あせとんはどこへ行ったのか。彼女は無事なのか。生死すら不明な彼女の一連の流れを追う。

※本記事に挿入されている動画には、一部過激なシーンがあります。ご注意ください。

 『極限脱出』シリーズを始め、多数のアドベンチャーゲームを手掛けた鬼才・打越鋼太郎氏が、ディレクション、シナリオライティングを担当する新作アドベンチャーゲーム『AI: ソムニウム ファイル』(2019年7月25日発売予定。機種はPS4、Nintendo Switch、PC。メーカーはスパイク・チュンソフト)。

 本作は、現代の東京を舞台に連続殺人事件を追う刑事を描く、本格アドベンチャーゲーム。『ファイアーエムブレム 覚醒』や『ノーモア★ヒーローズ』などで知られるコザキユースケ氏がリードキャラクターデザイナーを担当している。

 そんな本編とは別に、本作ではプロモーション施策として、登場するキャラクターのひとり、左岸イリスが、ネットアイドル“あせとん”こと“A-Set”として、Vtuberの活動を行ってきた。

 歌とダンスを披露するMVの公開を始め、好きなお菓子の紹介など、Vtuberらしい活動を行ってきたあせとん。動画の中で“ウジャト開眼”(ウジャトの目。“すべてを見通す知恵”などと称される、ホルス神の左目のこと。詳しくはあせとんの動画にて)や、「この配信は、悪の秘密結社にさらわれない限り、これから毎週続けていきますからね」といった怪しい発言はありつつも、基本的にはかわいらしい内容で動画投稿を続けていた。

 だが、2019年2月20日に投稿された動画あたりから、怪しいノイズが乗るようになる。彼女が“NAIXATLOZ(ナイカトロッズ)”(通称“NAIX(ナイクス)”。あせとんいわく、悪魔神的な秘密結社)の話をし始めてから、明らかに動画の本来の演出と異なる不気味なメッセージが入り始めたのだ(下記動画の03:30あたりから)。

 視聴者に不安を感じさせる内容になりつつも、あせとんは活動を続け、2019年3月6日の動画では、サンフランシスコのGDCでリポートを務めることになったという、現実にリンクした展開を見せ始める。

 GDCで『AI: ソムニウム ファイル』の詳細発表か、とファンは喜んだだろう。そして、ファミ通.comでもお伝えしたように、実際に『AI: ソムニウム ファイル』の詳細は発表された。だが、そこにあせとんの姿はなかった。正確に言うならば、詳細とともに公開されたPVの中に左岸イリスの姿はある。しかし、リポーターとしての彼女ではなく、また、彼女の映っているシーンはいつのものかわからない。

 GDCの開催一週間前にあたる2019年3月13日に、あせとんのTwitter(@a_set_on)に文章のないYouTubeのURLだけが書かれた投稿が行われた。その動画は、あせとんの部屋と思われる場所を映し続けた約1分間のもの(途中で映像が乱れ、飾られている絵が傾くといった変化が起こる)。

 映像は、カメラのバッテリー切れで終わるが、最後にノイズのような乱れた映像の中に一瞬、地図が映る。これは、GDCの会場マップと思われる。謎に包まれた動画だが、動画の説明文には縦読みで「みるな」という文字が……。

 そして、2019年3月21日。あせとんのTwitterアカウントは、再びYouTubeのURLを投稿。そこには左目を失ったように血を流したまま横たわったあせとんと、シロクマのようなものが映り込む。あせとんは一切の身動きを取らず、シロクマは高速回転する大型円形ノコギリを彼女の身体の中央目掛けて、動かし始める。

 途中で映像が乱れてしまう(レンズも汚れてしまう)ため、何が起こったのか詳細はわからない。ただ、あせとんの身によくない何かが起こったこと、シロクマがカメラを止めたであろうといった予想はできる。なお、動画のタイトルは“AI”をもじった“【閲覧注意】fAInal SOMNIUM”。その名の通り、彼女の動画投稿は“ファイナル”となるのか?

 そんなあせとんの足取りをつかむのに参考になるアカウントがふたつある。

 ひとつは、彼女のプロデューサーを務める打越鋼太郎氏の英語アカウント(@Uchikoshi_Eng)。もうひとつが、あせとんの一番のファンを自称する“応たん”(英語名は“Mato”)のアカウント(@Ota_Matsushita)だ(こちらも英語アカウント)。

 応たんは、『AI: ソムニウム ファイル』のキャラクターで、あせとんの“#02”の動画に出演。彼女への熱すぎる想いを語っている。彼はTwitterで、あせとんへの想いを語りつつも、あせとんの部屋が一定時間映し出された動画以降は、彼女を心配しコンタクトを試みたり、彼女の足取りを追うようなツイートをしたりと、積極的な捜索を行っている。

 打越氏は、英語アカウントでGDCへの出席に合わせてサンフランシスコであせとん(英語名は“Tesa”)を探すことをツイート。街中を探し回る姿や、 彼女に似た人を見かけたと興奮気味のツイートをしていた。だが、一方で「みんなが言っている映像とは何? どこで見られるの?」と映像の存在に触れるツイートも(打越氏は、あの映像を見ていない?)。

 その後、捜索を続ける応たんは、彼女につながると思われる謎の暗号などをツイートしつつ、彼女がいると思われる場所の写真を投稿した。

 彼が見つけた場所は“沖浦水産”(と読める)の冷凍倉庫。あせとんの事務所の社長であり、彼女のデビュー曲『虹ノ矢ハ折レナイ』の作曲を担当したのは、沖浦連珠。同じ名字のようだが、何か関連性が……? そして、彼がその倉庫内で見つけたものは、横たわったあせとんの側にあった回転ノコギリだった。彼は、下記の「クソッ、彼女はどこなんだよ!」というツイートを最後にツイートをしていない。

 それから3日後。打越氏は、英語アカウントで下記のツイートを投稿。GDCが行われたサンフランシスコからすでに帰国をしているようだが、あせとんの行方、彼女に何が起こったかはわからなかったようだ。一方で、彼女を心配する人には、「つぎの水曜日に彼女のYouTubeをチェックしてください」とのコメントも。

 打越氏が予告するものは何なのか。打越氏も関与しているのか。つぎの水曜日(日本時間かアメリカ時間かは不明)、彼女の行く末はわかるのか……?