『モンスターハンター フロンティアZ』大型アップデート直前インタビュー オリジナル新武器種の磁力アクションで、さらなる極みを!

2018年9月26日に大型アップデート“モンスターハンターフロンティアZZ”が実施される。新たに追加される武器種やモンスター、フィールドといった要素について、プロデューサー・宮下輝樹氏と、アシスタントプロデューサー・砂野元気氏に話をうかがった。

“モンスターハンターフロンティアZZ”大型アップデート開幕直前インタビュー!

 カプコンがサービス中の基本無料のオンラインアクション『モンスターハンターフロンティアZ』(以下、『MHF-Z』)では、2018年9月26日に“モンスターハンターフロンティアZZ”アップデートが実施される。本アップデートでは、磁力を使った新アクションが楽しめるオリジナル新武器種の“マグネットスパイク”、手ごわい3体の新辿異種モンスター、ハンターの利便性を重視したリファインといった、多数の新要素が加わる。これらの気になる要素について、プロデューサー・宮下輝樹氏と、アシスタントプロデューサー・砂野元気氏に話をうかがった。

プロフィール

宮下輝樹(みやしたてるき)

『モンスターハンターフロンティアZ』プロデューサー

砂野元気(すなのげんき)

『モンスターハンターフロンティアZ』アシスタントプロデューサー

――『MHF-Z』になってから“シーズン1”や“G1”といったアップデートタイトルをつけていませんでしたよね。なぜ、今回は“ZZ”という名称を付けたのでしょうか?

宮下 ユーザーの皆様にアップデートの大きさや、オリジナル新武器種が実装されるという点を意識してもらえるようにアップデートタイトルを“ZZ”に変えています。

――ロゴもカッコイイですね。

宮下 各要素の配置や色味、そして背景のシルエットにこだわりました。なるべく新鮮さを出せるようにして、ひと目で「今回のアップデートは違うな」と感じてもらえるようにしました。

砂野 ロゴのシルエットには、背中に背負ったときのマグネットスパイクの形状をデザインしています。

――追加されたZは、どういった意味が込められているのでしょうか。

宮下 “Zenith”という言葉で、頂点という意味があります。じつはもともと『MHF-Z』のときから“Z”にはZenithの意味を持たせていたんです。今回“ZZ”にしたのには、 “さらなる極みへ”という思いも込めています。

3つのキーワードを持ったオリジナル新武器種“マグネットスパイク”

――まずはマグネットスパイクを実装することになった経緯を教えてください。

宮下 スラッシュアックスFの実装から2年が経ったので、そろそろ新しい武器種を追加して、ユーザーの方に新鮮な気持ちで遊んでもらいたいと思いました。

――前々回が穿龍棍、前回がスラッシュアックスFでしたよね。

宮下 そうですね。振り返ってみると、約2年に1回のペースで新武器種を追加している状況です。

――なぜ、マグネットスパイクという武器を?

砂野 同じくオリジナル武器種の穿龍棍とは違った路線にしたかった、というのがそもそもの考えでした。穿龍棍は、軽快な動作と攻撃手数の多さ、そして空中と地上のどちらでも立ち回れるという特徴があったので、新武器種は一撃が強い重量級の武器種という方向性にしました。でも、そのままだと大剣やハンマーとの差別化が難しいので、要所要所で高速移動できるような仕組みを入れようと思いました。

――高速移動……それが磁力アクションに繋がったのですね。

砂野 そうです。超重量級の武器に磁力による高速移動を組み合わせて生まれたのが、マグネットスパイクでした。

宮下 既存の武器種と特徴ができるだけ被らないようにしました。でも「超重量級で素早く動けるって、弱点ないやん」という声も、ちらほら届いています(笑)。

砂野 簡単にまとめると、超重量級の近接武器、磁力によるアクション、斬モードと打モードの切り換えという3つの特徴を持っている武器種です。

宮下 弱点ないやん!(笑)。

――たしかに弱点がないように感じます(笑)。でも、超重量級ということは基本攻撃の速度は遅いですよね?

