声優・夏川椎菜さんのソロイベント“平成31年度 417の日”。アルバム発売日に行われたイベントは、カバー曲あり、新曲ありの盛りだくさんの内容に。

アルバム発売日にソロツアーも発表!

 2019年4月17日、千葉県の習志野文化ホールにて、ソロアーティスト、そして、ユニットTrySailとしても活躍する、声優・夏川椎菜さんのソロイベント“LAWSON presents 平成31年度 417の日”が開催された。

 夏川さんの名前にかけた“417(しいな)の日”のイベントは、過去にも開催されていたが、今回は夏川さんの1stソロアルバム『ログライン』の発売日という、さらに特別な日。ファミ通.comで以前行った『ログライン』のインタビューで、夏川さんが「おおふざけしていい日なので、存分に悪ふざけをしてやりたいと思います!」と語ったように、悪ふざけ(?)あり、歌あり、サプライズありの、盛りだくさんのイベントとなっていた(『ログライン』のインタビューは下記から)。

 イベントは、ホラー映画のようなティザー映像からスタート。狂気を感じさせるような映像ながら、要所要所に挟まれる文言の中に「あいつの悪ふざけを止めろ!」というものがあったりと、会場が笑いで盛り上がる中、夏川さんが曲のイントロとともに登場。

 1曲目は、「シャボン玉」のカバー。黄色のサイリウムで染まった会場は、サビの「♪愛する人は」になると“417だけー!”と絶叫するなど、イベントがスタートしたばかりとは思えない一体感を感じさせる。

 曲が終わり、MCでは「皆さんの愛、受け取りましたー! 417でーす」と夏川さんが挨拶すると、会場からもいつもの愛称“ナンス”ではなく、“417ー!”と歓声が起こる。夏川さんは、これまでの“417の日”のイベントと比べると、アルバムの発売日でもあることから、3倍のキャパシティになっていることを伝えつつ、このイベントについて“毎年、悪ふざけを全力でやるというイベント”、“最初の映像から悪ふざけをさせていただいた”と冒頭の映像にも触れつつ、“417の日”恒例のカバー曲を続けて披露していく。

 カバー曲2曲目は、先日発売された夏川さんの1st写真集“ぬけがら”にかけた、「ぬけがら」。そして、3曲目は「難しいから避けてきた」と話す「丸の内サディスティック」。

 2曲を見事に歌い終えた夏川さんは、「丸の内サディスティック」について、「あんまり私が歌ったことのない歌だったけど、こういうのも歌って幅を広げていきたいなと思います」とホッとした様子。

 そして、話題は発売日当日の1stアルバム『ログライン』へ。「初めてにして最高のアルバムができたなと思います」と自信を見せる夏川さんは、今回のアルバム制作の過程で、トラックダウン(編注:楽曲のバランスを調整する、レコーディングの仕上げ)などにも参加して、作曲家、作詞家、編曲家、ミックスのエンジニアなど、いろいろなクリエイターに会う機会があり、非常に勉強になったと話す。

 また、夏川さん自身はインタビューなどで、自分の楽曲に込めた想いを話す機会があるものの、前述のクリエイターの想いをお客さんに届ける機会があまり多くないということで、今回、『ログライン』に関わったクリエイター(夏川さんいわく“夏川ファミリー”)にインタビューを行い、その映像をお届けすることに。映像インタビューに登場した方々は、下記のメンバー。

  • ワタナベハジメ(「パレイド」、「ナイモノバカリ」、「イエローフラッグ」、「キミトグライド」作詞)
  • SHIBU(「シマエバイイ」作詞、作曲、編曲)
  • 田中秀典(「ラブリルブラ」作詞、作曲、「ファーストプロット」作曲)
  • 川崎智哉(「チアミーチアユー」編曲)
  • 417P(夏川椎菜総合プロデューサー)

 パンダのきぐるみ(?)を着た、417Pから「チアミーチアユー」のタイトルが語られると映像はいったん終了。『ログライン』の楽曲「チアミーチアユー」が歌われる。「いっしょに歌ってねー!」と夏川さんが会場に語りかけ、サビの部分などでは会場全体でクラップが行われるなど、一体感を味わえる盛り上がりに。楽曲が終わると、再び映像インタビューへ。つぎの映像に登場した方々は下記のメンバー。

