今回もいろいろありました!
本日2018年10月14日、東京・ベルサール秋葉原で開催された“UBIDAY2018”。今年もイベントのトリを飾ったのは、ユービーアイソフトのキーパーソン3名が出席した“ラウンドテーブル”だ。
出席したのは“ラウンドテーブル”ではおなじみ、代表取締役 スティーブ・ミラー氏、マーケティングディレクター・辻良尚氏、PRマネージャー・福井蘭子氏の3人。毎年何かと“ポロリ情報”が飛び出すこのステージだが、「今回はビールもないので、まじめに行こうかと……」とミラー社長が決意表明した途端、ステージにアルコール登場。来場者のなかには準備万端、飲み物を片手に観戦する猛者もいて、福井氏の「乾杯!」の音頭とともにステージが始まった。
この一年を振り返って
この“ラウンドテーブル2018”は前年を振り返るとともに、今後のユービーアイソフトの最新情報をお届けするイベント。まずは、2017年を簡単に振り返った。
UBIDAY2017はたいへんな混雑でご迷惑をお掛けした件
昨年の“UBIDAY2017”は、会場をこれまでのベルサール秋葉原から渋谷ヒカリエに変更。ベルサール秋葉原よりも広く、キャパ的には十分との計算だったのだが、それでも会場は大混雑だった。こういったイベント開催後は、Twitterやメールなどの意見を収集・分析し、今後に生かすことになるのだが、福井氏はTwitterでの批判が相当こたえたようで、「泣きたくなったり、泣いたり。ここにいる人たちはやさしいが、ネットの向こうはわからない(笑)」とぼやく。
ちなみに“UBIDAY2018”は、福井氏がメインで担当したとのことなので、何かご意見ご希望があればつぶやいてみたり、メールするといいだろう。
レインボーシックスシージ いまだに止まらない盛り上がり
2015年12月に発売された『レインボーシックス シージ』。発売からもうすぐ3年を迎える同作だが、世界累計プレイヤー数3500万人、国内月間月間プレイヤー数55万人(※2018年9月現在)という驚異的な盛り上がりが続いている。ちょうどesportsの波にも乗り、10月13日・14日には同じベルサール秋葉原にて、“レインボーシックス シージ シーズン8 APAC Final in Tokyo”が開催され、野良連合が見事に優勝を果たした。とくに日本での盛り上がりは、パリのユービーアイソフト本社でも注目を集めているようで、「esportsに関わるえらい人たちがたくさん来ている」(辻氏)とのこと。
アサシン クリード オリジンズでシリーズ大復活
2017年10月に発売された『アサシン クリード オリジンズ』。2年ぶりの本作では、RPG要素を取り入れ、世界的に盛り上がったそうだ。なかでも辻氏は「“ディスカバリーツアー”の導入がトピックになった」と語る。この“ディスカバリーツアー”、ゲーム内を自由に探索しながら古代エジプトの歴史が学べる異色のモードで、2018年2月に配信された日本語版については、スティーブ氏の尽力によるところが大きいそうで、「これを日本で英語オンリーで売らないといけないのですか?」として、日本語のローカライズが実現したそうだ。
ファークライ5 シリーズ最大のセールスを記録
2018年3月に発売された『ファークライ5』は、日本でシリーズ最高のヒットを記録したほか、ワールドワイドでも好調。現在は、追加ダウンロードコンテンツの配信もひと段落し、今後はシリーズ最新作の登場が待たれるところだ。
ザ クルー2 大健闘 前作の約3倍のセールスを記録
通常、シリーズものは前作よりも売り上げが下がるのだが、『ザ クルー2』は前作比なんと約3倍のセールスを記録した。福井氏が「少し引くくらい売れた」というほどのヒットを記録した。「スティーブは笑いが止まらなかったですよね(笑)」と辻氏。
なんでも、通常のタイトルは、ワールドワイドでアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどに続く、6位か7位くらいなのだそうだ。しかし『ザ クルー2』はドイツ、フランスに次ぐ3位に入ったそうで、「何をやったの、スティーブ?」と言われたのだそうだ。
これからの一年の展望
これからの1年と言いつつも、実際にはE3までの約半年を対象にした話となる。
アサシン クリード オデッセイ 好発進
2018年10月5日に発売されたばかりの『アサシン クリード オデッセイ』。同作の魅力を福井氏は「だって、いろいろな人と××ができるんですよ!」と力説。前作『オリジンズ』でRPG色を強めた同シリーズだが、さらにRPG色が強くなり、より物語を紡いでいく感覚が強くなっている。
ここでスティーブ社長が「もがはいいの?」と発言。9月29日~10月8日まで渋谷のカフェボフェミアで開催されたコラボカフェを紹介した。もがとは、発売記念発表会のゲスト・最上もがのこと。コラボカフェは初めてだったそうだが、準備がたいへんだったぶん、その経験を今後に活かしたいとのこと。