砂野 そうですね。重めの武器であることを強調するために基本攻撃は、重さを活かしたアクションを取り入れています。基本攻撃の中には、おもしろい見た目のアクションもあるのでそこも楽しんでほしいです。磁力アクションには、高速移動のほかに、モンスターを磁力で拘束する“磁縛(じばく)”などのアクションがあります。そして、斬と打モードへの切り換えにも対応していて、ひとつの武器種でスタンや尻尾の切断が狙えます。ほかの武器種よりもアクションが豊富なので、操作する楽しみやコンボを繋げる快感が得られると思います。

――モードの切り換えというのは、変形ということなのでしょうか?

宮下 そうです。背中に納刀しているときは、翼のような形状をしていますが、抜刀すると、内部からブレード状の刃がせり出てきて斬モードになります。それを内側にパタンとふたつに折りたたむようにすると打モードに変形します。もちろん攻撃の途中でも切り換えられます。

砂野 ちなみにモードの切り換えは、自分の好きなタイミングで行うことができ、ゲージの消費などはありません。

斬モード

打モード

――穿龍棍のリーチ変化や、スラッシュアックスFの切り換えに近そうですね。そもそもなぜ斬と打のモード切り換えという要素を入れたのでしょうか?

宮下 穿龍棍やスラッシュアックスFとの差別化を図るために、攻撃系統の切り換えという要素を盛り込みました。じつは、切り換えの要素は、わりと企画初期の段階からコンセプトとして考えていました。

――攻撃系統の切り換えも魅力的ですが、それ以上に気になるのが磁力を使ったアクションです。具体的にどういったアクションがあるのでしょうか?

砂野 まずは高速移動ですが、正式名称は、“磁界接近・磁界離脱”と言います。モンスターに向かって磁界弾を放つと、着弾点に磁場が生成されます。これが発生しているあいだは、自分とモンスターの直線距離上であれば、距離に応じて磁界接近と磁界離脱ができるようになります。磁界弾は、つける場所を選べるので、スタンを取るなら頭、切断を狙うなら尻尾、といった感じで立ち回りに応じた調整が可能です。

――接近と離脱のタイミングが難しそうですね。

砂野 いえ、じつは結構シンプルなんですよ。磁界弾を着弾させると画面中央に表示されるレティクルの色が変化します。モンスターから離れていると赤色になり、モンスターから近いと青色になります。赤色は高速接近、青色は高速離脱が可能な距離を示しています。

宮下 磁界弾は、しばらく残り続けますのでくり返し接近と離脱が可能です。力尽きてベースキャンプに戻ると消えますが、ふつうに立ち回っているぶんには、何度も発射する必要はないと思います。

――簡単に使えるんですね。マグネットスパイクには、回避アクションはあるのでしょうか?

砂野 前後左右への回避アクションもあります。さらに、斬モードでは、前方へ磁力二連斬り、後方へ下がり斬りが可能です。いずれも回避効果があるので、ダメージを与えながらモンスターの攻撃をかわせます。また、打モードでは、一部の回避アクションから磁衝撃という磁力アクションへの派生が可能です。

――なるほど、打モードの場合は特殊な派生技へと繋げられるんですね。さすがにガードはできませんよね?

砂野 じつは、ガードもできちゃいます。斬モードはガードカウンター、打モードはジャストガードというガード技があります。それぞれ動作や効果は異なりますが、モンスターの攻撃を防ぐことができます。

――磁力を使っているときは、アクションが軽快ですね。磁力アクションは、ゲージなどを消費して放つのでしょうか?

砂野 はい、画面左上にある磁力ゲージを消費することで磁力アクションを発動できます。イメージとして、スラッシュアックスFのゲージに近いと思います。ぜひ通常アクションとのギャップを楽しんでもらいたいですね。それと、ガードカウンターとジャストガードは、発動時に磁力っぽいエフェクトが発生しますが、磁力ゲージは消費しません。

――ガードアクションはいつでも好きなときに使えるんですね。磁力ゲージは攻撃で溜めるのでしょうか?

宮下 ゲージは、時間経過または攻撃をモンスターにヒットさせることで回復します。しっかり攻撃を当てておけば、ゲージが枯渇して磁力アクションがくり出せないということにはならないと思います。

――ゲージを意識しなくてもいいということでしょうか?

