2018年9月20日〜23日まで、千葉・幕張メッセにて開催されていた東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。プレイステーションブースにて世界最速試遊出展が行われていたことでも話題を集めていた『Days Gone』の魅力や見どころを、開発者の実機プレイとともに紹介。

 2018年9月20日〜23日まで、千葉・幕張メッセにて開催されていた東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。プレイステーションブースにて世界最速試遊出展が行われていたことでも話題を集めていた『Days Gone』(2019年2月22日発売予定)は、ウイルスの蔓延によって荒廃した世界を舞台にした、オープンワールド・サバイバル・アクションゲームとなっている。

 TGS2018の開催に合わせて、本作の開発を手掛けるBend Studioのスタッフが来日。『Days Gone』の見どころを語るメディア向けプレゼンテーションが実施された。
 今回、ゲームの説明をしてくれるのは、同社のクリエイティブ・ディレクターを務めるJohn Garvin氏、ゲーム・ディレクターのJeff Ross氏、スタジオ・ディレクターのChris Reese氏の3名。

写真左よりJeff Ross氏、John Garvin氏、Chris Reese氏

 TGS2018にて出展が行われていた『Days Gone』試遊版の内容については、以下の記事を参照してもらいたい。

『Days Gone』ストーリー
 舞台はアメリカの西海岸北西部。パンデミックにより人間社会は崩壊し、人口が激減した世界。ウイルス感染者は思考を持たず、本能の赴くままに行動する驚異の存在、“フリーカー”と化し、凶暴な獣のような存在となって生存者に牙を剥いてくる。プレイヤーは主人公である賞金稼ぎ“ディーコン・セントジョン”となり、この荒廃した世界の中で極限状態におかれながらも、生きる理由を探してバイクで旅を続けている……。

 今回のプレゼンテーションでは、本編中のストーリーミッションのひとつとなっている。“フリーカーの巣の一掃”を、実機プレイを用いて行われていった。コントローラーはRoss氏が握り、Garvin氏が解説を担当。

 以下で紹介する動画が、今回のプレゼンテーションで公開されたゲームプレイ内容となっている。

 本作はオープンワールドタイプの作品のため、その自由度の高さが特徴になっているが、ゲームの基本は物語を進めるためのメインミッションと、いつでも受注可能なサブミッションで構成されている。Chris Reese氏によると、本作のストーリーラインは大きく3つに分かれているそうで、そのひとつが、ケガをしてしまったディーコンの相棒であるブーザーを護るというもの。彼らのアジトの周りには、フリーカーの巣がいくつも点在しており、物資の補給や移動を行うためのルートを確保すべく、これらの一掃を頼まれる……というのが、今回のプレゼンで紹介されるミッションとなっている。

 本作に登場するフリーカーは、さまざまな種類が登場するそうだが、弱っている人間には積極的に襲いかかったり、夜は攻撃的になる、巣を作って集団で行動するといった習性を持っている。フリーカーの巣は、マップ上に赤い点で示されており、その周りは薄い赤のエリアで表示。このエリアは、フリーカーたちが活動している危険なエリアというわけだ。

 動画の冒頭の部分は、ディーコンが壊れているバイクを修理するため、廃車から部品を調達するシーン。その後、バイクに跨って目的地に向かうことになる。バイクは移動手段のみならず、銃や弾薬などの保管庫としての役割を持っているうえ、ディーコンがやられてしまった場合のリスポーン場所にもなるとのことで、本作中でも非常に重要なファクターとなっているとGarvin氏。

物資の探索をしているディーコンがクルマのトランクを空けた途端、中に潜んできたフリーカーに襲われることも。このように、いっときも油断ならないのが『Days Gone』の世界である。
緊急用の車両(パトカーや消防車など)からは、有益な物資が見つけられる。また、レッカー車からは燃料が調達可能。燃料はバイクのガソリンとして使えるほか、攻撃手段にも利用できる。

