ベルサール秋葉原に帰ってきた“UBIDAY”
2018年10月14日、東京・ベルサール秋葉原で開催された“UBIDAY2018”。このイベントは、毎年この時期にユービーアイソフトが開催している一大イベント。最新タイトルのステージイベントや試遊台の設置、物販コーナーなどなど、入場無料なのに見どころ満載のお得なイベントとして、すっかり定着した。昨年は渋谷ヒカリエで開催されたが、今年は原点のベルサール秋葉原に戻ってきた!
試遊コーナー
今回試遊台が出展されていたのは、アーケードの『Rabbids Hollywood』を含め全9タイトル。コーナーは1Fと2Fに分かれていて、整理券を配布することで、長時間行列に並ばせることを極力回避する工夫もされていた。『ディビジョン2』と『トランスファレンス』は、ショートプレイレビューをお届けしよう。また、『スターリンク バトル・フォー・アトラス』は、ステージリポートとともに後ほど掲載予定だ。
『ディビジョン2』
UBIDAY2018で20台もの試遊台が用意され、多くのユーザーを集めていたのが『ディビジョン2』。会場の体験版では、4人ひと組のチームで大量の敵兵が待ち構えるポイントを突破する協力プレイを楽しむことができた。
筆者はシャープシューターでプレイ。スコープを使った狙撃が苦手なため、個人的には使用を避けたいタイプのキャラクターだったが、サブウエポンのアサルトライフルが強力&近~中距離での戦闘が続くというステージの構成にも助けられ、気持ちよく敵兵をつぎ次々と撃破。加えてシャープシューター固有のスキルである、アサルトドローンの呼び出しで索敵を兼ねた牽制も行うことができ、“序盤は”チームメイトの役にも立つロールプレイも行えていたように思う。
しかし、ウィルスの影響で巨大化したと思われる耐久力の高いクリーチャータイプ、当たると肉体が膨れて行動に制限がかかる攻撃をしかけてくる兵士といった、『ディビジョン』シリーズの設定を活かした敵が出現してくる中盤以降は、一気に歯ごたえのある難易度に。それでも(発動までに時間はかかるが)いつでも可能なシールドの回復、倒れた味方の救助、そしてチームメイトの活躍でなんとか持ちこたえるも、15分という体験版のプレイ時間中にミッションをすべて達成するには至らず。とはいえCO-OPモードならではの楽しさや、シャープシューターの個性を活かしたプレイ(操作に慣れた中盤以降はスナイパーライフルでの狙撃も行えた)は十分に堪能。前作以上に武装のチョイスやプレイヤーの育成によって、戦いかたが大きく変わることを予感させる、プレイ内容だった。
(文:マンモス丸谷)
『トランスファレンス』
本作は、プレイステーション VRをはじめとしたVRコンソールに対応した1人称のアドベンチャーゲーム。プレイヤーは3人の家族の視点を切り換えながら、問題を抱えた脳科学者、レイモンド・ヘイズの脳内データをもとにしたデジタルシミュレーションを体験していくというのが大まかなストーリー。
ゲーム内容は、部屋に点在するヒントやオブジェクトを探し出し、謎を解いていくという、アドベンチャーとしてはオーソドックスなスタイル。しかしVRタイトルならではの自分が歩き回って探索している感じや、本作独自の視点の切り換わりかた(特定の場面で横や後ろを向くとアニメのコマが飛んだように視点が変わり、恐怖感が煽られる)が合わさり、プレイ感覚はかなり新鮮。
謎解きの難度はVRならではのヒントを探す動き(足下や周囲をくまなく見渡す)、特定のポイントで聞こえるさまざまな声や音を聞くことを心がけるまではなかなか難航したが、気づいてからは比較的スムーズに解明できた。そのためVRでのゲームプレイに慣れさえすれば、謎解きで詰まって話の流れが切れる……という事態は起こりづらそう。じっくり集中できる自宅でのプレイならば、ストーリーに没頭しつつゲームを楽しむことができそうだ。
(文:マンモス丸谷)
ステージイベント
1Fのメインステージでは、ゲストクリエイターを招いてのトークイベントやゲーム大会などが開催され、その模様はインターネットで生配信されていた。
コスプレ
ステージでは、“第2回コスプレコンテスト”が開催された。事前エントリーされた中から、“ディビジョン部門”、“アサシン クリード部門”、“レインボーシックス シージ部門”それぞれの部門に対し、会場での投票に特別審査員のスティーブ・ミラー氏、福井蘭子氏、ジュリアン・ギャリティ氏(『ディビジョン2』クリエイティブディレクター)の投票を加えて優勝者を決定。各部門の優勝者には、“ユービーアイソフトから発売されるパッケージソフト1年分”がプレゼントされた。
コスプレでの来場者が多いのも“UBIDAY”の特徴。会場内外のいたるところで、即席の撮影会が行われていた。
物販コーナー
記者が会場に着いたのが朝8時30分過ぎだったのだが、その時点で物販の整理券配布待ちの長い行列ができていた。混乱を避けるため、数年前から整理券配布を行い、ずいぶんと待ち時間は減ったようだが、それでも早朝から列を作っていたファンが多かった。
キッチンカー
イベント開催中、会場内に食欲を刺激するいい匂いを漂わせているのがキッチンカー。今年もユービーアイソフトのタイトルにちなんだコラボメニューが用意され、人気を集めていた。今年のコラボメニューは、“英雄の唐揚げ”、“CAFE LATTE FOR AGENTS”、“PIZZA FOR AGENTS”、“運命のギロピタ”の4つ。