砂野 そうですね。ゲージを使いこなすというよりは、単純に連続で使える回数がある程度決まっているというイメージです。

宮下 磁力アクション一辺倒ではなく、ガードや基本アクションなどを交えながら立ち回るのがベストだと思います。

――基本アクションの存在も重要になりそうですね。さきほど少し話題に出た磁縛(じばく)についても教えてください。

砂野 マグネットスパイクでモンスターを攻撃すると、磁気が蓄積されていきます。それが溜まるとモンスターから磁力エフェクトが発生し、磁縛の発動が可能になります。

宮下 強力な磁力でモンスターを拘束し、最後まで磁縛が続くとフィニッシュアクションに派生するという技です。

――最後まで、ということは操作が生じるということでしょうか?

宮下 そうです。拘束中はゲージが表示され、ボタンの連打で拘束状態を維持します。

砂野 ゲージが表示されているときに、LスティックとYボタンとBボタンを連打していると拘束時間が延びていき、拘束時間が最大まで延びるとフィニッシュアクションに繋がるという仕組みです。

宮下 フィニッシュアクションが発生すると、モンスターは強制的に転倒するので、攻撃のチャンスを作り出せます。

砂野 これまでの狩猟では、スタン値などを溜めてからチャンスタイムだったのですが、磁縛の場合は、ユーザーさんの任意のタイミングでチャンスタイムを作れるというメリットがあります。

――まさに唯一無二のアクションですよね。罠を使わず拘束できる、これは立ち回りに大きな変化が生まれる気がします。4人でマグネットスパイクを担いでいったら、磁気の蓄積が早くなるのでしょうか?

砂野 それに関しては、人数が多いからといって発動頻度が大幅に増えるということはありません。磁気の蓄積自体はパーティー間で共有されますが、ソロで行ったときも、4人で行ったときも1クエストで使える回数は、ある程度同じになるように調整しています。

――ということは、「オレが磁縛を使う! いや、オレだ」みたいなことが起こりそうですね。

宮下 誰が使うかは事前に決めておいたほうがいいかもしれません(笑)。

砂野 縛っている間にハンマーがスタン値を蓄積したり、ほかの武器種が部位破壊を狙ったりなど、そういうパーティープレイに繋がっていくとうれしいです。

――ちなみに、磁縛が通用しないモンスターもいるのでしょうか?

砂野 ほとんどのモンスターに通用します。ただし、磁力を使うルコディオラ、レビディオラ、ゴウガルフに加え、シェンガオレンなどの巨大モンスターには効きません。また、無双襲撃戦などの高難度クエストに出現するモンスターにも通用しません。

――ここまでのお話を聞いていると、かなり強い気がするのですが(笑)、バランス調整がたいへんそうですね。

砂野 マグネットスパイクが一強にはならないように、かなり気を使って調整しています。

宮下 スタンの取りやすさはハンマー、一撃のダメージ量は大剣といったように、既存の武器種のよさはそのまま活かせるような調整を行っています。

砂野 既存の武器種のいいところは潰さないようにしていますが、マグネットスパイクはそれらの武器種のいいところも使える、というバランスを目指しています。

――バランス調整も重要ですが、まずはマグネットスパイクを使ってもらいたいですよね。操作のしやすさはどうなのでしょうか?

宮下 磁力アクションに加えて、基本アクションも斬モードと打モードで使えるアクションが単純計算で多いので、最初にボタン操作に慣れる必要がありますが、立ち回り自体は難しくないです。

砂野 各モードの操作性は、ある程度統一化されているので、斬モードと打モードでまったく違った操作を要求されるということはほとんどありません。慣れると使いやすいと思います。

――早く磁力アクションを体験してみたいです! 使用可能なスタイルはどうでしょうか?

宮下 極ノ型だけです。G級から解禁される武器ということと、現状よく使用されているスタイルという点も鑑みて、そうしています。

――マグネットスパイクがきっかけでゲームを始めるユーザーや、復帰するユーザーが増えると思います。武器種の解放条件と解放方法を教えてください。

宮下 先ほど少し触れましたが、G級(GR1)で受注できるマグネットスパイクの解放クエストをいくつかクリアーすると使えるようになります。

砂野 解放クエストは、マグネットスパイクのレジェンドラスタ“グラハム”の紹介と、マグネットスパイクの世界観の説明を兼ねていて、3つのクエストを用意しています。それらをすべてクリアーすると、マグネットスパイクの生産ができるようになります。

――グラハムはどういったキャラクターなのでしょうか?