 入手したガソリンはバイクの燃料として使用する以外にも、フリーカーの巣の攻撃手段としても利用できる。ここで、Ross氏がフリーカーの巣を駆逐する一例を紹介(動画の1分8秒付近から)。まず、フリーカーの巣の中にガソリンタンクを置き、さらに出入り口付近に近接爆弾(PROXIMITY BOMB)を設置。そこから安全な場所に離れ、ガソリンタンクを撃つと巣の中が炎に包まれ、中からフリーカーたちが飛び出してくる。そのまま出入り口に設置した近接爆弾が爆発し、フリーカーたちをまとめて吹き飛ばしてくれるというわけだ。

 続いて、別のフリーカーの巣を駆逐しにいくことに(動画の1分53秒付近から)。こちらは、火炎瓶を使って巣の焼却を試みている。しかし、対処中に音を立てすぎてしまったため、付近のフリーカーを呼び寄せてしまい、あたりからフリーカーが集結するという、非常に危険な状態に陥ってしまう。このようにフリーカーの大群が襲いくる現象を、“エスカレーション”と呼ぶと、Garvin氏は語っていた。

TGS2018の試遊版で用意されていた(大量のフリーカーたちが襲いくる)“フリーカーモード”のような状態に。燃料缶を爆破するなど交戦を試みるも、余りの数の多さに太刀打ちできず、バイクに乗って待避することに。物資が限られる本作の世界では、逃げることも重要な戦略となる。

 『Days Gone』の世界の中には、生き残った人間たちが暮らすエリアも存在している。これらのエリアは、周りを柵で覆うなどしてフリーカーの侵入を防いでいるだけでなく、さまざまな物資のやり取りやアイテム類の保管なども行うことができる、安息の地=アジトとなっている。
 ここで、休息を取るべくアジトに向かう様子を紹介(動画の3分付近から)。アジトの周りにもフリーカーが群れをなしているが、防護柵のお陰で、中は安全な空間が確保されている。『Days Gone』の世界は現実世界と同様に時間が流れているが、アジト内にある寝床で寝ることで、時間の経過を早送りができるとのこと。夜はフリーカーの活動が活発になり危険度が増すそうだが、アジトで休息を取って朝まで休めば、朝まで時間を進めることが可能。

アジトの周りに張り巡らされた柵の外側には、フリーカーたちの群れが確認できる。とくに夜はその数が多くなっているため、危険度が高いとのこと。
アジトの中には、さまざまな武器を保管しておける“ガンロッカー”も完備。ここで探索に持っていく武器を選択することになる。

 ふたたび巣の一層に向かうディーコンの前に突然、レーザーサイトの照準が(動画の4分27秒付近から)。『Days Gone』の世界に存在する脅威はフリーカーだけでなく、生き残った人間たちが“野盗”となり襲いかかってくることもあるとGarvin氏。野盗たちは昼間に襲いかかってくることが多いそうで、あたりにある野盗のキャンプを一掃していない場合には、さらに遭遇率が上がってしまうとのこと。

無秩序となった世界では、生き残った人間たちも脅威となる。人間対人間という不毛な戦いだが、生き残るためには相手を倒さなければならない。
ディーコンの使用する武器のひとつ、クロスボウの弾となる“ボルト”は、フィールド上で見つけた木から作成可能。各種アイテムと組み合わせて火炎効果を持たせるなど、さまざまな効果も付加できる。

 こうしてディーコンの巣を一掃=ミッションをクリアーすると、アジトなどでの物資の購入に使えるお金や、信頼度が得られる。また、今回の“フリーカーの巣の一掃”を果たしたことによって、フリーカーのエリア(薄赤い表示)がマップ上から消え、マップ間の移動が容易に行える“ファストトラベル”が利用できるようになる。Garvin氏の説明によると、『Days Gone』でファストトラベルを利用するには3つの条件を満たす必要があるそうで、そのひとつはルート上にフリーカーの巣がないこと。残るふたつは、バイクの燃料が十分に入っていることと、バイクの近くにいること。

