gamescom 2018を取材で訪れ、プレスルームで記事を書いていた欧州メディアの記者(ブロガーなども含む)に、取材や試遊を通じて感じた今後のイチ推しタイトルを挙げてもらい、その理由などのコメントをまとめた。

 2018年8月21~24日(現地時間)、ドイツ・ケルンにて開催された欧州最大級のゲームイベントgamescom 2018。同イベントは、6月にアメリカ・ロサンゼルスで行われるE3(※)の約2ヵ月後の開催ということもあって、試遊できるタイトルも多く、今年後半から来年にかけて発売されるタイトルを直に体験・評価できるイベントでもあるのだ。
 本記事は、そんなgamescom 2018を取材で訪れ、プレスルームで記事を書いていた欧州メディアの記者(ブロガーなども含む)に、取材や試遊を通じて感じた今後のイチ推しタイトルを挙げてもらい、その理由などのコメントをまとめた。なお、記者個人の感想をざっくばらんに語ってもらったため、メディア名や個人名などは伏せている。

欧州メディアのイチ推しは『サイバーパンク2077』と『SEKIRO』

 イチ推しとして多く挙がったのは、『ウィッチャー3 ワイルドハント』のCD PROJEKT REDが手掛ける『サイバーパンク2077』と、フロム・ソフトウェアの『SEKIRO: SHADOWS DIETWICE』という完全新作の2作品。ちなみに、『SEKIRO』はgamescom award 2018の大賞にも選出された。

『サイバーパンク2077』推しの意見

・個人的には、サーバーパンク風の『ウィッチャー3』になるのでは、と期待していたタイトル。プレゼンで見たところ『ウィッチャー3』をつぎのレベルに押し上げていると感じたし、開発者も自信を持っているようだったので、よりいっそう楽しみになった。

・街がとてもよくできていて、可能性を感じさせる。ディテールがすばらしいし、コンバットシステムも美しくダイナミックで、大胆不敵な感じがいいと思う。

・大ヒットになると思う。CD PROJEKT REDはポーランドのゲーム会社だけど、自分もポーランドのメディアなので応援しなくちゃ(笑)。ゲームプレイはFPSライクなシューティングだが、(同僚とも議論したんだけど)本作はFPSではなく、オープンワールドRPGというのが本質だと思う。

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』推しの意見

・『DARK SOULS(ダークソウル)』より滑らかでダイナミック。全体的にアクションも強化されているけれど、『DARK SOULS』のDNAも感じられる。でも、難しい(笑)。

・非常にダイナミックでスピード感があって、『DARK SOULS』のフィーリングもあり、緊張感があるアクションになっていた。

・死と隣り合わせの、ぎりぎりの戦い。忍者らしい剣戟なので、世界でもウケると思う。

多彩で秀逸なゲームの数々に記者のイチ推しも十人十色

 シリーズ作品も安定した人気で、『キングダム ハーツIII』や『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』、『Life is Strange 2』などのスクウェア・エニックス作品や、『バイオハザード RE:2』、『FIFA 19』などが挙がったが、記者個人の嗜好も色濃く反映され、タイトルはバラける傾向に。そのほか、マニアックな作品も含め、以下にイチ推しを一挙に紹介。

・『キングダム ハーツIII』は、とにかく豪華でリッチ。すごく丁寧に作られている印象を受けたね。間違いなくこの冬のビッグタイトルのひとつで外せないゲームだよね。

・『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』は自由度が上がり、グラフィックもすばらしい。本作でのララは、典型的な善良な人物ではなく、間違いも犯す。そこから自分の道を探していくという物語がおもしろい。

・『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』。ゲームプレイ部分はあまり変わらないと思うし、かなり主観的な意見としてあえて挙げさせてもらうよ(笑)。でも、リブート版3部作なので、力が入っているのが感じられたし、プレイして絶対に損はない。

・『Life is Strange 2』。ふたりの女性の話からふたりの男の子の話に変えた判断は、すばらしい挑戦だと思う。弟の能力という謎が隠されているという点もおもしろい。

・『バイオハザード RE:2』は最高だと思った。オリジナル版の『2』のファンだったけど、リメイク版はアクションが強化されて、かなり操作しやすくなっている。

・『Dying Light』のバトルロワイヤル系のスピンオフとなる『Bad Blood』は、とてもよくできていた。バトロワ系のコンテンツは今年の流行だね。

・The Bearded Ladiesというスウェーデンの小さなスタジオが開発している『Mutant Year Zero: Road to Eden』は、タクティカルストラテジーゲームの『XCOM』に影響を受けた作品。『フォールアウト』のような退廃した世界観が好みの人にはオススメ。

・『Project Highrise』というインディータイトル。ドイツのベルリンをモチーフにしたDLC“Brilliant Berlin”が配信されたばかりだから、ぜひプレイしてみてほしい。あとは、『Beyond Blue』っていう海洋探検アドベンチャーもよかった。そのほかにも、インディーゲームコーナーにはいいタイトルがたくさんあって……(以下、割愛)。

 今回、プレスルームには常時50人以上がいて、イチ推しタイトル聞けたのはほんの数十人。ほぼオンラインメディアで規模もさまざま。イチ推しタイトルもさほどは偏らず、そうした視点が、記事の個性になっていくのかと感じた、今回の取材だった。ちなみに、筆者イチ推しは『キングダム ハーツ III』。ワールドごとに遊びもグラフィックも変化する、手間暇のかけかたがさすが家庭用ゲームという感じで、アクションの多彩さ、見た目もすごくゴージャス。あと、『Life is Strange 2』はエピソード1もよかったし、今後の展開が気になる!