砂野 昔はメゼポルタにいたハンターで、教官や武具工房の親方などと親しい仲です。もともと、グラハムはハンマーの扱いに長けたハンターで、レジェンドラスタのギネルは、そのときのグラハムに憧れてハンマー使いになったんです。その後、グラハムは古龍種との出会いがきっかけで、各地の古龍種を狩るために流浪の旅に出ました。

宮下 出た! そのパターン(笑)。どこかの方角に旅立つんでしょ?

砂野 今回は西ですね(笑)。西方の地域でマグネットスパイクを知り、扱いを究めて戻ってきて、メゼポルタにその武器種を広めるという内容になっています。

――グラハムと出会って武器種の特徴を教えてもらう、そんな感じのクエストになるのでしょうか?

砂野 それに加えてなぜ磁力が使えるのか、という部分にも触れていきます。マグネットスパイクには、磁筒(じとう)ビンというものが付いていて、そこに磁力を溜めることで磁力アクションをくり出せる、という設定があります。解放クエストでは、レビディオラ、ゴウガルフ、ルコディオラを討伐してビンに磁力を溜める、という物語が展開されます。

――なるほど。納得のストーリーですね。レジェンドラスタといえば、マグネットスパイクは、パートナーにも装備できるんですよね。

砂野 もちろんできます。武器種専用にAIを組んでいるので、磁縛や磁界接近・離脱といった磁力アクションも使用します。

――かなり頼もしい存在になりそうですね。ちなみにマグネットスパイクは、漢字で何と書くのでしょうか?

宮下 磁斬鎚(じざんつい)と書きます。

――なるほど。愛称はやはり“マグスパ”なんでしょうか?

宮下 僕はマグスパって一生懸命言ってるんですが、皆さんからは「ダサイ!」と言われるんですよ。とはいえマグスパって言い続けます(笑)。もしかしたらユーザーの方のどなたかがカッコイイ名前を編み出してくれるかもしれませんね。

――現時点では、ユーザーからどのような名前が?

砂野 “マグス”や“マッパ”とか(笑)。

宮下 しばらくはマグスパを推そうと思います!

――どんな愛称が定着するのか楽しみです。新武器種といえば、それに伴うスキル構成を考えるのも本作の楽しみのひとつですよね。

宮下 どのスキルがいいのか、すでにブログなどで考察している人もいますよね。楽しみに装備構成を見させていただいています。

砂野 打モードでは、溜めアクションが使えるので、“集中”や“溜め威力UP”が使える、とかさまざまな考察がされていますよね。あとは、打モードの振り回しに“いたわり”は必要か、とか。

――皆さん熱量がすごいですよね。ズバリ、オススメのスキルは何でしょうか?

砂野 溜めアクションには“集中”や“溜め威力UP”、磁力回避には“回避性能”が含まれる“抜納術”や“超回避”などが有効だと思います。あとは辿異種グラビモスの防具で発動する、新スキルの“手練”がオススメかなと。ちなみに“手練”は、“体術”、“溜め短縮”に加えて、味方を怯ませなくする効果が発動する複合スキルです。

――マグネットスパイクのみに効果があるスキルはあるのでしょうか?

砂野 秘伝スキルのみですね。

――進化武器と秘伝防具は、アップデート日に入るんでしょうか?

砂野 もちろん入ります!

宮下 進化武器に関しては、マグネットスパイクのためにすでに素材を溜めていただいている方も多いですね。遊び込んでいただいてうれしい反面、開発期間が長かったので、すぐに様々なマグネットスパイクを背負ったハンターが登場するかと思うと、ちょっとさみしい気持ちもありますが(笑)。

砂野 でもアップデートを楽しみにしていただいて、それまでの期間、遊び続けるモチベーションに繋げていただいてうれしいです(笑)。

新たなオリジナルモンスターも! 3体の辿異種モンスターが立ちはだかる!