  • 菅原 拓(アルバム『ログライン』サウンドプロデューサー)
  • 大里正毅(アルバム『ログライン』エンジニア)
  • 山田竜平(「パレイド」作曲、編曲)
  • 川口圭太(「ラブリルブラ」 編曲、「ファーストプロット」編曲)
  • かどしゅんたろう(「ステテクレバー」、「イエローフラッグ」ドラムス)
  • 417P(夏川椎菜総合プロデューサー)

 つぎの曲は、激しいドラムの音色に合わせた縦ノリで、会場中のジャンプでスタートした「ステテクレバー」。サビのたびに、会場中の黄色いサイリュームが縦に揺れるジャンピングで、大きな盛り上がりを見せる。

  • 高阪昌至(「キミトグライド」作曲)
  • 清水哲平 (「キミトグライド」 編曲)
  • HAMA-kgn (「ステテクレバー」、「イエローフラッグ」編曲)
  • 417P(夏川椎菜総合プロデューサー)

 黄色い旗を持ちながらインタビューに答える417Pが紹介した曲は、予想通り(?)「イエローフラッグ」。夏川さんは「イエローフラッグ」を熱唱すると、続けざまにアルバムの表題曲と言える「ファーストプロット」を披露する。曲の終わり際には、「最高の“417の日”になりました!」と観客に感謝の言葉を伝えて退場。

 イベントも終了か……と思いきや、インタビュー映像の続きが流れ始める。

  • 夏川椎菜(アーティスト)
  • 松井祥子(アルバム『ログライン』ヘアメイク)
  • 黒正憲司(MV「ファーストプロット」クリエイティブディレクター)
  • 夏川椎菜(アーティスト)

 「歌詞カードの最初のページにも書いてありますが、ワガママな自分を見つけて、ワガママをいろんな人に聞いてもらって、夏川が好きな自分を見つけられて。その夏川に対して真剣に向き合うことができたアルバムだなと思います」。夏川さん自身が『ログライン』について語り、映像はエンドクレジットへ。

 ……しかし、エンドクレジットの終わり際に突如映像が乱れ、夏川さんのナレーションとともに公開されたのは、“夏川椎菜 初のソロライブツアー開催”のお知らせ! 夏川さん初のソロライブ、しかも、ツアーということもあり、会場は歓喜の渦に。そんなツアーの日程は下記の通り(詳しくは下記の記事を参照)。

夏川椎菜 1st Live Tour プロットポイント
9月25日(水)千葉 千葉県文化会館
9月29日(日)東京・中野サンプラザ
10月6日(日) 東京・中野サンプラザ
10月19日(土)愛知・フォレストホール
11月23日(土)大阪・岸和田市立浪切ホール 大ホール

 夏川さんいわく、「今回は時間がなくて公開しきれなかったアルバムの新曲たちとか、これまでに発売してきたシングルの曲とかを歌うはず。きっと」とのこと。「今日でわかったでしょ。夏川のソロ曲めっちゃ盛り上がるんだよ!」、「つぎのライブで皆さんで盛り上がりましょう!」と語るように、今回の“417の日”はアルバム発売日ということもあって、事前にじっくり聞き込むことができなかった人たちも、このライブツアーまでにはじっくり聞き込んで参加できるはずだ。

 そんなサプライズ告知を経て、ラストのMCへ。「“417の日”、来年もあるかまだわかりませんが、私は死ぬまで(この日のスケジュールを)キープしているんで、皆さんもキープしておいてください(笑)」と語り、最後に417の日恒例の合言葉「417の日、バンザーイ!」を会場全体で行い、夏川さんはステージの端から端へ、会場中のファンに手を振って退場。イベントは幕を閉じた。

 アルバムの発売当日ということもあり、ミニライブに近い構成だった“平成31年度 417の日”。しかし、冒頭の映像に始まり、要所要所での“悪ふざけ”を見せつつ、“夏川ファミリー”へのインタビューを通じて、夏川さん、そして、周囲のスタッフのクリエイティブへの想いを伝えるという、夏川さんのこだわりが詰まったイベントになっていたように思う。

 そして、ラストにはファン待望のソロライブが、いきなりのツアーという形式で実現。笑いに始まり、楽曲に大きな拍手を贈り、そして、ツアーの発表に喜びを爆発させる。1時間強のあいだに、ファンは感情を大きく動かされたことだろう(記者はそうだった)。そんなイベント、そしてアルバムを経て迎える初のソロツアーはどんなこだわりを見せてくれるのか、いまから楽しみだ。