かつて『Duke Nukem 3D』など往年のオールドスクールFPSをリリースして一時代を築き、近年もそのゲームエンジンであるBuild engineを使った新作『Ion Maiden』を発表するなど、インディースタイルにシフトして精力的に活動する3D Realms。
本日その最新作として新作FPS『WRATH: Aeon of Ruin』が発表された。2019年夏にまずPC/Mac/Linuxで配信予定で、海外ではプレイステーション4/Xbox One/Nintendo Switch向けの家庭用ゲーム機版が2020年に発売予定となっている。
先に書いたように『Ion Maiden』ではBuild Engineを使っているのだが、なんと今度は1996年に発売されてフル3DのFPS体験を確立した初代『Quake』のエンジンを採用。
当然今の環境で動くように弄られているとはいえ年代物のエンジンなため、3Dモデルはカクカクのローポリゴンで、テクスチャーはガビガビという汚さ。だがそれでいいのだ。
ちなみに本作には、当時を知らないとあんまり伝わらないだろうソフトウェアレンダリングモード(※)まで存在する。(※CPUだけで描画計算を行うモード。当時まだ新しかった3DグラフィックカードがないPCでもFPSを遊べるように用意された)
ゲームは3つのハブエリアに接続された全15面構成になる予定で、武器は9種類あり、それぞれ複数のモードを持つという(当時で言うところのAlt-Fire)。
そしてシングルプレイのキャンペーンモード以外に、最大4人の協力プレイモードとマルチプレイ対戦も搭載予定。なお開発は3D RealmsとKillPixelによる共同開発で、パブリッシングは3D Realmsとロシア系の中堅パブリッシャー1C Companyの共同パブリッシングとなっている。