――爆霧竜(ばくむりゅう)ボガバドルムの特徴を教えてください。

砂野 アップデート当日に実装される新モンスターで、体内で生成した爆発性のガスを頭、腕、尻尾にある管から放出します。そして、腕にある火打ち石のような部位を使って着火し、放出したガスを爆発させて広範囲を攻撃します。

――広範囲ですか。回避がたいへんそうですね。

砂野 回避やガードでかわすのもいいですが、マグネットスパイクの磁界接近と磁界離脱を活用するのもひとつの手です。

――それなら新武器種と新モンスターの両方を堪能できますね。ボガバドルムの発達部位はどこなのでしょうか?

砂野 腕が発達部位なのですが、クエスト開始直後は、発達していないんです。じつは、ボガバドルムは、狩りを進める中で辿異種の姿をあらわすという特徴があり、クエストの途中から腕が急激に発達します。ちなみに、一度辿異種の姿になったら、そのクエスト中はずっとそのままです。

――クエストの途中で進化するとは。これまでの辿異種にはなかったギミックですね。爆発攻撃がメインとのことですが、ボガバドルムの属性は何でしょうか?

砂野 爆破属性になります。ですので、攻撃を受けると爆破やられが発動します。

――爆破やられ……。ブラキディオス以来ですね。ということは武器にも爆破属性が?

砂野 はい、ボガバドルムの武器には、爆破属性が付与されています。今回のアップデートでは、爆破属性に関するリファインも行ないます。

――どのような調整を行うのでしょうか?

砂野 爆破ダメージが低くなりすぎないように調整しました。部位耐久値へのダメージ量を上昇させ、モンスターの怯みや部位破壊を取りやすくし、爆破属性の価値を高めています。

――かなり使いやすくなっているんですね。ボガバドルムの防具にはどのようなスキルが付与されているのでしょうか?

砂野 新スキル“獅子奮迅”と新辿異スキル“猛進強化”が付与されています。 獅子奮迅は、攻撃や回避を成功させ続けると攻撃力や会心率、属性値、状態異常値といった攻撃能力が段階的に上昇していき、最大効果時には、かなりの上昇量を期待できます。しかも効果が発動するとハンターがエフェクトをまとうようになり、エフェクトは段階ごとに増していきます。最大効果になるとかなり派手な見た目になるのも本スキルの特徴のひとつです。

宮下 最大効果のエフェクトを発動させれば、「あの人、滅茶苦茶上手いじゃん!」という感じで、自身のプレイヤースキルをアピールすることもできます。

宮下 猛進強化は、猛進の最大効果(2段階目)の状態でさらに攻撃とガードを続けていくと、3段階目の効果が開放され、一定時間、攻撃力がさらに上昇し、その間はスタミナが一切減らなくなります。

――“獅子奮迅”、“猛進強化”ともにかなり強力なスキルですね。辿異種グラビモスはどういったモンスターなのでしょうか?

砂野 体が発達部位になっていて、背中と腹にそれぞれ火山の噴出口のようなものが備わっています。グラビモスは、体内に溜めた熱エネルギーをお腹から放出するのですが、辿異種となる過程で溜められる熱エネルギーが増加しました。それと同時に、より多くのエネルギーを放出する方法が必要になり、背中と腹に噴出口ができました。

――放出する熱エネルギーもかなりのものになっていると?

砂野 背中を使った攻撃をするときは、まさしく噴火のような技をくり出してきます。

――クエストに行くのが怖くなってきました(笑)。防具には手練以外にどのようなスキルが?

砂野 部位によって細かく異なりますが、新スキル“獅子奮迅”も盛り込まれています。

――なるほど。ボガバドルムの防具以外でも新スキルが発動できるんですね。辿異種バルラガルはどのような進化を遂げたのでしょうか?

砂野 もともとバルラガルは、“G3”で登場したときもホラー系の立ち位置として実装したんですが、“ZZ”ではさらにおぞましい感じになりました。

宮下 舌だけ発達させればよかったのに、頭自体が発達してるから見た目がかなり怖いんですよね(笑)

砂野 いちばんの特徴は舌なのですが、舌だけを発達部位にしてしまうと破壊がたいへんになるので、顔全体を発達部位にしました。舌は吸血するための突起が増えていて、かなりグロテスクな見た目になっています。

――舌で吸血されるギミックは原種と同じなのでしょうか?