アサシン クリード リベリオン 配信決定
これはスマートフォン向けのシリーズタイトル。事前登録が始まっており、11月21日に配信されることが決まっている。
フォーオナー マーチングファイア
これは、2017年2月に発売された『フォー オナー』の大規模アップデートで、10月16日に実施される。“UBIDAY2018”にも試遊台が出展されていた。新勢力の追加や新たなPvPモード“ブリーチ”、さらにソロまたはCo-opでプレイできるPvEモードが追加される。「『フォー オナー』は発売から2年ほど経ちましたが、まだまだサポートを続けていく、と。まだまだ粘るぞということで、開発チームも気合を入れて作っています」と辻氏。
ディビジョン2 プライベートベータ参加権付 予約受付中
“UBIDAY2018”では、試遊台を20台も用意していたが、それでもプレイ希望者が多かった『ディビジョン2』。2019年3月15日の発売に向け、徐々に新情報が公開されてきている期待のタイトルだ。ステージでは、gamescomeで公開されたトレーラーが流れた。
ちなみに“プライベートベータ”は予約した人のみが参加できるもので、クローズドベータやオープンベータなどよりも早くプレイできるもの。「これは予約せなあかんでしょう!「と福井井氏。また、会場のフォトスポットには、巨大なクマのぬいぐるみが展示されていたのだが、これは同作に登場する“トミーベア”(英語では“Tommy's Teddy Bear”)で、同作ではマスコットのように使われているそうだ。と、ここで最初のサプライズ。
「数量限定初回特典をこんなとこで言うの?」と福井氏は苦笑い。1/1ということで、約1cmほどの大きさになるという。
さらにもう一つビッグニュースが! JTBとのコラボによる“聖地巡礼ニューヨークツアー”が予定されていることが明らかにされた。詳細は後日明らかになるそうだが、「海外での聖地巡礼は業界初ではないか」と辻氏。ただ、懸案が“最少催行人員10名様”。
辻&福井「ニューヨークに行きたいか!」
スティーブ「……」
福井「あれ、知らないのかな?(笑)」
「これが成功すると、今後いろいろとあるじゃないですか。ギリシャとか、ローマとか、フィレンツェとか……」(辻氏)と、ワールドワイドでの“聖地巡礼ツアー”の可能性にも含みを持たせた。
スターリンク 日本発売日決定
福井氏が「え? ちょっと待って……」と目を白黒させるなか、この日ふたつ目のサプライズ。
このムービーの最後は“2019年発売予定となっているが、ステージで流れたムービーの最後には既報の通り、“2019年4月25日発売予定”の文字が! 思わず立ち上がる福井氏に対し、「いや、パリにも確認取ったし」と辻氏(笑)。じつは、“UBIDAY2018”で行われた『スターリンク バトル・フォー・アトラス』のイベントでも発売日だけは不明とのことだったのだが……(笑)。「がんばって出しましょう」とスティーブ氏。モジュラートイと言うそうだが、コントローラにつけるフィギュアのデザインは日本人が担当しているので、「日本人がカッコいいと思うツボを押さえていると思います」と辻氏。試遊台も人気だった同作、それほど遠くない時期に予約が始まるらしいので、いまから楽しみだ。
レインボーシックスシージとe-SPORTSへの取り組み
発売して3年を迎える『レインボーシックス シージ』だが、APAC Final in Tokyoの1位、2位チームは、11月17日・18日にブラジル・サンパウロで開催される世界大会へ進出することが決まっている。今年はesportsが一般的に認知されつつあるが、その先陣を切っていたともいれる『レインボーシックス シージ』。辻氏は「いまからプロを目指すのはたいへんだけど、見るだけでも楽しいので、どんどん参加してほしいですね」と語った。
UBIDAY2019は果たしてやれるのか?
最後のテーマが出ると、福井氏が「私に担当させてください!」と元気よく挙手すると、開場からは大きな拍手が! 「Twitterには建設的な意見をお願いします」と福井氏は懇願した。
スティーブ氏によると、「“UBIDAY”のようなファンイベントは、本社でも大好評」とのこと。開催については「前向きに検討します」とした。
ステージの最後は、「2019年も会いたいなぁ……」とスティーブ氏の消え入るような声で再度乾杯で終了した。
“ラウンドテーブル2018”が終わるとステージに小沢一敬さん(スピードワゴン)、能登有沙さんのMC陣、豊田萌絵さん、こーすけさん(最終兵器俺達)、YUMA(SHRE LOCK HOMES)、KARASU(SHARE LOCK HOMES)のリポーター陣も勢ぞろいし、“UBIDAY2018”もついにエンディングへ。最後はスティーブ氏も「来年も(UBIDAYを)やりましょう!」と高らかに宣言し、辻氏による一本締めで無事に終了を迎えた!