも、“ぜんため”ならではのおもしろさですね。

新川一般的に言われるeスポーツの大会ではあまり見かけないスタイルかもしれませんが、ぜんためにおいては、レースゲームのタイムアタックや、シューティングゲームでスコアを競う…… といった形でも大会を開こうと考えています。少し気軽な、入りやすい形で興味を持っていただくことが、ゲーム人口の増加にもつながると思うんですよ。

―― ゲームになじみのない人でも、ふらりと立ち寄って参加できるかもしれませんね。

新川ワールドワイドで展開しているゲームや、最新のFPSタイトルだけでなく、昔みんなで遊んだようなゲームもたくさん揃えたいですね。前回は『くにおくん』シリーズの大会を開催したのですが、商店街の会長やご当地アイドルまで入り乱れて、かなりカオスな展開になりました。

 そうしたにぎやかな感じも、ぜんためらしさかなと思っています。

ゲームの力で街を活性化 ゲームトキワ荘計画とは!?

――SIEさんは第1回から出展されていて、第2回には任天堂さんも参加されて。年々注目度が高まりつつあるぜんためですが、今年も何か、サプライズはあるでしょうか?

新川第3回でも、SIEさんを始め、複数のメーカーの出展が決定済みです。SIEさん以外のメーカーさんに関しては、まだ正式には発表できませんが、確定次第、順次公開していきますので、どうぞご期待ください!

――続報の発表、楽しみにしています。ちなみに、ぜんためでは、大手メーカーだけではなく、インディーブースも大きな会場が用意されていて、インディーゲームの制作者たちも多数出展されていますよね。

新川はい。例年通り大手メーカーと同じかそれ以上の規模で、インディーゲームの出展ブースも用意したいと思っています。濱田さんのお言葉にもありましたが、第1回を開催したときから、「ぜんためを通して街の活性化に貢献したい」という気持ちがあって。

 インディーゲームの開発は、場所を問わず、しかも少人数で、どこでもできるところが強みだと思うんです。その一方で、商店街の方にお話を聞くと、店舗が入らず空き家になっている建物もあるそうで。そうした空き部屋を安く貸し出して、インディーのメーカーさんに入居してもらえないか? と考えています。

 部屋だけでなく、設備なども賃貸で提供し、よそから移住しやすい環境を作り出し、クリエイターたちにどんどん来てもらえないかと。かつて、若いマンガ家たちが同じアパートに多く居住していた“トキワ荘”のインディーゲーム版みたいな、おもしろい環境が築けると思うんですよ。

 もちろん、インディーだけではなく、メーカーさんにも岐阜オフィスとして使っていただけるとありがたいので、ご興味のあるメーカーさんがいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください(笑)。

――これからの展開も楽しみな計画ですね。ほかにも皆さんのあいだで、お互いに「これをやってほしい!」というご意見はありますか?

濱田僕はやはり、ZUNTATAのライブの内容が気になります。オープニングセレモニーだけだともったいないので、ぜひ、別枠でライブステージもやっていただきたいです。

新川オープニングセレモニーでは1曲ぶんの時間しかないので、それ以外の時間帯でたっぷり演奏していただけるステージを別途ご用意しますね。

石川さすがに1曲で帰るわけにはいかないですよね(笑)。少なくとも、4~5曲は演奏させていただきます。初出しになる曲も用意していますので、どうぞお楽しみに!

新川さまざまなゲームの初出し情報や限定グッズ、ぜんため会場で初めて体験できるプレイアブル出展が満載になるように、各メーカーさんにはお願いしていますので、そちらにも注目していただけますと幸いです。今年もぜひ、ぜんために遊びに来てください!

ゲーム芸人フジタ、SNK、HORIからも熱烈なコメントが到着!

ゲーム芸人フジタさん

 2017年の第1回から、ステージの総合司会として参加させていただいている“ぜんため”。

 第3回の開催決定を世界で一番よろこんでいます! さらに、今年も総合司会をやらせていただけることになりました! 

 1年前から勝手にスケジュールを空けておいてよかったです! すっかり夏の風物詩となったぜんためで、今年も燃え尽きるまで全力でがんばります! は~い、ぜんため~ぜんため~!!

SNK伊藤誠氏

 第3回ぜんため開催決定、うれしく思います。当然、SNKは今年も出展させていただきます! 

 弊社は第1回から参加しておりますが、開催を重ねるたびに、街とエンタメの親和性や来訪者の熱気が上がっているように感じており、出展側としても非常に楽しみな年中行事になっています。

 今年は当社の最新作『SAMURAI SPIRITS(サムライスピリッツ)』を始め、楽しく遊んでもらえるものをご用意したいと思いますので、ぜひ“ぜんため”にお越しください!

HORI植木健太氏

 第3回開催決定おめでとうございます! 第1回から参加させていただきましたが、地域の皆様と完全に融合された、いままでにないイベントで最高に楽しかったです!

 ふだん、ゲームをあまりプレイされないであろうお客様が「これ、楽しそう!」とお話されながらゲームを楽しんでいる様子を見ると、このイベントがきっかけで多くのゲームファンが生まれているのだと実感できました。

 第3回もいまから楽しみです!

2018年 ぜんため 第2回の風景

 昨年行われた“ぜんため 第2回”の風景を写真でいくつか紹介する。現地に行ったことがない人も、そのアットホームな雰囲気を感じてみてほしい。

各メーカーブースでは、最新作の試遊や趣向を凝らした内容が用意されている。
痛車の展示も。
出展者も来場者もたくさんで、インディーブースは大盛況!
ハムスターブースでは生配信も行われていた。