砂野 吸血の部分に関しては、原種のときと同じです。ただし、原種のときは、さまざまなモンスターから吸血を行い、毒属性や麻痺属性に変化するという特徴があったのですが、辿異種は進化の過程で、舌での攻撃に特化するように進化したので、属性吸収の能力は削ぎ落とされています。その代わり、舌を使った攻撃のバリエーションが増え、かなり気を抜けないモンスターになりました。

――血液を使った攻撃はあるのでしょうか?

砂野 血状態の「切れ味減少」は原種の1/4以下になっています。つまり、原種よりも効果が弱いです。 これは嫌らしさを減少させて、アクションを楽しんでもらう意図です。ただし、攻撃の苛烈さを強調するため、辿異種の方が、水・血を使った攻撃に当たったときに発生する腐食やられは10秒ほど長くなっています。

さまざまな顔をのぞかせる新フィールド“古跡”

――古跡(こせき)の特徴を教えてください。

宮下 ベースキャンプと狩猟エリアの2エリアで構成されていて、高難度クエスト専用のフィールドとして実装します。

砂野 古跡は、クエストごとに晴れ、曇り、雨、雷、雪、夕方、夜といった感じで、さまざまな天候や時間が設定されています。

――高難度クエスト専用というのはどういったものを指すのでしょうか?

砂野 極み吼えるジンオウガなどの“○○襲撃戦”といった高難度クエストです。

――ということは、ハンターにとってある意味特別なフィールドになりそうですね。

砂野 そうですね。高難度クエストにガチで挑んでもらうための舞台という感じです。今後追加される高難度クエストも古跡を舞台にする予定です。

ついにGR999が解禁! 頂点に到達したハンターに待ち受ける新モードとは

――ようやくGR999が解禁されるんですね。多くのユーザーがGR899まで到達していると思います。そういったユーザーがGRを899~999に上げるにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか?

砂野 最前線でガンガン遊んでいるハンターの方であれば、1日くらいで999に到達できると思います。

宮下 これまでのGRの上がり幅と、899からの上がり幅は同じなので、わりとサクサク上がっていくと思います。

――なるほど。GR999にするとどのようなことが起こるのでしょうか?

砂野 ハンターナビ報酬としてアイテムボックス・装備ボックスがそれぞれ2ページ拡張されるほか、食材屋にSR食材が追加されます。さらに、武具工房ショップでは、過去の一部のイベント防具を直接購入できます。

宮下 そして、GR999からの遊びとしては、アンリミテッドモードというものに挑戦できるようになります。イメージとしては、より難しくなったハードコアモードという感じです。

砂野 全モンスターが対応という訳ではないですが、ハードコアモードに対応していたモンスターを中心に、ハードコアモードには対応していなかったが新たにアンリミテッドモードに対応するモンスターもいます。フロンティアには何十種類というオリジナルモンスターがいますので、そういうモンスターを再び狩るためのモチベーションにもなるかなと思います。

――アンリミテッドモードのモンスターは、どれくらいの強さなのでしょうか?

砂野 イメージ的には、辿異種ぐらいの強さになります。

――かなり手ごわくなりますね……(汗)。

砂野 イャンクックに4~5発殴られただけでベースキャンプ送り、という可能性もあります。

――それだけ難しいと報酬が気になりますね。

砂野 ハードコアクエストでは、ランク帯別で秘伝素材が排出されていましたが、アンリミテッドモードでは、武器魂、武器綬、武器勲をまとめてかつ大量にゲットでき、功猟ポイントの獲得量も増加します。さらに、一定の確率で秘刻印(ひこくいん)という特殊なシジルの生産素材を入手できます。

宮下 秘刻印を使うと、片手剣強化や大剣強化といった武器種に特化したシジルを生産できます。秘刻印のシジルは、装着することで対象の武器の攻撃力、属性値、会心率を一気に強化できるという強みがあります。

――かなり豪華な報酬ですね。

宮下 これぐらいしないとGRを999まで解放する意味がないと思いますし。

砂野 報酬に魅力がないとただシンドイだけになってしまうので、ユーザーの皆さんが挑戦しようと思えるものを用意しました。ただ、アンリミテッドモードのモンスターは非常に手ごわいので、まずはパーティーで挑んだほうがいいかもしれません。