 ただ、フリーカーの脅威を排除したといっても、安全になったとは言い切れない。フリーカーが減ったエリアには野盗が進出してきやすくなるそうで、時折ディーコンのバイクから盗みを働く輩が登場することもあるそう。
 『Days Gone』の世界はつねに変化をし続けており、気の休まる時間はないということになる。

せっかくフリーカーがいなくなっても、野盗がディーコンのバイクから部品を盗み出そうとしている場面に遭遇……なんてことも。

 ここまで実機のプレイを交えながら『Days Gone』の見どころが紹介されていったが、ほかにも追加で情報が得られたので、以下で紹介する。
 まず、フリーカーにはいくつかの種類が存在しており、ゲーム序盤では体のサイズが小さい個体=ニュートが登場。ニュートは普段は襲いかかってくることがなく、ディーコンの体力が減っているときだけ襲いかかってくるそうである。TGS2018の試遊版ストーリーモードに登場したのが、このニュートだと思われる。また、“ブレイカー”と呼ばれる強力な個体も登場するとのこと。
 この『Days Gone』の世界は現実味のある世界を目指しているそうで、フリーカーはディーコンだけを襲ってくるのではなく、野盗を襲うこともあれば、フリーカーどうしが殺し合いをすることもあるそうで、この現象を“フリークショウ”と呼んでいるとChris Reese氏。野盗やフリーカーを誘導し、お互いをぶつけ合って排除するといった、戦術的な利用も可能になるというわけだ。

 今回のプレゼンテーションで紹介されたストーリーミッションの一部は、全体のほんの一部分でしかないそうで、本編ではこれ以上の壮大な展開が待ち受けているとのこと。本作のストーリーラインはどのようなものなのか? ディーコンの前には、いったいどんな困難が待ち受けているのか? そしてそこに希望はあるのだろうか。気になることはまだまだたくさんあるが、最後に開発者の方たちにお話を聞く機会が得られたので、その内容を紹介していこう。

−−本作のストーリーラインはどのようなものでしょうか。

John Garvin ストーリーの内容についてはあまり詳細を明かしていませんが、大きなテーマとしてディーコン・セントジョンの“救い”が上げられます。彼はパンデミックで多くのものを失い、一度は自分自身も見失いました。そこから自分の人間性を取り戻していくといったストーリーが描かれています。

−−TGS2018に出展されていた試遊版では、“ストーリーモード”のほかに、大量のフリーカーの殲滅を目指す“フリーカーモード”が用意されていました。この“フリーカーモード”はゲームに実装されるのでしょうか?

John Garvin 答えは、“イエス”です。あの場面はストーリーラインのひとつとして組み込まれているので、キャンペーンモードのように別のゲームモードといったものではありません。ただ、ディーコンがそれなりに強くなっていないと太刀打ちできないので、ゲームの後半で登場する予定です。

−−実際に“フリーカーモード”を体験しましたが、あまりの大群で為す術もなくやられてしまいました。あの状態で何体くらいのフリーカーが登場しているのでしょうか。

Jeff Ross  あの場面はまだまだそれほど多くはなく、300体といったところです。最大で500体のフリーカーが登場します。E3 2016で公開したデモがありますが、あの映像で500体のフリーカーが出ています。

−−いま公開されている情報では、舞台のほとんどが広大な自然や廃墟ばかりですが、都市部も出てきますか?

John Garvin 基本的に大きな街はあまり出てきませんね。ゲームの舞台自体がオレゴン州のハイデザートという、セントラルオレゴン州付近なんですが、そこにはあまり大きな都市がありません。ですので、ゲームの中でも都市部は登場しません。

−−発売を楽しみにしている日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

John Garvin これまでに少しずつ、ゲームプレイ要素を見せてきたつもりですが、それでもまだ伝え切れていない部分がたくさん残っています。いまは早く日本のユーザーの皆さんにもプレイしていただいて、どう思われたかを聞きたくてたまならい気持ちです。発売までもうしばらくですが、楽しみにしていてください。