2019年2月2日、3日に行われた、声優、歌手として活動する今井麻美さんの20thシングル『Believe in Sky』の発売記念イベントの模様をお届けする。

 声優、歌手として活動する今井麻美さんの20thシングル『Believe in Sky』の発売記念イベントが、2019年2月2日にアニメイト横浜、2月3日にAKIHABARA ゲーマーズ本店にて開催された。本記事では、そのイベントの模様をお届けする。

アニメイト横浜

 アニメイト横浜で行われたイベントでは、開演に先駆けて、今井さんの公式宣伝大使のジョイまっくすポコさんが前説を行っていると、なんと今井さんがステージ横にある出演者用の入場口ではなく、客席側の入場口から登場。しかも、そのまま客席の最後列まで歩いていき、ファンの横に座るという予想外過ぎるスタートとなった。

ジョイまっくすポコさん

 ステージに到着すると、今回が今井さんにとって2019年初のイベントということで、「明けましておめでとうございます」と元気に挨拶。そして、さっそく『Believe in Sky』の話題に。まずは、1月28日から2月3日まで東京都内を走行していたADトラックについて。イベント前日にトラックにサインをすることも兼ねて、実際に走っている様子を見たという今井さんは、「遠くからでも私の歌が聞こえてくるのは、不思議な感覚ですね」とコメント。

 また、今井さんのADトラックが走行するのは、19thシングル『World-Line』に続き、2回目ということで、「『World-Line』のときは、ドヤ顔をしていて見ても私だと思わなかったので、ぜんぜん恥ずかしくなかったんですけど、今回はさすがに素に近い写真なので恥ずかしいのかな? と思ってました。でも、実際に近くとで見ると大き過ぎてよくわからないので、恥ずかしくなかったです(笑)」と本音を語り、観客を笑わせた。

 ちなみにADトラックは業界関係者からの目撃情報も多いらしく、「私が声優として初めての仕事でごいっしょさせていただいた、緒方恵美さんが私のトラックをツイートくださっていて、ドラマチックだなと思いました」とうれしそうに語っていた。

イベント終了後、秋葉原にて撮影したADトラック。通称ミンゴス号。

 そんな今井さんは今年で声優活動20周年、歌手活動10周年を迎える。歌手活動をスタートした、10年前はファンの顔と名前をバッチリ覚えていたという今井さんだが、最近はファンが増えたことに加えて、サイン会やお渡し会のような会話のできるイベントが減っていることもあり、顔と名前が一致しないファンも増えてきているそう。

 サイン会の中でも、2009年に行われたPCゲーム『ソルフェージュ~La finale~』の発売記念イベントでは、サインだけではなくファンの似顔絵をいっしょに描くという珍しいイベントだったことから、とくに印象に残っているとのこと。しかし、「顔と名前をいっしょに描いたから、すごく(ファンの顔と名前を)覚えられたんですよね」と自信満々に振り返る今井さんだったが、そのイベントに参加していたファンから「あのときは名前は書かなかった」と指摘が入るという、まさかの展開に会場は笑いに包まれた。

※『ソルフェージュ~La finale~』の発売記念サイン会のリポートはこちら(https://www.famitsu.com/pcent/news/1229383_1341.html) 古い記事のため、PCでのみご覧いただけます

 再び『Believe in Sky』の話題に戻り、続いてはジャケットやMVの撮影秘話が語られた。通常版の裏ジャケットは、今井さんが気持ちよさそうに丘に寝転がっている写真が使用されているのだが、撮影場所の周辺は鹿の糞がすごかったそう。そんな中、今井さんが「本当にここに寝転がるんですか?」と確認していると、大慌てで衣装さんが駆け寄ってきて、大事な衣装が汚れないように必死で周辺の糞を片付けたという、爽やかな写真からはまったく想像できない苦労話が披露された。

 また、アーティスト写真としても使用されている、すすき越しの写真の撮影時には、カメラマンさんが撮影に夢中になり過ぎて、50センチほどの側溝に落ちてしまったという、驚きのエピソードも明らかに。

 その流れでライブパートに突入し、『Believe in Sky』を披露。昨年の夏ごろに行ったというレコーディングの際には「ライブ(やイベント)で歌えるかな?」と不安だったという同曲を伸びやかに歌い上げた。

 つぎの話題はアニバーサリーについて。デビュー当時の今井さんは、〇周年というようなことにあまり興味がなかったそう。でも、いざ自分がそういった立場になって、そのすごさを理解できたのだとか。とくに2019年は、声優活動20周年、歌手活動10周年ということで、「10周年おめでとうございます!」、「20周年なんてすごいですね」と声を掛けてもらうことが増えたとのこと。そのときに「自分の歩んできた道のりを誰かに見ていてもらえてたんだな」と噛み締めると同時に、「アニバーサリーは自分がお祝いしてほしいからではなく、お祝いしてくれる人のために言うんだなと思ったら、すごく腑に落ちました」と胸の内を明かした。

 続いて、カップリング曲『レプリカの森』の話題に移ると、今井さんは「さすがに私も“これでいいのか?”と思いました」と楽曲制作時のことを振り返った。というのも、同曲は今回のシングルの中で唯一のノンタイアップであるため、自由に作れた楽曲にも関わらず、歌詞が「来ないで」、「帰りなさい」といった言葉が並ぶことから、「もう、私のライブやイベントに来ないで」と捉えられないかと不安だったそう。そういった理由もあり「本当にこの歌詞でいいのか?」と悩んだそうだが、今井さんがファンに対して、本当はライブやイベントに来てほしい気持ちがありつつも「無理しないでね」と言ってしまうというエピソードを例に「すごく私っぽいなと思って」と現在の歌詞を採用した理由を明かした(※『レプリカの森』の歌詞はコンペで今井さん自身が選んだとのこと)。そして、「歌詞通りに受け取らず、歌詞の奥底にある私の寂しい気持ちを読み取ってください」とメッセージを送った。

※『レプリカの森』の制作エピソードは以下のインタビュー記事でも語られているので、ぜひチェックしてほしい。

 続いて、今井さんはデビュー当時と現在では業界が変化してことに触れつつ、そうした状況で生き残るためには、いくつかの方法がある中で、“辞めない”という選択を取ってきたことを告白。10年間の活動は楽しいことばかりではなかったそうだが、「それでも続けられてきたのは、私は歌を歌うことだったり、人前でおしゃべりすることが好きなんだろうなと、最近すごく思うようになりました」と心境を語った。

 その後『レプリカの森』を披露。そして、今井さんのイベントでは恒例となっている、サイン入りポスターを懸けてのジャンケン大会を経て、『懐かしい街』を歌唱したところで、イベントは終了となった。