ユーザーの遊びやすさを意識した多数のリファイン

――さまざまなリファインが実施されますが、その中でも注目のリファインをいくつか教えてください。

砂野 注目は猟団のリファインです。狩人祭への参加に必要なランクを1から0に減らし、猟団の維持条件をふたりからひとりに緩和しました。また、猟団を身近に使ってもらえるようにするために、猟団ランクを上げるのに必要な猟団ポイント(RP)を大幅に緩和しました。

宮下 ランクアップ必要なRPはがっつり減らして、かなりランクを上げやすくなりました。

砂野 細かいところでは、各クエストの受注カテゴリーの整理など、痒いところに手が届くようなリファインを実施しています。

――大剣と太刀のバランス調整もありますよね。

宮下 大々的に大剣と太刀が使いやすくなったという訳ではなく、利便性の部分で少し改善を加えています。

砂野 大剣は、ジャストガードが成功すると抜刀ダッシュに派生できるようにしました。太刀は、待機状態から気刃放出斬りへの派生ができるんですが、その誤作動が多く、使いづらいという意見をいただいていたので派生をなくして使いやすくしました。また、リファインではないですが、これから辿異種に挑むハンター向けの新要素として、辿異シジルという要素を追加しました。

――辿異シジルですか。

砂野 はい。辿異シジルは、辿異種モンスターの特徴にあった効果などを発動できるアイテムで、武器にひとつだけ装着できます。いちばんわかりやすいものだと、属性耐性の強化でしょうか。辿異種の攻撃を受けると属性やられ特大になりますが、辿異シジルを発動することでそれを解除し、一定時間無効化できるんです。

――一定時間ということは、発動型なのでしょうか?

砂野 そうですね。これまでのシジルは装着したら常時効果が発動していましたが、辿異シジルは、クエスト中に任意のタイミングで効果を発動させられます。辿異種は、属性やられ特大を想定したスキル構成や装備構成がたいへんでしたが、辿異シジルを使えば、属性やられ特大の対処が楽になります。

――「このモンスターは火属性やられ特大があるから、火耐性が上昇する辿異シジルを装着しよう」みたいな感じですよね。属性耐性以外にも効果はあるのでしょうか?

砂野 耐性のほかにも攻撃力や属性値が一定時間上昇する辿異シジルなども用意しています。また、大きく2種類の辿異シジルを用意していて、発動した本人だけでなく、効果範囲内にいるパーティーメンバー全員に恩恵があるものもあるのが魅力ですね。

大型アップデートに加え、さまざまなイベントが盛りだくさん

――今後どのようなイベントを予定しているのでしょうか?

宮下 『MHF-ZZ』のアップデートに向けてがんばってきたので、じつを言うとアップデート後のことはなかなか考えられていない状態です(笑)。とはいえ、アップデート記念のイベントやシーズナルイベントは実施する予定です。また、12月以降もさまざまなイベントを考えているので、続報をお待ちください。

――『ファンタシースターオンライン2』や“ローソン”とのコラボも楽しみですね。

宮下 『PSO2』コラボは、10月31日から実施する予定です。詳細は『MHF-ZZ』のアップデート後にお伝えしますので、楽しみにしていてください。

――最後に読者のかたにメッセージをお願いします。

宮下 いよいよ明日、『MHF-ZZ』へのアップデートが実施されます。新武器種がいちばんの目玉ですが、それ以外にも猟団のリファインや新モンスターの追加など、さまざまな新要素が追加されます。まだ遊んだことがないかたにも触っていただきたいですし、休眠していた方にも復帰してもらいたいです。非常に力の入ったアップデートになっていますので、ぜひよろしくお願いします。

砂野 アップデートタイトルを特別なものにするほど、さまざまな要素を盛り込んでいます。とくにオリジナル新武器種“マグネットスパイク”。これまでとは違った狩りを体験してもらえるものとして力を入れて実装していますので、現役ユーザーさんだけではなく、新規・復帰ユーザーの方にも遊んでもらいたいです。この機会にメゼポルタで『MHF-Z』のいいところをたくさん見て、そして思いっきり遊んでいただけたらうれしいです。



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